「いまさらSNS活用してない野球部」ってマジで損してるよね

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目次

なんで「SNS=悪、やらかしの温床」みたいに思われているのか非常に疑問

なぜか野球界だと、「SNS」という単語には負のイメージがつきまとっている感じがしないでもありません。それはなぜかと考えてみるに、「野球部員がSNSでやらかした」という事例がわりと思い出しやすいからでしょう。

でも、それはあくまでも「ネットリテラシーに欠けた個人が悪い」のであって、SNSは何も悪くありません。包丁で人を刺す人がいるからといって包丁の所持を禁止するのがおかしいように、SNSでやらかす人がいるからといってSNSを禁止するのはどうなのかなぁ…と思います。

「SNSでやらかす可能性の大きさ×SNSでやらかしたときのデメリットの大きさ」と、「SNSを正当に運用できる可能性の大きさ×SNSを正当に運用したときのメリットの大きさ」を比較したとき、私は後者のほうが勝っているのではないかと考えています。つまり私は「いや、野球部はどんどんSNS使いまくればいいじゃん」派です。逆に、強豪校などで「とりあえず部員はSNS禁止ね」という「リスク完全回避の安全策」が取られるのは、前者が異様に大きく見積もられているからでしょう。

とりあえず、この記事では私の考えを述べます。私の考えの大要は、野球部こそSNSを活用すべきで、ほとんどの野球部がSNS運営をおろそかにしている現状では大きなアドバンテージになり得る、試しにこうやって使ってみればいいじゃん…というものです。

SNSはこう使え!その1:「ナマの情報」を部員獲得に使える

「入ろうかどうか迷っている人」に入部してもらうための有効なツール

よく言われることですが、野球人口はこれからものすごい勢いで減少します。この期に及んで、「昭和から平成まではなんとか平穏無事に続いているように見える野球人気」にあぐらをかいた殿様商売をやっている場合ではありません。「特に部員を勧誘しなくても、勝手に入ってきてくれる」という幸運な状況は、そう長くは続かないでしょう。よほどの強豪校・有名校でない限り、部員をどうやって獲得するか?は野球部の繁栄度合いを左右する重要なキーになります。

さて、ではどうやって部員を獲得すべきか?

記憶の糸を辿ってもらえるとわかると思いますが、 「野球部に入ろうかどうか迷っている人」は、案外沢山います。

例えば、高校だろうが大学だろうが、「見学には来たけど、結局入部はしなかった人」は意外といますよね。その中には、「入部していれば野球部の中心選手になれたであろう人」「入部していれば、チームのムードメーカー・花形的存在になれたであろう人」も含まれているはずです。あるいは、「あそこの学校の野球部に入ろうか、それともこっちの学校の野球部に入ろうか…」と、そもそもの進路レベルで迷っている人もたくさんいます。

迷うのは「ナマの情報」が乏しいから

では、そもそもなぜ「迷う」のでしょうか?

それは、そもそも「ナマの情報」が少ないからです。その野球部に関する「ナマの情報」があまりにも少なすぎるからこそ、判断の材料が揃わず、「入ろうかな、どうしようかな…」「あっちとこっち、どっちの野球部に入ろうかな…」と迷うのです。

今までは、そういう人たちは「先輩や友達から情報を得る」「貧相な情報源(たとえば、コンテンツが充実していない公式サイトなど)」といった手段に頼るところが大でした。そう、彼らは「ナマの情報」に飢えているのです。

しかし、「SNSで普段から情報発信を続けている野球部」 なら、そんな人々に救いの手を差し伸べることができます。入ろうか入らまいか迷っている人に、SNS経由で「ナマの情報」をバーンと提示することができれば、「あそこの野球部、楽しそうだな」「あそこの野球部なら、自分もやっていけそうだな」という入部動機を駆り立てることができるでしょう(もちろん、その野球部の魅力度を上げていく努力は大前提です)。

部員獲得の裾野を広げるか狭めるか?

長期的に見れば、「入ろうかどうか迷っていた人が入部するようになる」「数ある野球部の中からわざわざ選んでもらえる確率が上がる」という形で、ジワジワと効いてくるはずです。

これが積もり積もると、「部員が集まらず廃部する野球部」と「部員30-50人で、安定した運営ができる野球部」との差になっていくことは十分考えられます。

特に最近は若い人にスマホが行き渡り、「あそこの野球部は雰囲気も取り組みも実力面も良いみたいだ」「あそこの野球部はヤバいからやめとけ」という情報が簡単に手に入る時代ですから。

「ナマの情報」をSNSでどんどん開示する

では具体的に、どのようにして「ナマの情報」を発信していくのか?

