「体格が良い打者のほうが打球がよく飛ぶ」のはなぜ?

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「体格が良い打者のほうが打球がよく飛ぶ」のはなぜ?

バリーボンズ108kg、アーロンジャッジ128kg、サミー・ソーサ102kg、マーク・マグワイア113kg…

実はものすごく単純な話です

野球をやっている人なら、

「なぜ、太っている打者の方が飛ばせるのか?」

と、一度は疑問に思ったことがあるだろう。

 

今回の記事では、

「なぜ、太っている打者の方が飛ばせるのか」

を、ものすごく簡潔にまとめてみたい。

 

結論から先にいえば、こういう論理が成り立つからだ。

太っている打者は、「身体の質量」が大きい

⇒身体の質量が大きいということは、「体重」も大きくなる

⇒「体重=地面を押す力の大きさ」 と考えることができる

⇒「地面を押す力が大きい」ということは、「地面から返ってくる力も大きい」ということになる

⇒地面から返ってくる力が大きければ大きいほど、身体が回転する速度もそれだけ高くなる

⇒身体が回転する速度が高いほど、ヘッドスピードも上がる

⇒ヘッドスピードが上がれば打球速度が上がり、飛距離も伸びる

 

説明の都合上、わかりやすさ優先で端折った部分もあるが、

「太っている打者のほうが打球が飛ぶ」

のは、基本的にはこういう論理になっている。

 

 

簡単に説明

太っている打者は、「身体の質量」が大きい 文字通り。太っているということは、他の人に比べて体の質量が大きいということ。
⇒身体の質量が大きいということは、「体重」も大きくなる 万有引力の法則により、質量が大きいものほど地球と強く引き合う。よって、質量が大きいものほど、体重も大きくなる。

ということは、体の質量が大きい⇒地球と強く引き合う

⇒体重も大きくなる

という論理になる。

⇒「体重=地面を押す力の大きさ」 と考えることができる そして、体重とは「足の裏が地面を押す力の大きさ」である。体重計で測っているのは、足の裏から体重計に加えられた力の大きさである。ということは、

体の質量が大きい⇒地球と強く引き合う⇒体重も大きくなる

⇒地面を押す力も大きくなる

と言える

⇒「地面を押す力が大きい」ということは、「地面から返ってくる力も大きい」ということになる 作用反作用の法則により、地面に100の力を加えれば、それと逆向きに100の力が返ってくる。よって、

体の質量が大きい⇒地球と強く引き合う⇒体重も大きくなる⇒地面を押す力も大きくなる

⇒地面から返ってくる力も大きくなる

⇒地面から返ってくる力が大きければ大きいほど、身体が回転する速度もそれだけ高くなる ニュートンの運動方程式「ma = F」で知られている通り、質量が同じ物体に対して力を加える場合、「その力が大きければ大きいほど、加速度は大きくなる」。言い換えると「加える力が大きければ大きいほど、単位時間当たりの速度の増え方も大きくなる」。

よって、

体の質量が大きい⇒地球と強く引き合う⇒体重も大きくなる⇒地面を押す力も大きくなる⇒地面から返ってくる力も大きくなる

⇒身体が回転する速度も大きくなる

 

そしてもちろん、身体の回転速度が高くなれば、バットのヘッドスピードは上がる。

そして、バットのヘッドスピードが高くなれば、平均打球速度も上がる(打球速度を決める要因としては①ボールとバットの軌道の一致具合 ②ヘッドスピードの多寡 が大きい)

平均打球速度が高ければ、当然、打球の飛距離も伸びる。

 

 

わかりやすさを優先して厳密な議論は省いたし、

↑の論理の途中で邪魔が入ることもある(たとえば体重が大きくても体の使い方が下手など)が、

基本的には

「体格が良い打者ほど打球が遠くに飛ぶ」

ということが言える。

 

基本的には「除脂肪体重を増やす」という方向性で

当たり前だが、身体の質量が大きいといっても、できるだけ筋肉が占める割合が多い方が望ましい。

 

なぜなら、

筋肉は骨を介して力(並進運動を起こす作用)とトルク(回転運動を起こす作用)を発揮するのに対し、

脂肪は「重り」としての役割しか果たさないからだ。

つまり、筋肉はエンジンに、脂肪は積み荷に例えることができる。

 

脂肪が多いだけでも身体の質量は大きくなるので、まったく何もないよりはマシ(身体の回転速度は上がる)だと思うが、

同じ「体格が良い」なら、筋肉で質量を稼いだほうがいい。

 

先ほど「力が大きいほど身体の回転速度は上がる」と書いたが、ベストなのは

「身体の質量が大きいから身体の回転速度が上がる」

かつ

「筋力が大きいから身体の回転速度が上がる」

この2つを同時に高いレベルで満たすことだろう。

 

投手のレベルが今よりも相対的に低かった時代なら前者だけでも十分だったと思うが、

現代はアマチュア投手でも140km/hを普通に投げてくる時代である。

高いレベルの揺さぶりに対する対応力という意味でも、この2つを高いレベルで同時に満たすべきだ。

 

どこかのテレビ番組でやっていたが、だいたい除脂肪体重が75kgくらいあればホームランはコンスタントに打てるだろうということだ。

RFDや瞬発力云々も重要だが、肉体改造する選手は、「まず除脂肪体重を増やすこと」を主眼に置いてほしい。

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疑問点を一つだけ

なお、

「身体の質量が大きければ、それだけ身体を動かすのに必要な力も大きくなるんだから、地面反力の増加と相殺するんじゃないのか?」

と思われる方がいるかもしれない。もっともな疑問だ。

 

実は、「地面反力は身体を<回転>させるために使われる」ので、身体の質量が増えてもさほど支障はないのだ。

 

要するに、

「身体の質量が大きくなれば、身体を垂直方向に持ち上げるのは大変になる」

が、

「身体の質量が大きくなっても、バッティングで身体を回転させるのはそれほど苦しくならない」

ということだ。

 

いわゆるポッチャリ系の打者が、垂直飛びや瞬発力は全然なのに、バッティングでは物凄いスイングスピード・飛距離を出せることがある

…というのはここに理由がある。「ただ脂肪が増えるだけ」でもある程度飛ばせるようになるのである。

 

もちろん、打ってよし守ってよし走ってよし…の5ツールプレーヤーになりたいのであれば、「ただ太っている」だけで良いはずはない。

それ相応の努力と工夫は必要になる。

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おわりに

結局、総収支としては「ただ体重が増えるだけ」でもメリットはあるという計算になるので、

「飛ばしたいなら、まず(除脂肪)体重を一定のレベルまで増やそう!」

ということになる。硬式木製バットを扱う大学生なら、コンスタントに飛ばしたいなら80-85kgは欲しいところだ。

 

そのうえで、

・5ツールプレーヤーになりたい

・体重はある程度のレベルまで達したが、もっと飛ばしたい、あるいはもっと力を抜いても飛ばせるようになりたい

というのであれば、「股関節の伸展筋力強化や下半身のプライオメトリクスその他のフィジカル強化」や「計画的な減量=脂肪をターゲットにした減量」も行うべきだ。減量については、ケトジェニックダイエットや、カフェイン・サーモピュア等のサプリメントが助けになるだろう。参考までに、ケトジェニックダイエットに関する正確な情報が大量に載っている山本義徳さんの書籍を↓にリンクしておく。

 

特に日本人打者はフィジカル面での積み重ねが足りていないケースが多いので、

日本球界全体のレベルアップのためにも、ぜひ今回の記事を活かしてほしい。

 

では、またこんど!

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