バッティングを「下肢〜体幹〜胸郭系」と「肩甲帯〜バット系」とに分けて考えると良いかも

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バッティングを「下肢〜体幹〜胸郭系」と「肩甲帯〜バット系」とに分けて考えると良いかも

私はバッティングについて考えるとき、

「下肢~体幹~胸郭系」と「肩甲骨~バット系」

という区分を使うことが多いです。

 

この分け方はわりと応用が利きますので、皆さんのお役に立つかなと思い、今回の記事で説明します。

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「下肢~体幹~胸郭系」と「肩甲帯~バット系」。2つの系に分ける意味は?

分ける意味①:2つの系は互いに独立性が高い

まず、簡単に説明すると…以下の図の通りです。

「下肢・体幹・胸郭系」は、文字通り、下半身から肋骨のあたりまでです。下肢は二本の脚のこと、体幹はここでは骨盤と胸郭を接続している腹筋群・背筋群を指します。

胸郭は、要するに肋骨周りのことだと思ってもらえると良いです。

 

「肩甲帯~バット系」は、肩甲骨から先のこと。肩甲帯なので鎖骨も含みます。

肩甲骨・鎖骨~上腕骨~橈骨・尺骨~手の諸々の骨と、その周辺に付着している筋肉群、そしてバットも含みます。

なお、私が「腕」という言葉を使うときは、肩甲骨も含んでいます。

 

また、「系」というのは、「ひとつのまとまり」くらいの意味で使っています。

たとえて言うなら、数学で言う「公理系」みたいなものです。公理をもとにして成り立つ論理体系ぜんぶのことを、公理系と呼びます。

それと同じです。難しく考えずに、何となくのイメージでとらえてもらう方がわかりやすいはずです。

 

この「下肢~体幹~胸郭系」と「肩甲帯~バット系」は、互いに独立性が高くなっています。

 

実感として、肩甲骨から先の部分は自由に動かせますよね?

肩甲骨から先だけを使ってバットをスイングすることもできます。

逆に、肩甲骨から先の部分を固定したまま、体幹・下半身を動かすこともできます。

 

片方の動きに、もう片方をあまり連動させない…ということができる。

これが、「2つの系は互いに独立性が高い」という表現の意味です。

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分ける意味②:2つの系は、系の中での完結度が高い

しかしその一方で、「下肢~体幹~胸郭系」と「肩甲帯~バット系」の双方とも、その系の中ではある程度完結しています。

 

たとえば、下半身を捻ったら、体幹もつられて捻られますよね?

胸郭を思いっきり斜め後ろに向けて捻ったら、骨盤・下半身までつられてそっちに向きますよね?

あるいは、バットを持ったまま肩甲骨を動かしたら、それがそのままバットの動きにも反映されますよね?

 

「肩甲帯~バット系」でいえば、肩甲骨の動きが上腕の動きに影響し、上腕の動きが前腕に影響し、前腕の動きが手首に影響し、手首の動きはバットに伝わります。

これが、「系の中での完結度が高い」ということです。

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分ける意味③:スイング動作の分析・トレーニング方針の策定に好都合である

この「2つの系に分けて考える」は、

『この打者は、「下肢~体幹~胸郭系」と「肩甲帯~バット系」の、どちらの動きが狂っているのだろう』とか、

『この打者は、「肩甲帯~バット系」の運動連鎖が狂っていて、それが間接的に「下肢~体幹~胸郭系」の動きを邪魔しているな』といった形で、

スイング動作の評価に使うことができます。

 

この分類法を使うことによって、「スイングに悩んでいる打者のパターン」がかなり見通せるようになります。

①「下肢~体幹~胸郭系」の根本的な出力不足(筋力不足・筋量不足)

②「下肢~体幹~胸郭系」の合理的な動作を誤解している(前足のカベ意識の強調や母指球ターンなど)

③「肩甲帯~バット系」の運動連鎖がおかしい(例:手首のアンコックのタイミングが早すぎるためにバットの重心が身体から離れる、など)

④「肩甲帯~バット系」の動きが悪く、それが「下肢~体幹~胸郭系」の動きに間接的に悪影響を与えている

⑤「下肢~体幹~胸郭系」と「肩甲帯~バット系」の連動がうまくできていない(出力のタイミングが合っていないなど)

⑥「肩甲帯~バット系」の筋力不足(懸垂ができない、「下肢~体幹~胸郭系」の出力に対する上腕三頭筋の相対的筋力が貧弱、といったパターン)

こんな具合です。かなり見通しが良くなります。

スイング動作の分析はもちろん、トレーニング方針の策定にも使えます。セルフコーチングにも役立ちます。

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まとめ

以上をまとめると、

「下肢~体幹~胸郭系」と「肩甲帯~バット系」を分ける意味は、

①2つの系は、たがいに独立性が高い

②2つの系は、それぞれの系のなかでの完結度が高い

③スイング分析やトレーニング方針の策定という実用上の便利さがある

この3点に集約される

ということです。

 

もちろん万全な方法論ではないんですが、次回ご紹介するように「バッティングにおけるパワーの伝達様式」とか、「野手と投手の身体つきの違い」といった諸項目を上手に説明できそうだということもあって、個人的にはかなり好みです。

 

<明日の記事に続く>

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