「頭でっかちタイプ」「理論家」の内向的な人間にもきちんとした存在理由がある

   

こんにちは、栗栖鳥太郎です。

今回は、いわゆるズッコケ三人組のハカセみたいな「頭でっかちタイプ」についての記事です。

「理論には自信あるけど実践ができない人」というのは一度は見たことがあるか、自分自身に心当たりのある人も多いと思います。特に私なんかもそのタイプで、「まだ成功してないやつが成功を語っていいの?」みたいに思われることが多い気がします。

しかし、集団全体というレベルで見たとき、「理論ばかり考えて、実践はまるで駄目な人」にもきちんとした存在理由があるのです。その理由をこの記事のなかでじっくりと文字数をかけて述べていきます。

「頭でっかちタイプ」「理論家」タイプの存在理由

メタレベルで見ることができる希少な存在

まず、「頭でっかちタイプ」「理論家」とは一体どんな人々でしょうか?

 

簡単に言えば、「机上の空論を振り回すけど、本人は大したことがない」「趣味は人間観察」という感じの人です。

これは、朝井リョウが『何者』のなかでコテンパンにやっつけたように、「自分の目の前にある現実から距離を置き、物事を分析したり観察することを得意とする人」です。はた目からするとかなり「イタい」「中二病」「斜に構えるのがかっこいいと思ってる」ように見えます。思い当たる節のある方多いんじゃないでしょうか。

 

「理論は一流だけど、実際の成果に反映されていないという人」というのは世の中に一定数いるようで、かなり共通した特徴を持っている気がします。

たとえば、

「内向的」

「マイナス思考に偏る傾向がかなり強い」

「自分の興味のあることについてはいくらでも調べるけど、興味のないことにはまったく関心を示さない」

「いったんスイッチが入ると、しゃべるのが止まらなくなる」

「気が利かない」

「集団行動(飲み会とか、大人数でのおしゃべりなど)がかなり苦手」

 

あたりな気がします。(あくまでも私個人の解釈ですが・・・)

理論家タイプというのは、総じて「内向的」とか「コミュ障」とか言われるタイプの人が多いみたいです。

 

こうやって特徴を並べてみると「こいつら使えねえな・・・」となるのは間違いないんですが、なぜか現在に至るまで淘汰され切ることなく人口のなかで一定数を占めています。そういう人々が本当に「使えない」のなら、「使える」人々にとって代わられそうな気もします(子孫を残す確率が1%ほど違うだけでも、30世代もすれば相当な差になります)が、実際にはかなりの割合を占めています。おそらく人口の三割か二割か、そのくらいでしょう。

 

これはなぜか?

 

私個人の意見としては、

「実際にあまり行動しない代わりに、物事を一歩引いて見ることができる(=メタレベルで思考できる)能力のある人は、集団の中できちんと何らかの役割を果たしているから」だと思います。

集団のなかで何らかの役割を果たしているからこそ排斥されないのであって、本当に役立たずの用無しであれば追放されたり、よくて放置される(野垂れ死ぬ)はずです。

 

この「メタレベルで見る」というのは、再三書いているように「趣味は人間観察」とか、「理論は一流」といったタイプの人がよくやっていることです。

たとえば、「スポーツの上手い人たちを見てスゲーと言う」のが普通の反応ですが、「スポーツの上手い人にはこういう共通点がある」という感じで抽象化できるのが「メタレベルで見る」能力の高い人です。

あるいは、「お笑いを見てアハハと笑う」のが普通の反応ですが、「ウケる笑いにはこういう共通点がある」という分析をしてみるのはメタレベルでの観察です。

 

このメタレベルの観察は、古代ではアリストテレスやタレスがやっていました。

タレスは、「万物の根源はいったい何か」というのを真面目に考えた(おそらく)はじめての人です。物事をただ見ているだけではなくて、そこから一歩引いて「万物を成しているものは一体何だろう」と考えたという点において、まさにメタレベルで思考していたことになります。

またアリストテレスは、「世の中にはどういう種類の生物がいるか」を調べたうえで、それを種別に分類するということをやったりしていました。ただ「虫ってかわいいよね」と思うだけではなくて、「虫にはどういう種類のものがいるんだろう」といったことをメタレベルで分析していたのです。

 

ちなみに、この両者はいずれも「学問の祖」に分類される人です。メタレベルの思考ができる理論家が生き続けている理由の一つには、彼らが学問や研究といったことを担うことができる人であることによるのかもしれません。

 

「全員が働く種は滅びる」 集団には多様性=柔軟性が必要

実は、アリの研究でおもしろいことがわかっています。

アリの集団が長期間存続するためには、「働かないアリ」が一定数存在する必要があるという研究結果を、北海道大の長谷川英祐准教授らのチームが16日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。

