私が毎日欠かさず読んでいる5冊の本

広告




目次

私が毎日欠かさず読んでいる5冊の本

めくり読み、あるいはパラパラ読みでとにかく読む

私は北海道大学文学部・哲学倫理学講座の人間である。

 

講座名から受ける印象からして、

私は世間一般で言うところの「バリバリの文系」「ザ・文系の中の文系」であり、

実際、普段の講義で学んでいる内容も言語哲学とか応用倫理学とかアイヌ語とか言語学とか認知科学とか文化人類学とかであり、

その講義で触れ合うことの多い人名といえば、カントとかピーター・シンガーとかロールズとか、ラッセルとかホワイトヘッドとかパトナムといった面々である。いずれも、ごりごりの哲学者である。

 

したがって私は、本来であれば、こういった↓「医学部の学生が医学部図書館で読んでいそうな感じの書籍」とは縁の遠い人間である。

1.「プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版」

2.「標準生理学」

3.「カラー版 ベアー コノーズ パラディーソ 神経科学―脳の探求」

4.「NSCA決定版 ストレングストレーニング&コンディショニング」

5.「レーニンジャーの新生化学」

この5冊は、

「とりあえず毎日欠かさずパラパラとめくって読んでいる本」

だ。意味がわかるわからない、知識があるないに関係なく、とりあえず毎日めくり続け読み続けている本である。

理由は、読みたいと思ったから、読まなければならないと思ったからだ。それ以上の深い理由は特にない。

 

今日は気が向いたので、この5冊について感じたことなどを書いてみる。ごく簡単に。

 

1.「プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版」

プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版

プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版

坂井 建雄
12,960円(10/21 08:04時点)
発売日: 2016/12/26
Amazonの情報を掲載しています

もっぱら「美しい」という評判である。

実際その通りである。「グレイ解剖学」「ネッター解剖学」に比べても格段に美しいと思う。

まだ「グレイ」は読んだことがないが、「ネッター」は割とごてごて、あるいはベタベタしたタッチの絵という印象を受けた。

ネッターに比べると、プロメテウスは、図もさっぱりしていて細やかだし、装丁やフォントもセンスが良い。好みだ。

 

毎日めくっていると、だんだん、どこのページに何が描いてあるか覚えてくるものだ。

しかも、嫌々読んでいるわけではなく、純粋に美しい、面白いな、と思いながら毎日ペラペラとめくり続けているわけだからなおさら、記憶の定着効率が良い。

 

諸説あるとは思うが、私の印象としては、解剖学は「暗記」だと思っている。

少なくとも、解剖学を野球に活かすという観点からすると、明らかに暗記ものである。

 

とりあえず当座の目標としては、この「プロメテウス解剖学アトラス」を丸暗記してしまうこと。

文章、単語、英単語、イラスト、すべて暗記してしまうこと。毎日読んでいればできるはずだ。

この本を丸々頭に入れてしまえば、頭の中で人体運動のシミュレーションができる。かなり高い精度で。

 

そういえば、かのダルビッシュ選手も解剖学の書籍を読んでいるらしい。

ダルビッシュ選手が読んでいたのはこちらの本だ。

図書館で実際に読んでみたが、わかりやすく、とっつきやすい。

まったく知識のない人でもウェルカムな構成だ。初めての一冊におすすめできる。

ダルビッシュ選手も、もしかしたら今頃は「プロメテウス」を読んでいるのかもしれない。

 

2.「標準生理学」

標準生理学 (Standard textbook)

標準生理学 (Standard textbook)

12,960円(10/21 18:53時点)
発売日: 2014/04/09
Amazonの情報を掲載しています

ガチガチの「生理学」の本である。

生理学とは、簡単に言えば、「人体のシステムについて総合的に研究する学問」だと言える。もちろんこれは私なりの定義だ。学会で承認されているわけでも何でもないが、個人的にはこれがしっくり来る。

 

この「標準生理学」はかなり分厚い本で、本文だけで1000ページもある。パラパラめくって読み通すだけで一苦労である。

この本は、聞くところによると、医学部の学生が使っている教科書らしい。

道理で分厚いはずだ。タウンページよりも分厚い。

 

Amazonのレビューを見ると「辞書的な本」とのことなので、むしろパラパラ読みのほうが向いているのかもしれない。

内容が本格的で網羅的で、かなりの量があるので、

生真面目にはなからしまいまで通読しようとすると、相当な学習計画実行能力のある人でもない限り途中で放り出しそうだ。

 

ちなみに私の現在の理解度はといえば、「ところどころまあまあわかる」という程度のものである。

気長に付き合っていきたい。

 

