現代日本・勝ち組負け組の壮絶サバイバル 誰よりも生き残るのは「言語知能」「数学・論理知能」が高い人々である

   

こんにちは、栗栖鳥太郎です。

今回は、音読連載の第四回目となります。

テーマは、「現代日本、あるいは近未来の日本で『成功』できるのはどのような人々か」。

「ロボットが我々の仕事を奪う!」とか「単純労働が消える!」とか言いますが、

では逆に、「どういう人であれば生き残っていけるのか」を考えてみましょう。

現代日本で生き残ることができるのは、「言語知能」「数学・論理的知能」の高い人々である

現代日本で「成功」しているとみなされる人々の職業

まずはじめてに言っておかねばなりませんが、「成功」というのはあくまでも相対的なものです。

たとえば就活で言うところの勝ち組、「大企業の高給取り」というのはだいたい平均年収でいえば1000~1300万のようです。電通とか丸紅とか三菱商事とか。幹部になればもっと高くなりますが、とりあえずその幅の中に入れば「勝ち組」と言われます。

 

しかし、年収一千万というのは、「日本の中では相対的にすごい」のは間違いありませんが、たとえばウォールストリートの大手外資系メガバンクや、シリコンバレーのIT企業、世界的な多国籍企業といった企業に勤める人々のそれに比べてしまうと、貴族と奴隷くらいの差があります

たとえ経団連企業の社長くらいであっても、あまり手取りが多いと色々と言われるようなので、年収一億とか二億で頭打ちになってしまうと聞きます。自家用ジェットの燃料代・保険料だけで一億じゃ足りないよという世界からすると、かなり少ない額です。

 

このように、日本ではしばしば勝ち組と負け組を区別するために「お金」という尺度を使いますが、そうやって作られた「成功者」というレッテルはあくまでも相対的なものでしかありません。日々勤労されている方には申し訳ない言い方ですが、日本でいうところの「成功」というのはかなり器の小さいものだと言わねばなりません。

 

それを踏まえた上で、では「成功者とみなされる職業」を考えていきましょう。

 

「社会的な評価が高いこと」「全般的に高給取りであること」を条件にして考えると、

だいたい以下の通りになるはずです。

・弁護士

・医者

・官僚

・公務員

・メーカーの開発者など

・いわゆる士業・司業の人々

・大企業の社員

・学者・研究者・大学教授

・売れっ子の作家

・ミュージシャン・芸術家

・スポーツ選手

このあたりでしょう。

 

「あっ」とお気付きになった方も多いはずです。

そう、下の二つを除いて、いずれも「言語知能」か「数学的知能」が秀でていないと就くことのできない職業なのです。

(言語知能・数学的知能という呼称は、ハーバード大学教授ハワード・ガードナーが提唱した多重知能説で扱われている7or8つの知能からとりました。多重知能説については日能研のサイトに詳しい解説があります)

 

難関の試験を突破する必要がある弁護士や医者は言わずもがな、最近やけに大学生に人気の公務員(国家・地方問わず)も公務員試験がありますから一定の言語知能・数学的知能が要ります。スポーツ選手・芸術家・アーティストを除いたその他の職業についても同様です。

「言語知能」「数学的知能」のどちらか、あるいは両方を一定の水準以上持っていないことには、こういった職業に就くのは難しいでしょう。

現代社会は知識社会である、と言われるゆえんです。

 

「言語知能」「数学的知能」に乏しい人はどうなる?

では、そういった「言語知能」「数学的知能」に恵まれない人は一体どうなるのでしょうか?