長谷川准教授は、「普段働かないアリがいざという時に働いて、集団の絶滅を防いでいる」と話す。

これまでの研究で、アリの集団には常に2~3割、ほとんど働かないアリが存在することがわかっている。

働くアリだけを集めても一部が働かなくなり、働かないアリだけを集めると一部が働き始めるが、その理由はナゾだった。 チームは、様々な働き方のアリの集団をコンピューターで模擬的に作成、
どの集団が長く存続するかを調べた。
その結果、働き方が均一な集団よりも、バラバラの集団の方が長く存続した。 
働くアリが疲れて動けなくなった時に、普段は働かないアリが代わりに働き始めるためだ。

実際に8集団1200匹のアリを観察すると、働くアリが休んだ時、それまで働いていなかったアリが活動し始めることが確認できたという。

(https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160314-OYTET50111/ より)

 

つまり、アリの場合、一定数は「遊撃手」としてフラフラしているわけです。で、いざとなったら働く、と。

アリの場合、高度な知能を持っていないので学問や研究をやるわけではありません。

 

しかしこれが人間にも同じことが言えるとするなら、まさに「働かないアリ」とは「働かない理論家タイプ」のことになるのではないでしょうか。

みんながみんな「働き者で外向的」な集団には、柔軟性・多様性がありません。柔軟性がない集団は、環境の変化に適応しにくくなるので、存続できるかどうかが怪しくなってきます。集団は多様な方が発展しますし、柔軟な方が適応しやすいのです。

 

そういう意味で、「内向的な理論家タイプ」にも一定の存在理由があると言えそうです。

つまり、集団の文化・学問を担う役割と、集団の柔軟性・多様性を確保する役割があるということです。

 

理論家タイプがいなければそもそも人類の文化はここまで発展していない

考えてみると、「じっくり物事を考える内向的な人」は人類文化に多大な貢献をしています。

 

たとえば、いま読者の方が使っているパソコンやスマホというのは、かなりオタッキーなものです。

プログラムを書いたり、機械を設計したりするというのは、「働き者で、外交的な人々」の得意とするところではありません。おそらく退屈でやってられないでしょう。外向的な人に向いているのはあくまでも外向的なこと(たとえば接客、司会、スポーツなど)ですし、内向的な人に向いているのもやはり内向的なこと(たとえば、学問、芸術、プログラミング、読書など)です。

ざっくり言えば、外交的な人は主に労働や人事を担い、内向的な人は主に文化や思索を担ってきたというわけです。

 

このように、きちんと外向的な人にも内向的な人にも存在理由がありますので、べつに内向的だからといって引け目を感じることはありません。ガンガン思索にふけったり、趣味に没頭したりしてください。たまには外向的なことをやってみるのも良いでしょう。あなたが考える分だけ人類が進むことになる可能性も十分あります。

 

まとめ + 人類の文化に貢献したい人向けの本

さて、いかがでしたか。

今回の内容を総括すると、

要は「内向的な理論家タイプの人にもきちんとした存在理由があって、それは①集団の多様性・柔軟性を確保しておくこと ②思索や文化といったものに貢献する」

ということです。

 

私自身もかなり内向的なタイプなので、外向的な人を見るにつけ「いいな~」と引け目を感じることが多かったのですが、最近はこういう風↑に考えているため気にしていません。

内向的であることの何よりの強味は、「自分に対する感度が高い」ということだと思います。他の人に合わせたり、興味のないことをいやいややったりするのではなく、あくまでも「自分自身が主体となって」生きていくことができる。自己中と言われるかもしれませんが、あなたの世界の中心にいるのはあなた自身であって他の誰でもありません。人は多かれ少なかれ自己中です。

 

これを読んでいるあなたもぜひ、「理論家タイプ」として、人類の文化に貢献していってください。

では、グッド・ラック!

 

 

★おまけ★

内向的であろうが外向的であろうがぜひ読んでほしいのが、苫米地英人氏の著作です。この人が言っていることの特色は「何にでも応用できる」という点にあります。スポーツでも、学問でも、生活でも、苫米地氏が言っていることを応用すれば大きな成果が期待できます。ぜひ読んでみてください。

以下におすすめの本を挙げておきます。

・「立ち読みしなさい!~美しいほどシンプルな成功術

・「ディベートで超論理思考を手に入れる

・「苫米地英人、宇宙を語る

・「洗脳原論

・「思考停止という病

・「まずは親を超えなさい!

・「すべてを可能にする数学脳のつくり方

・「「生」と「死」の取り扱い説明書

・「君は1万円札を破れるか?〜お金の洗脳を解くと収入が倍増する

 

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