センス不要・才能不問! 作家・小説家になりたい人が試すべき5つの読書法【その3】

      2016/08/31

読書法その4 本はどうやって活かすか

「創作センスがない人」に共通する特徴

創作のセンスがない人に共通する特徴というのが、実はあります。世の中には沢山の作家志望者がいますし、その分「自分にはセンスがない」と思っている人というのも山ほどいますけれども、そういう人たちはみんな共通項を持っています。例外はないと言っていい。

「その1」にも書きましたが、センスというものは正しい努力をすればかならず伸ばせるものです。それは私が保証します。

では、その「センス」がない人たちは、どうやって本を読んでいるか?

反面教師に学ぶつもりで、考えていきましょう。

 

1.復習しない

 

「その2」でも書きましたが、まったく復習しない作家志望者に光が当たることは100%ありません。

復習しない人間の頭からは、インプットしたものが片っ端から抜け落ちていってしまいます。まさにザルに水状態、せっかく100のことを学んだのに、復習をしないせいで「5」とか「10」くらいしか残りません。

……逆にいえば、復習することによって、100のものを70、80、90と残していくことができます。

頭のなかに、どれだけの量の情報をインプットできるかというのが、作家志望者にとってのひとつの分水嶺です。

 

というのは、アイディアというものは、いくら新しく見えるものでも、実は既存のものの発展もしくは組み合わせなんです。頭のなかにあるものを上手に組み合わせて混ぜ合わせて昇華させてはじめて新しいものができるんですから、頭の中にどれだけのものが入っているか、という勝負なんです。

ですから、「復習をおろそかにする→インプットしたものが抜け落ちる→頭の中にあるものが減る→アイディアが出なくなっていく」という順路どおりになります。

復習の仕方については、「センス不要・才能不問! 作家・小説家になりたい人が試すべき5つの読書法【その2】」に詳しく紹介しています。ぜひそちらもご一読を。

 

2.「どう自分の創作に活かせるか」を考えていない

ちょいと回り道しますか。

 

……言うまでもなく、インターネットというのは原則的に匿名社会ですね。

そして匿名の文章というのは、自分で責任をとるつもりのない文章です。

責任を取らなくても黙認されるから、ネットでは「現実の自分より自分を大きく見せようとして、見栄を張る」ウソツキが沢山おります。学歴版なんかその最たる例です。

それは作家志望者たちにとっても同じ。

「1000冊読んでないのは、作家業界では一冊も読んでいないのと同じ」とか、「5000冊? それくらい読んで当たり前。評論家なら10000冊は読んでるよ」とか、けっこう過激な文章が並びます。実際に自分が1000冊5000冊10000冊読んでいなくてもそういう文章は書けるんですから、本当にネットってのは無責任万歳社会なんです。

でも、本当に大切なのは、形式的に1000冊5000冊読んだ読まないではなくて、「読んだ本から、実際に自分はなにを学習したのか」という中身なんじゃないでしょーか。

作家志望者なら、「自分はこの本を読んで、自分の作家としてのこういう能力を上げることができた」とか、「私はこの本を読んで、こういう場合にはどうやって書けばいいかの手本を得ることができた」とかいった、つまり

「自分の創作にどう活かせるか」という粘り強い思考をすること が求められます。

考えてみれば当然のことです。

ただ漠然と読むのなら幼稚園児にだってできますから。

「自分はこういうことを今回学び得たぞ」という一歩引いた見方をすること、これは苦しいことではありますが、一歩一歩自分が作家になるための道を進んでいるという実感を得られ、とてもやりがいのある行動です

面倒なことから逃げちゃ駄目です。

逃げたら逃げたで、また戻ってきましょう。そうすればリベンジになります。

 

では実際に、どうすればよいか

ツッコミを入れながら読む

実際の方法の紹介に入っていきましょう。

「ほうほう、作者やるじゃないか」「なるほど、怖い場面を描くときには、その伏線としてこういうことを仕込んでおくんだな」というツッコミを入れつつ読んでいきます。

ツッコミの内容や、気付いたこと、感想などは、適宜ペンで書き込みながら読み進めて行きます。

書き込むことによって忘れることが防げますし、読書に対するのめり込み方も変わってきます。

図書館の本を読む場合など書き込めないときは、付箋に書いておいて、読み終わったら創作技術ノート(後述)に抜き書きするなどして代用します。

以下参考までに。

★一度目は一般の読者のつもりで読み、再読するときには作家志望者として、筆者が作中で用いている技術をすべて盗み取ってやるという心意気で臨む――というやり方もあります。

 

創作技術ノートに、盗んだエッセンスを集積していく

 

盗み取った創作技術は、自分だけの秘密のノートに集積していきます。

私の場合、「技術集成」という題をつけたキャンパスノートに、創作技術として生かせる諸々の情報をすべて書き込んでいます。

これは自分にとっての宝物であり宝石箱です。このノートを付けて来たおかげで小説の実力が相当伸びて来たと実感しています。

また少々皮算用ではありますが、将来自分が創作技術を教える立場になったときにもかならず役に立ちます。

 

実際に自分が作品を書く段になって、「アレ、頭の中にあったときはあんなに良く思えたアイディアなのに、ちっとも筆が進まねえぞ」という事態に陥ることを防いでくれますから有り難いものです。

このノートをどう活かすか。

そう、創作作業をするときに、自分の脇に置いておくのです。

どうすればいいかわからなくなったり、アイディアに詰まったらすぐ参照します。

「売れている作品はどうやっているか」がビッシリ書き込んでありますから、十中八九解決策が見つかります。

自分の窮地を何度も何度も救ってくれた、本当にスゴイノートです。

おそらく一生の付き合いになると思います。

ぜひ、このブログを見ている人も、試してみてほしい。

アッと驚くような効果が、かならずや体験できますから。

 

 

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