 

ひとりの人間が社会に参与できるのは、知能によって/労力によって/消費によって……といった選択肢がありますが、やはり「知能」が最優先です。

この場合、先ほど引用したガードナーの多重知能説からすると、「それ以外の知能を使って社会に寄与する」という選択ができそうです。

そうすると、使えるのは

「音楽的知能」→音楽教師や作曲家・アーティスト等

「身体・運動的知能」→スポーツ選手・インストラクター等

「空間的知能」→建築家・画家等

「対人的知能」→営業・接客・カウンセリング業など

「内省的知能」→哲学者・僧侶・聖職者など

(あとは、「博物学的知能」が入ることもあります)

の5~6つになります。

 

この中で、誰でも比較的容易に発揮できる&職業にできる可能性があるのはおそらく

「対人的知能」と「身体・運動知能」でしょう。

この二つはいわゆる「学校の人気者タイプ」つまりリア充の人であればあるほど高くなりやすい知能と言えます。

おもしろい話ができる、人を安心させられる、かっこいい技ができる、走るのが速い、球技が得意、など。

ある程度以上スジのいい人であれば、訓練次第で芸能人プロスポーツ選手になれる可能性もあります。

 

では、その二つにも自信がない人はどうすればいいか?

残るのは「内省的知能」「音楽的知能」「博物学的知能」「空間的知能」ですが、

音楽的知能・空間的知能についは小さいころの生育環境や本人の才能に依るところが大きいでしょう。

 

となると、「内省的知能」と「博物学的知能」が残ります。

 

内省的知能というのは「自分を観察する」「自己に対して冷静な目を向ける」という能力のことを指しますから、これは誰にでもできます。実際、長年引きこもっていたり、現在ニート状態にある人であれば、「自分はあそこで選択を間違えた」「自分の人生は一体なんなんだろう」という形で過去を顧みる機会も多いはずです。

しかし内省的知能というのはあくまでも「自分というひとりの人間に」関することを深めていくわけですから、社会からすると「あなたのことなんてどうでもいい」という実存的にマイナスの評価を下されやすいと言えます

そういう意味で、内省的知能は確かに「手軽」ではありますが、その分リターンも僅少です。

 

博物学的知能についていえば、こちらはもう少し救いがあります。

よく話題に上るのは「鉄道マニア」の例です。

私自身は鉄道マニアではないので詳しいことはわからないのですが、彼らの中には「座席と窓が映り込んだ写真」を見るだけで「これは〇〇線のものだ」とわかる人もいるようで、まさに驚異的な能力です。人間は、自分の好きなものについてはガンガン知識を吸収するという性質を持っていますから、このタイプの人はまさに「その道の専門家」となれる可能性があります。

そういえば、鉄道マニアで思い出したのですが、有名なコピペでこんなものがありました。

901 名前: で[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 23:35:10.17 ID:CkrpY0Ch
終電・・・なくなっちゃったね・・・///

903 名前: 社会保険庁職員(北海道)[] 投稿日:2008/10/12(日) 23:44:31.68 ID:Uziwaie8
>>901
待って!あきらめるのはまだ早いよ!
23:56発の上り普通列車を使って2駅戻ると
0:07発の下り急行に間に合う
普段なら間に合わないところだけど
今日は9753Mって臨時列車が走ってるからダイヤがずれるんだよ
ほら,この時刻表を見て。
書いてないけど23:36に貨物列車があるから9753Mをスジに入れると
後続の673Mが2分遅れるだろ
それで

これは極端な例です。

……が、たとえば生物学者やさかなクンのように、ある特定の分野に関する該博な知識を身に付けて、それを活かす職業に就くことができれば、「成功」することも可能でしょう。

 

なお、上述の知能に特に特化せずとも、いわゆる「低賃金ではあるけど、マニュアルを覚えてその通りにやればできる仕事」もあります。

コンビニの店員や、飲食店チェーン店の従業員、工場のライン作業などは、希少性の原理が逆向きにはたらくため確かに時給は低いですが、手順さえ覚えてしまえばかなり多くの人が対応できます。セーフティーネット的な役割を果たしている、とも言えます。そういった仕事をこなしながら生活は質素にしておき、お金をためながら技術を磨いて自分の本当にやりたかった仕事に就く、という選択肢もあります。

 

もちろん、高IQの人ほど稼ぎやすくなっているこの知識社会では、言語知能・数学的知能が最優先されることは間違いありません。しかし、そういった「頭脳系」の職業ばかりでは社会は回らないのです。種々の知能に特化した人、あるいはバランスよく鍛え上げられた人が分布することが必要なのです。

