なぜ本当に頭の良い人は、何事もテキパキと片づけられるのか?「生きる速度」のはなし

   

こんにちは、栗栖鳥太郎です。

私は小さいころから、偉人の伝記や、凄い人の逸話が好きで、よく読んでいました。

その中でずっと、「世の中には、信じられないほど凄い人がいるみたいだけど、その人たちは普通の人と何が違うのか?」を考えてきました。最近で言えばマッスル北村氏とか苫米地英人氏や中村天風氏、野球で言えばイチロー選手や榎本喜八氏、高畠導宏氏といった人々が思い浮かびます。

特に、「凄い人々のなかでも、すぐれて頭が回転が速い人は何が違うんだろう?」という興味があります。

ノイマンやら井上ひさしやら、めちゃくちゃ多くの情報を次々と処理していける人々は一体、常人となにが違うのか? その答えをある程度見つけることができたかな、と思ったので、今回は「滅茶苦茶多くのことをこなせる人は、なぜそうできるのか」というテーマで書きます。

「生きる速度」のはなし

たくさんのことをこなせる人は「思考の基本速度」からして違う

まず、「クロックサイクル」という概念があります。

もともとはコンピュータ用語ですが、「人間が物事を考え、処理するときの基本速度」だと思ってください。つまり、「クロックサイクルを高める」ということは、「ものを考えたり処理したりする速度を上げる」ということです。

 

多くの情報を楽に処理することのできる人がすぐれている第一の点は、この「クロックサイクルの高さ」にあります。思考や行動の基本速度が速いということは、同じ仕事をしていても、それだけ他の人よりも短時間で終わらせることができるということです。

クロックサイクルが高い人は、本を読むのも速いし、思考速度も速いし、日常生活の些事(たとえば選択や料理など)を難なくこなせます。ちなみに、こういう人はかなり早口の傾向があります。本人はが早口だと自覚していない場合もありますが。思考の速度が速いので、それに追いつくためにどんどん口を速く動かすのです。

 

で、どうやってこのクロックサイクルを高めるかといえば、2つのアプローチが考えられます。

①自分の思考の限界速度を上げる訓練を継続する

②普段から物事を短時間で片づけるクセをつける

①を実行するためには「高速音読」が一番適していると思います。このブログでも何度か、「高速音読は思考速度を上げるのに最適である」という記事を書いているので、ぜひご覧になってください(参考:「ドン引きするくらい頭が良くなる! 「イメージしながら高速音読」の圧倒的効果」、「【決定版】超効率的に脳を鍛え上げる音読の効果と方法【前編】」)。

 

そして、①で上げた速度をそのままに、

②日常のあらゆる事柄をできる限り短時間で処理するようにする

と、クロックサイクルが確実に高まっていきます。

つまり、この節で言いたいことは、

頭の回転を速くするためには、「情報処理の基本速度=クロックサイクル」を高めることが必要。

「思考の限界速度を上げたうえで」「普段から高速思考に慣れてください」、ということになります。

当然ですが、このブログも「できるだけ高速で、かつ論理的に破綻しない」ように気を付けて書いています。ただ文章を書くだけだと時間もかかるし、脳にも負荷がかからないんですが、できるかぎり高速で書くことによって思考速度を高めようとしているわけです。

 

「抽象度の高い思考」ができると、テコの原理が使える

また、クロックサイクルを高めることと並行して、「思考の抽象度を高める」ことも有用です。

抽象度を高めるとは、つまり「より上位のカテゴリーで把握する」「より情報量の少ない概念を使って考える」という意味です。

 

たとえば「我が家で飼っているポチ」よりも、「犬」というカテゴリーの方が上位にあります。ポチというのは犬の中の一種ですが、「犬というのはポチの一種である」とは言えません。つまり、より上位のカテゴリーを使って考える=抽象度を上げるには、普段から「ポチという具体的な存在」を「犬という抽象的な概念」を使って見ることが有用だといえます。

このとき、ポチが「我が家で飼っている」「雑種犬の」「10歳の」といった具体的情報を持っているのに対して、「犬」という概念にはそういったこまごまとした情報が含まれていません。「ポチ」より「犬」のほうが具体的な情報量が少なく、抽象度が高いんですね。

 

ここで注意すべきなのは、「抽象度の高い概念」というのは、いま述べたように具体的な情報(たとえば、○○高校出身であるとか、趣味は○○だとかいった情報)には乏しいのですが、「潜在的な情報量」はむしろ増えているのです。

どういうことかというと、「犬」という抽象度の高い概念のなかには、「世界中にいるあらゆる犬」が含まれているからです。ポチも、タロウも、柴犬も、土佐犬も、ブルドッグも、すべて包摂されています。潜在的にはものすごい情報量を持っているわけです。概念の階層性でいえば、ポチより犬のほうが上位にあります。(ちなみに、その階層の一番上は仏教の「空」であり、一番下は「矛盾」です)

 

で、この「抽象度の高い概念は、潜在的に物凄い情報量を持っているということ」からいえるのは、

「抽象度の高い概念を操ることができれば、物凄い情報量をいっぺんにひとまとめで処理できる」ということです。

 

これはどういうことかというと、たとえば「人類」というものすごく抽象度の高い概念を使うことができれば、そこに潜在的に包摂されている「アジア人・アメリカ人・アフリカ人・ヨーロッパ人・・・」といった概念を「いっぺんに」処理することができるということです。

個別に「アジア人はこうで、アメリカ人はこうで・・・」という手間を省いて、いっぺんにひとからげにして扱うことができるというわけですね。これが「テコの原理」のように見えるので、私は「抽象度の高い思考をすれば、テコの原理が使える」と表現しています。

 