3.「カラー版 ベアー コノーズ パラディーソ 神経科学―脳の探求」

カラー版 ベアー コノーズ パラディーソ 神経科学―脳の探求

カラー版 ベアー コノーズ パラディーソ 神経科学―脳の探求

マーク・F. ベアー, マイケル・A. パラディーソ, バリー・W. コノーズ
8,207円(10/21 18:53時点)
発売日: 2007/06/01
Amazonの情報を掲載しています

脳についても勉強している。

脳科学というよりは、脳神経科学と表現したい。

 

「脳というタイトルのついた書籍」は、一般的な人向けのものが書店にたくさん並んでいる。

パッと思いつくだけでも、池谷裕二さんの「単純な私、複雑な脳」「脳はこんなに悩ましい」や、

茂木健一郎さんの「ひらめき脳」、立花隆さんの「読書脳」や養老孟子さんの「唯脳論」など。

また、書籍ではないが「大人の脳トレゲーム」が一世を風靡したこともあった。

単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)

単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)

池谷 裕二
1,404円(10/21 18:53時点)
発売日: 2013/09/05
Amazonの情報を掲載しています
脳はこんなに悩ましい (新潮文庫)

脳はこんなに悩ましい (新潮文庫)

池谷 裕二, 中村 うさぎ
594円(10/21 18:53時点)
発売日: 2015/10/28
Amazonの情報を掲載しています
ひらめき脳 (新潮新書)

ひらめき脳 (新潮新書)

茂木 健一郎
1,728円(10/21 18:53時点)
発売日: 2006/04/15
Amazonの情報を掲載しています
読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 (文春文庫)

読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 (文春文庫)

立花 隆
810円(10/21 18:53時点)
発売日: 2016/07/08
Amazonの情報を掲載しています
唯脳論 (ちくま学芸文庫)

唯脳論 (ちくま学芸文庫)

養老 孟司
950円(10/21 18:53時点)
発売日: 1998/10/01
Amazonの情報を掲載しています

なぜ「脳科学ではなく、脳神経科学と表現したい」のかというと、

いま、脳科学という言葉があまりにも濫用されすぎている感じを受けるからだ。

 

たとえば、「脳科学によると~」と謳ってはいるが、実際に元の論文なり調査なりを探してみると、数十年前の、とっくに否定された論文だったりする。

あるいは、リアルタイムで脳の血流量を測定できるファンクショナルMRIの画像を添付して「最新の脳科学によると~」みたいな宣伝をしている教材など、うさんくさいことこの上ない。「科学的に証明された〇〇酵素でダイエット!」みたいなもので、商品を売る側の都合に合わせて上手にデータをカットしているケースをいくつか見たことがある。

 

要するに、脳科学という言葉は手垢まみれなのだ。

これが「脳神経科学」という言葉に置き換わると、とたんに一般の人はお断りという雰囲気になる。

むしろそれで良いと思っている。だから私はわざわざ「脳神経科学」と表現する。

 

肝心の内容についてだが、この「カラー版 ベアー コノーズ パラディーソ 神経科学―脳の探求」は、脳のしくみについてかなり詳しく書いている。

詳しいだけではなく、面白い。脳研究に関するエピソードなども数多く挿入されている。毎日読み込む価値がある。

 

間違いなくこれからの野球界にも「脳についての知識」が求められるはずだ。

MLBを見ているとわかると思うが、トレーニング方法などがかなり確立されている現在、もう「肉体」ではあまり差がつかなくなっている。実際、メジャーリーガーはみんな似たような体型をしている。

個人の能力を高める余地がまだ残っているのは、残りは「脳」とか「意識」の領域だろう。

 

4.「NSCA決定版 ストレングストレーニング&コンディショニング」

ストレングストレーニング&コンディショニング[第4版]

ストレングストレーニング&コンディショニング[第4版]

12,960円(10/21 18:53時点)
発売日: 2018/01/30
Amazonの情報を掲載しています

王道というか、「身体を鍛えることについての全知識が書かれた本」である。

たいていのトレーナーの人は読んだことがある、あるいは読み込んだことがあると思う。

この本も600ページ近くあるのだが、「標準生理学」をいつもめくっているせいでかなり薄く感じてしまう。

 

JATIの本も読んだことがあるが、質も量もどっこいどっこいである。

JATIは著者が日本人の方で、NSCAは著者が外国人の方である。

好みに合わせて選ぶか、あるいはどちらも読むと良いと思う。私は両方とも独特の味があって好きである。

 