 

ところで、ここまで見てきた知能のうちどれにも秀でていない人が「成功」したいという場合、どうすればよいのでしょうか。

 

この場合は、「ある特定の知能に絞って伸ばす」というアプローチが最も効果的だと思われます。

 

そして、ここでようやくこの本の主題に戻りますが、

実は、「音読は言語知能をガンガン伸ばす」のです。

 

前の記事、

完全版・音読の効果一覧(直接的・副次的)

数ある勉強法のなかで唯一、直接的に「脳のスペックを上げる」ことができるのが「音読」!

のなかで述べたように、

なんともありがたいことに、あの「社会で成功するために必要な知能」である言語知能は、音読をすることによってかなり効率的に鍛錬されるのです。

音読を徹底的にやることによって、これまでクラスの最下位だった人が学年一位の国語成績を獲る、ということも十分にあり得ます。

それだけ、「音読」というものには可能性があるのです。

 

音読は「言語知能」にダイレクトアタックできる

数ある勉強法のなかで唯一、直接的に「脳のスペックを上げる」ことができるのが「音読」!

音読によって、ワーキングメモリが拡張される

でも触れましたが、音読というのは「脳の中の、言語を操る部位」に総合的にはたらきかけます。

つまり、脳そのものというハード面に対する直接的な働きかけができるのです。

 

前の記事でも述べましたが、音読するときの脳は、言語野(ウェルニッケ野・ブローカ野)、前頭前野を中心にして活動します。

もっと言えば、そのようなハード面に対する貢献だけでなく、音読する教材から得られる語彙・知識や、高速化された頭の回転によって学習そのものがスムーズになることなど、ソフト面でも多大な効果を発揮するのが音読なのです。

たとえば、極端な例ですが、一日8時間ほどの音読を一年ほど続けていけば、もともと国語が苦手だった人でも間違いなく相当な国語力が身に付きます。

 

さらに、副次的効果として「対人的知能」「論理・数学的知能」もある程度orかなり向上します。

 

まず、「音読で言語野・前頭前野などが鍛えられると、頭の回転が速くなり、ワーキングメモリが拡張される」ため、対人関係が相当ラクになります。

相手が次に言いたいことを推測する、自分の言いたいことをまとめる、適切な表現を考える、相手の本当の気持ちを考える、といった複雑な作業を同時並行で難なく処理できるようになります。もちろん、音読でワーキングメモリが広くなることによって容量が良くなり、これまで四苦八苦していた事務作業や居酒屋の仕事などをスムーズにこなせるようになることも期待できます。

 

また、ワーキングメモリ=頭のなかの一時的記憶の容量も増えますから、数学をするのに必要な「頭の中でイメージを組み立てていく」という作業も得意になります。

 

音読によって以上のような効果が期待できる以上、少なくとも「自分は言語的知能が低いから」という理由で「成功」を諦めるというのはもったいない――というのが私の結論です。

 

「近未来」に目を向けると状況が一変する!

ただ、あくまでも以上の話は「現代の」日本に限っての話です。

近未来においても「言語知能」「数学・論理的知能」が重要視されるであろうこと自体は間違いないのですが、社会のほうの変動がかなり大きいものになるので、ますます生半可な知能では通用しなくなるはずだ、ということです。

 

現代に生きている人の多くは、「近未来」を甘く・軽く見ています。

もっと言えば、「フィンテック・IoTといった革新的技術」や「超高性能AI」の力を過小評価しています。

 

最近しばしば話題になる「人工知能が人間の仕事を奪う」(外部リンク)という話もそうですが、少なくとも「いま無難に成立している仕事のあり方が大幅に変わる」のは間違いないのです。

その「揺れ」に対応できるだけの能力を今から養っておかないと、失業のエアポケットに落ちてしまう可能性もなきにしもあらず、でしょう。

もちろん、AIに仕事をまかせても人間のやる仕事は総量でいえば減らないかもしれませんし、「人間が労働から解放される」という視点から見ればそれは良いことなのかもしれませんし、ベーシックインカム等の制度が導入されて今度は「仕事している≠勝ち組」になるかもしれません。

