「ネットしてると頭が悪くなる」は本当なのか?

   

こんにちは、栗栖鳥太郎です。

今回は、インターネットという娯楽そのものが持つ性質について書きます。

私は幼稚園のころからパソコンをいじっていたので、良心に「インターネットばかりしているとバカになるよ」とよく言われたものですが、本当にそうなのでしょうか。

今はみんなスマホを持っていて、まとめサイトやニュース・ツイッターなどを楽しんでいる時代です。

インターネットを使えばバカになるのだとしたらそれはある意味で国難ですし、使えば使うほど頭が良くなるならそれは国益になります。

では、インターネットでバカになるのか。考えていきましょう。

「ネットサーフィン」ばかりするとバカになるのか?

結論:使い方しだいでものすごくバカになる

これは私の結論ですが、ネットというのは使われ方次第でものすごく人間をバカにします。

「バカになる使い方」とは、たとえば

「自分と同じ属性だと思われる人が集まるところで愚痴を言い合う」

「まとめサイトで情報収集する」

「炎上騒ぎに便乗して叩きまくる」

「2ちゃんねるで悪口を言う、あるいは見る」

などを指します。

なぜこれらの使い方をすると「ネットバカ」になってしまうのかについて詳しく見ていきましょう。

 

どうでもいいことに感情を使うクセが付くかも

Googleのサービスに「キーワードプランナー」というのがあって、このツールを使えば人々がどんな言葉で検索をかけているのかがわかります。それを使って調べてみたのですが、インターネットで人々が調べるキーワードはだいたい決まっていて、

「ぼっち つらい」「コミュ障 特徴」

「リア充 うざい」「就活 負け組」

「(有名人の名前) きもい」「○○大学 偏差値」

あたりです。

だいたい、「自分に関係する物事」か、「○○についてみんながどう思っているか」が調べられているんですね。

 

ここで考えてほしいのは、上に挙げたような検索の例はいずれも「感情」が混じっているということです。

「ぼっち」「うざい」「負け組」「きもい」あたりは完全にマイナスの感情ですが、

「○○大学 偏差値」「コミュ障 特徴」も間接的に感情が入っています。

偏差値の高低や、コミュ障の特徴とされるものがどれだけ自分に当てはまるか、といった話題はだいたい人間を「感情的」にします。

 

正直な話、上に挙げた検索例のいずれも「本来はどうでもいいこと」なのです。論理で考えればそうなります。

 

コミュ障の特徴を調べたところでなにができるのか?ますます「自分はコミュ障である」というイメージを強くするだけではないのか?

就活に勝ち組負け組という区分を設けるのもおかしい。そのラインは誰が決めるのか?

○○大学の偏差値を調べて一体何の役に立つのか?偏差値というのはそこの大学の受験を諦める口実にしか使えないのでは?

 

といったように、冷静になって考えてみれば「無駄」です。

でも、その無駄なことが、「感情」と絡みついていれば、冷静な判断はできなくなります。

人間は、感情が入った瞬間に、論理的思考を放棄するようになっていますから。

 

論理で言えば本来どうでもいいはずのことを感情と絡めてしまうツール、それがインターネットだと私は思います。論理的思考を冷静にこなすことのできない人を頭の悪い人だというなら、インターネットは間違いなくバカ製造機です。

 

ネットは自分に都合の良い情報しか入手できない

もう一つ重要なことを言います。

検索エンジンというのは、自分の知識の範囲内でしか機能しません。

 

たとえば、ゲーデルの不完全性定理について知らない人は「ゲーデル 不完全性定理」とは検索しませんし、

逆に知っている人であれば「ゲーデル 不完全性定理」という言葉をサーチボックスに入れるかもしれません。

この二つの場合のいずれも、「ネット検索では、自分の知識の範囲内からなかなか出られない」ことを示しているのです。

既に知っていることを確認するには使えるかもしれませんが、バンバン新しい知識を入れていきたいならネットより本の方がはるかに優れています。

 

また、先ほども書いたように、インターネットを使っている人には「自分が望ましいと思っている事柄だけをどんどん受け入れる」という傾向があります。

たとえば、「放射能 東京 安全」と入れればそういう情報が出てきますし、「放射能 東京 ヤバイ」と入れればこれまたそういう情報が山のように出てきます。

どちらの検索の仕方でも、自分にとって都合の良い情報だけが取捨選択されてしまいます。

つまり、ネットばかりやっていると「賛成・反対双方の視点に立つ」という当たり前のことができなくなる可能性があるんです。

 

これは前節で挙げた例でも同様で、たとえば「コミュ障 特徴」という検索をすれば、コミュ障の特徴やあるあるネタが山のように出てきて、さらに「コミュ障って○○だよな」という根も葉もない誹謗中傷がたくさん出てきます。

当然、そういう情報を多量摂取していると、「そうか、自分はコミュ障だから○○なんだ」「コミュ障だから、自分は○○できない」というセルフイメージがどんどん固定化されていきます。