私が考える「ナマの情報」とは、具体的に以下のようなものです。SNSが野球部に与える正の恩恵を享受するためには、隠し立てせずに堂々と、こういった情報を発信すべきです。

  • 「内部の雰囲気を知りたい」→例:チームとしての一体感はあるか、目標に向かうポジティブな雰囲気はあるか、先輩後輩の関係はきついかどうか、監督・コーチが怖いかどうか、 すごい選手やすごい指導者がいるかどうか、選手はのびのびとプレーしているか、レギュラーと非レギュラーの関係はどうか、練習の雰囲気はどうか、理不尽な指導や精神的肉体的なしごきはないか、髪型は坊主強制なのかどうか 等
  • 「どの程度のレベルなのか知りたい」→自分が入部してレギュラーになれそうなレベルかどうか、やりがいがあるレベルかどうか、部員の野球の能力値はどの程度か 等
  • 「進路がどうなるか知りたい」→就職先や野球のキャリアはどうなっているか、就活や学業を支援してくれるかどうか、卒部生は具体的にどんな企業に就職しているのか、プロ野球選手になれる可能性はあるか、コネやパイプはあるか
  • 「金銭や時間の使い方を知りたい」→道具代や遠征費や部費などがどれだけかかるのか知りたい、勉強する時間はあるか知りたい、朝練や全体練習の長さ・時間帯はどうか
  • 「どんな人がいるか知りたい」→部員のインタビュー動画、練習風景の動画、監督やコーチの指導方針や思想など

私も「現代っ子」の一人なのでわかるのですが、「現代っ子」には「得体のしれないところに飛び込む」とか「坊主にすることで野球に対する覚悟を決める」とか「理不尽に耐えれば良いことがある」とか「朝から晩まで野球漬けで体力的にも精神的にも極限まで追い込まれる生活がしたい」といった感覚はかなり希薄になってきています。

今時の若者は…と嘆いても仕方ありませんので、部員を獲得するためには野球部側が変わらないといけません。そもそも人数がいないと野球になりませんし、部員が適度に多い方が戦力的な面で都合が良いと思われるからです。

「現代っ子」が好むのは、「理不尽な指導やしごきをする指導者・先輩がおらず、のびのびとできる環境」「チームメートとの良好な関係」「拘束時間が比較的少ない、自分の時間がある」「野球以外の活動もできる」「できることなら坊主を強制されたくない」「進路が良いに越したことはない」…このあたりです。

こういった情報を入部前・進路決定期に得ることができれば、「あそこの野球部にしよう!」と意思決定をすることはかなり簡単になります。

少なくとも、「ろくに情報開示もしていない得体の知れない野球部に入りたいと思う」よりは、「積極的にナマの情報を発信し続けている野球部に入りたいと思う」ほうが自然でしょう。

もちろん、「公開して困るような所業だらけの野球部」なら話は別ですが…。

SNSはこう使え!その2:色々なメディアを複合的に使う

おすすめはTwitter、Youtube、Instagramの3つ

SNSでいえば、おすすめはTwitterとYoutubeとInstagramです。

Twitterの強みは段違いの情報拡散力。情報拡散力でいえば、何回かリツイートされるだけで、インプレッション(見られる回数)は簡単に10000回を超えます。特に、「ココの野球部は取り組みが素晴らしいな」という評価を受ければ、どんどん拡散されます。

Youtubeは映像用。試合の映像やファインプレー集、ヒット集・ホームラン集、PV、インタビュー動画などをガシガシ投稿できます。公式チャンネルを立ち上げるのも良いでしょう。

Instagramも有効だと思います。「インスタ映え」という言葉があるように、選手のカッコイイ写真や映像などが撮れたらすぐに上げる。写真の加工も簡単です。現状、活用している野球部はまだ少ないですが、Instagramの若者への浸透率などを考えると選択肢の一つには入ってくるでしょう。

最低でもTwitterとYoutubeくらいは活用してほしいと思います。

こんな感じでSNSを複合的・並列的に運用するとよい

以下のような形で、複合的・並列的にやっていくと良いでしょう。

  1. 野球部の公式サイト
  2. 野球部の公式ブログ…部員やマネージャー・監督・コーチなどが書く
  3. Youtubeで公式チャンネル開設…練習風景やファインプレー集・ヒット集・ホームラン集・インタビュー動画などを投稿
  4. Twitterで公式アカウント作成
  5. Facebookで公式ページの作成
  6. よくデザインされたポスターを、公共の場所に貼る…ネットに疎い人用(特に高齢者の方などはSNS利用率・ネット利用率が極端に低い&野球が好きな人が割と多い&暇を持て余している人が多いので、狙い目である)
  7. Instagramで公式アカウントの作成
  8. 部員にSNSの利用を推奨する(もちろん、最低限の教育は必要)
  9. 「写真を撮りに来てくれた人が撮影した写真」を積極的に公開する

このくらいになってくると、「メディア担当」「SNS係」も必要になってくるでしょうね。

見てくれる人は意外と沢山いる。固定ファンを増やし、サポーターの層を厚くする

素朴な疑問として、「見てくれる人なんているのか…?」というのがあるでしょうが、意外と見てくれる人はいます。どんな野球部であっても。

  1. 部員の両親や兄弟姉妹、親戚など
  2. 同じリーグに所属する対戦校の選手たちや関係者
  3. 地元の人たち(特に、わりと暇を持て余してる人々)
  4. OBや入部予定の人たち
  5. ファン
  6. 部員たち自身・指導者自身