なお付言しておくと、「抽象度が低い」人にはこれができません。人類という抽象度の高い概念をリアリティをもって実感することができないがゆえに、個別の「○○人」というくくりにとらわれてしまいます。よくヘイトスピーチで「○○人は人間ではない!」とか、「○○人は滅んでしまえ!」といった言い方がなされるのは、抽象度が低い捉え方をしているからだといえます。

 

そして、抽象度を高めるには、①徹底的に具体的な知識を増やす ②抽象度の高いことを考える この二つです。

①については、「抽象度を高めるには、その前に、その分野について具体的な情報をしこたま仕入れる」ということです。たとえば、TPPについて抽象度の高い思考をしたいのであれば、分厚い原協定を隅から隅から徹底的に読み込んで、具体的な情報をガンガン仕入れることが必要です。そうやって具体的な情報量を増やしていくと、ある臨界点を超えた地点でパッと「あ、そういうことか!これでTPPはわかったぞ」という感覚が訪れるのですが、これがTPPについて抽象度が上がった(俯瞰することができるようになった)瞬間です。

この「具体的な知識たくさん入れる→抽象度上がる」をあらゆる分野についてやっていくことで、ほとんどすべての事柄に対して高い抽象度を持てるようになります。

 

②の「抽象度の高いことを考える」とは、要するに瞑想です。

知識を増やすのと並行して、この世にあるあらゆる事柄を「空」や「縁起」という抽象度の高い概念を使って把握しようと試みるということですね。目の前にあるパソコンやスマホについて、どんな縁起が絡んでいるのか?といったことを考えてみるとか。抽象度を上げるための瞑想については、苫米地英人氏の「思うままに夢がかなう 超瞑想法」に詳しく書いてあります。なんだか怪しいタイトルですがこれは編集者がつけたもので、実際に読んでみると中身はまっとうなものでした。

 

あとは「並列処理」でさらに二倍の速さになる

以上の「①クロックサイクルを高める」「②抽象度を上げる」をやっていけば、それだけで相当思考速度は上がりますが、まだまだイケます。

①と②を、「並列処理=無意識」の回路に載せてやればいいんです。

 

並列処理というのは、要するに「無意識に任せる」ということ。意識的にできることはせいぜい2つかそこらです(しかも集中力も使う)が、無意識に任せてやれば24時間ずっと5個でも6個でも処理し続けてくれます。

車の運転を考えるとわかりやすいですが、ハンドルを握りながら周囲の安全確認、ブレーキとアクセルを踏み分けながら考え事をするといったことは無意識に任せるからこそできるワザです。自動車学校に入りたての人はそれらのことを意識で処理するしかないので、ぎこちないしストレスもあります。それがだんだん慣れてくると無意識で、ストレスフリーでできるようになっていくわけです。要するに、「無意識であればなんぼでも並列処理できるよ」ということですね。

 

無意識の力を「思考」にも活かしましょう。

無意識というのはその大まかなコントロールを、意識によって行うことができます。つまり、意識的に「この課題を無意識である程度おおざっぱに処理しといてね」と考えておくと、無意識はその通りにやってくれます。

また、先述したクロックサイクルの高さは無意識でも同じことで、意識が高速化されると無意識も高速化されます。さらに、抽象度の高い思考を意識的に行っていると、無意識の方でも抽象度の高いことを考えるようになってくれます。

 

このようにして「クロックサイクルの高さ ×  抽象度の高さ × 無意識による並列処理」というスリーパワーが使えるようになると、相当な速度で物事を処理できるようになっていくわけです。

 

まとめ + 思考の速度を上げるための本

さて、いかがでしたか。

けっこう長い記事になったので、ここらでもう一度まとめましょう。

本当に頭の良い人は

①基本速度(クロックサイクル)の向上

②抽象度UPによってテコの原理を使う

③並列処理で①と②をやる

ことによって、常人の10倍近いペースで物事を処理する

ということです。

 

実際、理屈で考えればこうするのが一番早いのに決まっています。速さを上げて、効率を上げて、それを並列でやるんですから。「あいつ、なんであんなに情報処理できるんだろう」と言われるタイプの人は、おそらくこの①~③のどれかorすべてを実行していると思います。

 

この記事で述べたことを参考にして、ぜひ「頭の回転が速い人」になってください。

では、グッド・ラック!

 

 

★おまけ 「頭の回転を速くしたい」人のためのおすすめ本★

・・先日も記事で書きましたが、私は苫米地英人氏の本を70冊近く読み切り、「ああ、この人はモノホンだ。うさんくさいっていう人もいるけど、論理で考えると本物だな」と確信しました。どんどん思考の盲点が外れて、今まで見えなかったものが見えてくるようになります。すべて「事実」をもとにした「論理」でモノを言ってくる人ですから、読むだけで論理的に考える力が付くことも間違いありません。

 

以下におすすめの本を挙げておきます。

・「立ち読みしなさい!~美しいほどシンプルな成功術

・「ディベートで超論理思考を手に入れる

・「苫米地英人、宇宙を語る

・「洗脳原論

・「思考停止という病

・「まずは親を超えなさい!

・「すべてを可能にする数学脳のつくり方

・「「生」と「死」の取り扱い説明書

・「君は1万円札を破れるか?〜お金の洗脳を解くと収入が倍増する

 

大学教科書・専門書・医学書の買取サイト「専門書アカデミー」

 

――この記事をちょっとでも面白い・役に立ったとお思いになりましたら、ぜひFacebook・はてブ・ツイッター等で共有していただければとてもうれしいです――

 

 - 有益な情報, 栗栖鳥太郎が学んだ・考えたこと, 能力開発, 頭がいい人の特徴, 頭が良くなる方法, 頭の良い人だけが知っていること , , ,