これもある意味、「自分の望む情報しか手に入らない」好例でしょう。

 

ネットにはマイナスの言葉が氾濫している

毎年バレンタインやクリスマスになると、「ぼっちであること」に対する強烈なネガティブキャンペーン(のようなもの)が展開されます。

規約によりデータが出せないのですが、Google検索で「ぼっち」と検索される回数は、12月が他の月と比べて3倍近く多いのです。

 

ネットを使っているとどうしても「感情を使いながら考えるクセ」が付きます。

たとえば、ある有名人が不倫か何かでスクープされたとして、「不倫=悪=袋叩きにしていい」という発想に至るのはまさに感情が絡んでいる例です。

冷静になって考えましょう。

なぜ他人の不倫を国民が寄ってたかって叩くのでしょうか。大多数の人には本来、芸能人の不倫なんてどうでもいいはずのことです。

それがなぜ気になるのかといえば、やはり感情と論理がごっちゃになっているからです。

 

感情を娯楽として楽しむのならわかりますが、感情と論理をごっちゃにすると冷静な判断ができなくなり、その結果いろいろな不都合が生じます。詐欺にかかりやすくなったり、議論ができなくなったりしますからいいことなしでしょう。

 

ツイッターや2ちゃんねるに入り浸ると、論理的思考ができなくなる理由

まず、ツイッターというのは140文字以下で自分の言いたいことを伝えなければならないメディアです。

140文字というのはかなり短いですね。

 

これだけ短いと、「事実」「主張」「根拠」の三本柱を揃えて提示することが難しいのです。

本来、論理的に物事を伝えるにはこの「事実・主張・根拠」(データ・クレーム・ワラントともいいます)をもれなく使うことが必要なのです。

ツイッターの140文字ではこの三要素のうちの一つをぎりぎり提示できるかどうか、というレベルでしょう。きちんと論理的に書こうとすれば最低でも数百字から千文字は必要です。

 

で、その結果どうなっているかというと、ツイッターでは論理的に物事を伝えることが非常に困難となっているのです。

たとえば「○○大臣、不倫なんてけしからん。さっさと辞めろ」というツイートは普通になされています。

でも、これはやはり論理と感情がごっちゃになっています。

 

大臣というのは国会議員ですから、彼が最優先で果たすべきなのは「立法」という役割です。

「大臣は国の顔だから不倫するな」とも言いますが、大統領がポルノビデオに出ている国があったり、年に一度は不倫をスッパ抜かれる国(国名は出しませんが)もあるのです。そういう国と日本とは、何が違うのでしょうか。

不倫というのは極めて個人的なことなので、この人の立法という公務には関係ない――という論法も成り立ちます。

 

でも、ツイッターであればそこまで考える必要がありません。

「不倫は悪である」という暗黙の了解のもとに、好きなだけバッシングを浴びせることができます。そして、それが当然のように受け入れられています。このとき、論理的に考える手続きは一切無視されています。

 

こういうツイートばかりしていると、「論理で考えるクセ」「論理で思考を詰めていくクセ」がどんどん抜けていきます。論理的思考のできない人をバカというなら、ツイッターばかりやっているとバカになります。

 

これは2ちゃんねるやまとめサイトでも同様で、感情と論理をいっしょくたにして物を言っている人が極めて多いですから、ツイッターと同じことになります。

 

おわりに + ネットによってバカにならないための書籍紹介

さて、いかがでしたか。

インターネットばかりやるとバカになるというのは、かなり真実に近いようです。

 

ただし、ここまでさんざんボロクソに言ってきましたが、インターネットは、「娯楽」としては非常に素晴らしいものです。

様々な趣向を凝らした動画、人海戦術による大喜利、音楽も聞けるし、この世界に起きているいろいろなことがらについて詳しく知ることができます。

 

せっかく人類が開発したものですから、インターネットとはうまくお付き合いしましょう。

では、グッド・ラック!

 

 

★おまけ 「頭を良くしたい人」のためのおすすめ本★

・・先日も記事で書きましたが、私は苫米地英人氏の本を70冊近く読み切り、「ああ、この人は本物だ」と確信しました。この人の本を読むと、どんどん思考の盲点が外れて、今まで見えなかったものが見えてくるようになります。今回の記事を読んだ方には「現代版 魔女の鉄槌」がおすすめです。ツイッターやフェイスブックを利用した情報操作の手法について書かれた本です。

 

以下におすすめの本を挙げておきます。

・「立ち読みしなさい!~美しいほどシンプルな成功術

・「ディベートで超論理思考を手に入れる

・「苫米地英人、宇宙を語る

・「洗脳原論

・「思考停止という病

・「すべてを可能にする数学脳のつくり方

・「「生」と「死」の取り扱い説明書

・「君は1万円札を破れるか?〜お金の洗脳を解くと収入が倍増する

・「現代版 魔女の鉄槌

 

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