「死ぬことへの恐怖」にとらわれないためにできること

   

こんにちは、栗栖鳥太郎です。

今回は、現代日本に生きるひとのほとんどが持っているであろう「死ぬことに対する恐怖」について書きます。

死んだ後に人間はどうなるのかという問いは、考える意味はないような気もするんだけど、どうしても考えてしまうことの筆頭だと思います。

そこで、「死の恐怖を持っているとどうなりやすいのか」、「死の恐怖を克服できる方法はあるのか」について詳しく見ていきましょう。

死の恐怖について言えるいくつかのこと

死の恐怖が強すぎると騙される可能性が高くなる

人間というのは、わりかし高度な働きをする理性を持つ生物です。

スマホや学問、文化芸術など、この理性・思考力があるからこそ人類の文化はここまで発展してきたわけですが、なまし考える力があるだけに、実にいろいろなことで悩んでしまいます。

 

そのもっとも典型的な悩みが「死の恐怖」でしょう。

個人的には、夜ベッドに入ってから考えてはいけない三大テーマは「宇宙ヤバイ」と「これまでの人生の後悔」、そして「人間は死んだらどうなるのか」だと思います。

いま自分はここでこうやっての世界を認識することができているけど、死んだら意識も消滅するだろうから、死んだあとにはいま自分が持っている意識は消え失せてしまうのかな、それとも天国とか地獄に行ったりするのかな・・・死んだら二度と帰ってこれない以上、誰も死後のことなど知りようがないのですが、どうしても気になります。

そこで宗教の出番になるわけですが、結局は「信じる気持ちのないひとに用はありません」になるので、信じる心のない人は自力で死の恐怖に対処する必要があります。

かといって、人生について深く考える哲学者でさえ自力救済に成功できるかどうかは微妙で、発狂したり、未練たらたらで死んだりする可能性もあります。ニーチェとか。

 

さらにいえば、死の恐怖というのは人を操るときにも使われるものです。「死にたくなければ○○しろ」というのは強盗の常套句ですし、子どもをうまくしつけるために「嘘をつくと閻魔さんに舌を抜かれるよ」という親もいます。また、怪しいかんじの宗教団体が信者を洗脳するときにも「脱会しようとする人は地獄に落ちる」と脅すことがあります。

もっとも身近な例で言えば、「あの国がこっちに攻撃を仕掛けてきたらみんな死にますよ。だから、あの国に対する強硬派である○○さんを支持しましょう」といった論法も使われることがあります。

 

こういう物言いに怖じ気づくことなく対抗できるのは死の恐怖から解放された人だけですが、大抵の人は死の恐怖にかなり強く縛られているので、操られるがままになります。

このように、「死の恐怖」にとらわれている人ほど、第三者の利益のために利用されてしまう可能性が高いわけです。

 

死の恐怖はおそらく克服可能

人間は理性があるゆえにことさら強く死の恐怖を感じるわけです。動物は基本的にみな死ぬことへの嫌悪感を持っているのですが、人間は未来予測や自己の客観視ができてしまうので、なおさら怖いものと思っている節があります。

 

では、死の恐怖というものはまったく対処することのできないものなのでしょうか?

 

私は「できる」と思います。

でも、どうやって?

 

理屈としてはいろいろ言えますが、一番簡単なのは「死んだ後にどうなるのか」という問いに対する興味を無くすことです。

その典型的な例が仏教の始祖である釈迦で、かれは「死んだ後に人間はどうなるのか」「この世は永遠かどうか」「この世は無限かどうか」といった難題にたいしては沈黙を貫きました。「考えてもしょうがないよね」というわけでアウトオブ眼中にしたのです(十難無記といいます)。

私なりに解釈すると、死後の世界というのは誰も行ったことがないからわからない(臨死体験は脳が作り出した幻想です)ので、そこらへんを考えても妄想になるだけで無駄だし、考えておくのはやめようということだと思います。

 

そもそも、死後の世界になぜこだわるのか? について言えば、現在を十分に生き切ることができていないがゆえにそういう妄想をしてしまうという面があるはずです。現在を生きることだけに集中していれば、死んだ後のことは死んでから考えるという割り切りが可能になるはずでしょう。

釈迦がその高い知能(おそらく人類史上でトップクラスだった)を用いて導き出した結論が「死後の世界を考えるのは無駄」だったわけですから、普通の人がいくら考えたところでそれは妄想の域を出ないのも当然です。

 

したがって、死の恐怖を克服するためには、「死ぬことにとらわれない」=「死という現象に対する優先順位を下げてやる」という対処法がもっとも効果的である、という風に言えると思います。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、それがもっとも効果的であり、かつ実用的なアプローチだと言えると思います。

 

死の恐怖に対する基本的なスタンス

「生きている間は生きていることだけ考える」ためにはどうすればよいか?