どこの野球部であっても、最低限この1-6の人々は見てくれます。そして、SNSを通じて情報発信を続けていけば、この1-6の層がどんどん厚くなっていきます。

特に、現在はほとんどの野球部がSNSを活用していない状態ですから、SNSで積極的に発信をしまくるというだけでかなりのアドバンテージを得ることができます。

SNSは「暇つぶしのできるツール」でもあるんだから、どうせなら野球部のコンテンツで暇をつぶしてもらう

SNSは「暇つぶしのツール」という側面が大きいと思いますが、その「暇つぶし」として野球部のコンテンツを消費してもらえれば、結果的にはファンがどんどん増えるのです。 

球の動画が流れてくれば、暇つぶしでSNSをやっている人なのだから、暇をつぶすためにその動画を見るでしょう。こうして「とりあえず流れてきたから見てみる」が積み重なることによって、ファンの裾野が広がっていきます。実際、私が運営の一端を担っている某野球部の公式アカウントは一か月で約59万回見られています。

その他にうれしいこととして、「サポーターが増える」もあります。サポーターとは、ファンから一歩進んで、実際に野球部の活動を何らかの形で支援してくれる人です。

単純な話、野球部のファン・サポーターが増えれば、球場に来てくれる人もそれだけ多くなりますし、クラウドファンディング等で寄付してくれる人も多くなりますし、野球部の活動のためにお金を出してくれる人も多くなります(ちなみに、学生野球憲章では「野球部の活動のために寄付を募り、受け取ること」はOKとなっています)。

普段からSNSなどを通じて積極的に情報発信を続けている野球部であれば、たとえば「新しいピッチングマシーンが欲しい!」という形でクラウドファンディングを行って即座に資金を調達することもできます。あるいは、「ほしいものリスト」を公式サイトに貼っておくのも良いでしょう。

ただし、当然ですが、サポーターが増えるための前提条件は「ファンが多いこと」です。ファン→サポーターへ、という進化経路を辿りますから、まずはSNSを使って積極的に情報発信ができる体制を整えることです。

「部員一人一人に、野球部員としての専用アカウントを作ってもらう」のもいいかも

その他の活用方法としては、「部員一人一人に、野球部員としての専用アカウントを作ってもらう」のもいいかもしれません。自分のプレー映像を載せてみたり、意識していることやトレーニング内容などを公開してみたり、普段の練習の様子などを公開してみたり。もちろん運用方法などの教育はある程度必要ですが…。

Twitterの場合で考えてみましょう。

部員30人の野球部なら、フォロワーが一人あたり500人だとおおざっぱに計算して、単純計算で30*500=15000人に情報を届けることができます。仮に部員数が50人で各人のフォロワーが1000人まで増やせたとすると、50*1000=50000人に届けることができます。実際にはRTなどの効果もありますから、ちょっと頑張れば簡単に10万オーダーの人数を相手にできます。

このくらいの規模になってくれば、クラウドファンディング等も簡単になりますし、球場に足を運んでくれる人もかなり増えてくるでしょう。

たとえば、普段から10万人単位を相手にできているのであれば、クラウドファンディングで「一口300円から」で募金を募っても相当な額が集まります。

試しに皮算用してみると、10万人のうち、10人に1人が「一口300円なら良いかな、面白い取り組みしてる野球部だし応援してあげよう」という感じで募金してくれるとします。10人に1人なので、1万人です。1万人×300円なら、あっという間に300万円が調達できてしまいます。

実際には諸々の事情があるのでもう少し低い額にはなるでしょうが、「SNS発信→ファン・サポーター増える→実際の活動にも恩恵がもたらされる」というサイクル自体はいくらでも活用することができます。

※補足:某所で得た情報によると、日本版NCAAの発足に伴って、学生野球憲章が改定される可能性が高いそうです。これが実現すれば、野球部が寄付を募ったり商業的な活動を行ったりすることに対するハードルがグッと下がります

おわりに:長期的に見れば相当なプラス効果があるだろう

わりとごちゃごちゃした記事にはなりましたが、

「SNSを使わない野球部は、潜在的にかなり損をしている」

ことは私の持論として揺るがないところです。

そもそも現代においてSNSをまったく使わない若者というのはほとんど存在しないことは明らかですし、SNSを上手に運用できる人がどんどん得をできる時代になっていくこともまた明らかだと思います。

そういう状況なのですから、「何かあると困るからSNSは禁止」というのは結局、巡り巡って自分の首を絞めている愚策のように思えます。

どうせなら、ある程度の安全教育をしたうえで積極的にSNSを活用するという道に分け入るべきです(安全教育をしてもなお「やらかして」しまう人はどのみち遅かれ早かれやらかすでしょう)。

SNSを活用すれば、社会の広い層に野球部のことを知ってもらえます。もしかすると選手の就活などにも活用できるかもしれません(SNSを上手に活用できているならむしろプラス評価にしかならないはずです)。

野球部×SNS、ものすごい可能性を感じないでしょうか?

では、またこんど!

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