ちなみに、トレーニングについて詳しく知りたい方には、山本義徳さんの「山本義徳業績集」もおすすめする。読み応えもあるし、情報も新しいし正確である。

炭水化物のすべて: 山本義徳 業績集1

炭水化物のすべて: 山本義徳 業績集1

山本義徳
発売日: 2016/10/10
Amazonの情報を掲載しています
山本義徳 業績集8 筋肥大・筋力向上のプログラミング

山本義徳 業績集8 筋肥大・筋力向上のプログラミング

山本義徳
発売日: 2017/10/29
Amazonの情報を掲載しています

 

5.「レーニンジャーの新生化学」

レーニンジャーの新生化学〈上〉

レーニンジャーの新生化学〈上〉

デービッド ネルソン, マイケル コックス
9,504円(10/21 18:53時点)
発売日: 2015/05/01
Amazonの情報を掲載しています
レーニンジャーの新生化学 下―生化学と分子生物学の基本原理

レーニンジャーの新生化学 下―生化学と分子生物学の基本原理

デービッド・L.ネルソン, アルバート・L.レーニンジャー
8,900円(10/21 18:53時点)
発売日: 2015/05/01
Amazonの情報を掲載しています

生化学の書籍のなかで最も評判が良い。

 

これをチョイスした理由は単純で、

「人体の中で起こっている化学的な反応をすべて理解して、押さえておきたい」

と思ったからだ。

 

おわりに:パラ読みは意外と内容が頭に入る

最初はさっぱり内容が頭に入らない本でも、毎日読んでいると、だんだん覚えてくるのである。

 

コツ?としては、百科事典や図鑑を毎日眺めている子供のように読むと良いだろう。

童心に立ち返って、

「この世界にはたくさんの謎があるなあ、自分のなぜをすっきりさせたいなあ」「人類はこんなに多くの概念を考え出したのか!すごい!」というテンション

で読まれるとよいと思う。精神衛生上もおすすめできる。「覚えなければいけない」と思うと、精神的にしんどくなるし、何より、頭に入りづらくなる。単純に、読むという行為それ自体を、知識を仕入れるという営み自体を、純粋に楽しむとよい。

 

また、最初はさっぱりわからない本でも、毎日読んでいると、だんだんわかってくるのである。

 

たとえ理解できない分野についての記述であっても、毎日読んでいれば、

「あっ、あれってもしかしてこういうことなのかな?」

というひらめきが、その本を読んでいないときに降りてくる。

 

意識には上っていなくても、無意識のほうで処理してくれているのだ。

もしもパラ読みをしていなければ、そもそもその「無意識による超並列的な情報処理」自体が行われないことになる。それはもったいない。

 

この世にはたくさんの本がある。

大きめの本屋に行けば数万冊オーダーの本があり、本格的な大学の図書館には数十万冊、場合によっては数百万冊の書籍が置いてある。

面白いものがたくさんあるのに、読まないのはもったいないと思う。

 

学術書や専門書は役に立たない、と思っている人が多いのかもしれないが、実はそういう本格的な書籍は、直接ではなく、遠回しに役に立つものばかりなのだ。こればかりは読んでみないとわからないと思う。知識量が多い人は単純に思考の選択肢が増えるし、知識の組み合わせによる発想力も高くなる。「読書猿」がその好例だと思う。あるいは、私が個人的に師匠と仰いでいる苫米地英人さんもそういう人だ。ものすごい知識量を持っている人は、たいてい何らかの形で成功している。

ビジネス書や自己啓発書やベストセラーを追うのも良いが、専門書や学術書、全集や辞書といった書籍もどんどん読んでもらいたい。お金がないなら図書館で借りれば良いし、古本屋に行けばワンコインで数冊本が買える。自分の好きな分野の本をひたすら読みふけるのは楽しいことである。一生ものの趣味にできる。

 

今回紹介した本も、興味があればぜひ読んでみてほしい。

特に、野球関係者には強くおすすめしたい。

 

では、またこんど!

問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール

問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール

読書猿
1,944円(10/21 18:53時点)
発売日: 2017/11/19
Amazonの情報を掲載しています
アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール

アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール

読書猿
1,700円(10/21 18:53時点)
発売日: 2017/01/22
Amazonの情報を掲載しています
ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250

ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250

堀 正岳
発売日: 2017/11/16
Amazonの情報を掲載しています
思考停止という病

思考停止という病

苫米地 英人
1,512円(10/21 18:53時点)
発売日: 2016/03/26
Amazonの情報を掲載しています

好評発売中です!

ホームラン量産マニュアル日本の若者は常識洗脳されている音読でバカが天才になる

広告

スポンサーリンク
スポンサーリンク