「死の恐怖を克服できていない人」には、共通点があるように思います。

それが「過去に対するこだわりが強い人」、つまり「未来志向ではなく、過去にとらわれている人」であるということです。

 

まず「過去にこだわる人」は当然、視線が過去に向いています。

「おれの高校時代はすごかったんだぜ」みたいな話を延々としつづけるおじさんとか、「あのときああすればよかったのに」と長々と悔やんでいる人のことです。大抵の人はこのタイプで、過去にばかり目が向いているので、「これからどうするか」という肝心なことを考えられないのです。

 

逆に、未来志向であるということは、つまり「もっともっと上へ、もっともっと前へ」という方向へと進んでいく人であるということです。こういう人は、過去がどんなにひどいものであれすべて「あれがあったからこそいまの自分がこうして存在している」という形で肯定できます。そのうえで、「では、これからどうするか?」を徹底的に考えるわけです。

 

ここで、死の恐怖にとらわれやすいのは言うまでもなく「過去にとらわれている人」のほうです。

なぜなら、そういう人は現在をよりよくすることに対する優先順位が低いからです。

 

一方で、未来志向の人であれば、現在をよりよく生きることに多大なエネルギーを使っているので、そのほかのこと(死の恐怖について考えること)に対する優先順位が低くなるのです。現在・未来をもっともっと上げていくためには、死後の世界について考えるというのは無駄なので、そもそも考えないのです。

 

つまり、死の恐怖を克服するためには徹底的に未来志向になる必要があるのです。

では、どうすれば未来志向になれるのか?

 

それを可能にするのが、何度もこのブログのなかで紹介している「ゴールを設定する」という方法です。

未来に大きな高いゴールを設定すれば、そこに向かっていくための思考が行われるようになっていきます。未来にゴールがあるわけですから、大切なのは現在なにをしているかということと、未来に向けてどうしていくかの二点だけになっていきます。つまり、未来志向になれば、過去のことなどそもそも考えの外にあるのです。

このあたりについては、詳しくは「なぜ「夢を持つ」べきなのか? 大きな2つの理由」をご覧ください。

 

もうひとつ付け足しておくと、本当に未来志向の人は、自分の未来のみならず人類や世界の未来にも関心を寄せるようになります。つまり、「自分の死後の世界」ではなく、「自分の死後に残る世界」のことを考えるようになるのです。

この場合も、「自分が生きている間に、世界に対してどういう貢献をすることができたか」というのがその人にとって重要になってくるので、やはり死に対する恐怖が薄くなります。「自分が死んでも世界は続く」から、その世界でどう生きたかという自分自身の生きた痕跡も消えることはない、という実感があるのです。これは、自分という枠からはみ出して、より高い視点で見ているということになります。

 

こういった、「生きている間は生きていることだけを考える」という生き方をすることができれば、死後のことに思いを馳せる必要はまったくなりますから、おのずと死の恐怖も克服されるはずです。

繰り返しますが、死の恐怖を克服するために大切なのは、なんといっても「未来志向になる」こと。

そのことをよくわかっている人ほど、死の恐怖とは無縁の有意義な人生を送っていけるはずです。

 

まとめ + 未来志向になるための本紹介

さて、いかがでしたか。

 

たいていの問題というのは未来志向に徹することによって解決します。

煩悩が生じたり、悩みが生じたりするのもやはり未来志向になり切れていないことが原因です。

 

ぜひ、未来志向の人になって、いろいろな煩わしいことから解放されてください。

では、グッド・ラック!

 

★おまけ 「未来志向になりたい」人のためのおすすめ本★

・・先日も記事で書きましたが、私は苫米地英人氏の本を70冊近く読み切り、「ああ、この人はモノホンだ。うさんくさいっていう人もいるけど、論理で考えると本物だな」と確信しました。どんどん思考の盲点が外れて、今まで見えなかったものが見えてくるようになります。すべて「事実」をもとにした「論理」でモノを言ってくる人ですから、読む価値はあります。この人の言っていることはきわめて未来志向で、本当に役に立ちます。ぜひ一度読んでみてください。

 

以下におすすめの本を挙げておきます。

・「立ち読みしなさい!~美しいほどシンプルな成功術

・「ディベートで超論理思考を手に入れる

・「苫米地英人、宇宙を語る

・「洗脳原論

・「思考停止という病

・「まずは親を超えなさい!

・「すべてを可能にする数学脳のつくり方

・「「生」と「死」の取り扱い説明書

・「君は1万円札を破れるか?〜お金の洗脳を解くと収入が倍増する

 

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 - コミュ障・ぼっち・非リア, 人生・生き方・心の迷い・邪念への対処・哲学, 栗栖鳥太郎が学んだ・考えたこと