それは未来のことですから何とも言えません。

 

しかし、今の日本人(特に大学生!)が盲目的に信じているような、

「公務員になれば安泰!」「大企業なら勝ち組!」「難関試験に通れば・難関資格をとれば大丈夫!」

といった安直な図式は、私には幻想のようにしか見えません。

 

たしかに、親の世代や先生方の世代の人々にとってはそうなのかもしれませんが(その世代の人々が大学生に吹き込んだのかもしません)、いま大学生をやっている世代にとっては事情が全然違います。

 

たとえば、現在は「安定している・勝ち組だ」としばしば言われる銀行員にしても、

仮想通貨の普及が進むことによって銀行の決済業務等が消失し、高機能AIに業務委託されることになってしまえば、リストラされる可能性は十分にあります。

企業の側からしてみれば、機械は文句を言わないし、労組も作らないし、結局は安上がりだから、わざわざ人間の銀行員を大量に雇って事務処理する理由がないのです。

 

また、弁護士・医師といった「大量の知識を持っている人が、その知識をもとに適切な判断を下す」職業も怪しいでしょう。

「エッ」と思われるかもしれませんが、「大量の知識を持つ」というのはまさにコンピュータの十八番であり、「その知識をもとにした判断」も昨今のディープラーニングの精度向上を考えると、AIで代行できるようにならないと考える方が不自然な気がします。

もしかすると、一線級の判断力のもとでコンピュータを操作できる人間(つまり、コンピュータに規則を叩きこめるだけの能力がある人)だけが必要とされて、それができない人はお払い箱になっていくかもしれません。

 

「大企業なら安泰だ」「公務員なら解雇なんてされない」と思っている人(最近の大学生は特にこの傾向が強いのではと思います)も、要注意。

山一證券や大倉商事の経営破綻が起こる前には、

「山一がつぶれるのは日本が終わる時だ。だから大丈夫だ」

と言われていたそうですから。

さらに最近で言えば東芝・シャープといった超有名大企業でさえ経営が傾いています。

 

公務員にしても、銀行員の場合と同じく事務処理仕事はかなりの部分が機械の力で代行可能です。さらに、公務員の数自体を減らさねばならないという風潮になることも考えられます。

 

基本的に、「現時点で多くの人が志望している道」というのはかならず供給過多・過激競争になります。

YouTuberにしろ公務員にしろその範疇から出ることはありません。

みんなが志望すれば競争は激化します。

そして時間的に先行した者だけがうまい汁を吸い、それを聞きつけた情報の遅い人間が殺到するころには富が枯渇していく。

「みんなが知るころにはもう遅い」。

ゴールドラッシュが良い例です。

 

まとめ + もっと頭が良くなりたい人のための本の紹介

ひとまずの結論としては、以下の通りになります。

現代社会は、「言語知能・数学的知能」の高い人に有利になるようにできている。

音読をすれば「言語知能」を高めることができる。音読すれば言語知能に加えて、対人的知能や数学的知能のほか頭の回転自体も速くなる。

 

だから、現代社会で成功したいなら「音読」を継続していくべきだ。

近未来の社会的大変動に備える意味でも、すべての思考の基礎となる「言語知能」を鍛えておくことは有意義だと言える。

ということになります。

 

ここまでさんざん脅すような書き方をしてきましたが、

べつに「食っていける職業」を目指す必然性はありません。

多少苦しい思いをするのをこらえれば基本的に仕事は見つかります。

また、今の日本であれば、他者や行政の援助を仰げば最低限度の食糧くらいは手に入ります。

 

それよりも大切なのは、「自分が本当にやりたいことをやる」ということです。

その方が効率が良いし、何より、そうしないと後悔すると思いませんか。

もしも、「やりたいことを成し遂げるためには言語知能が必要だ!」とわかったのであれば、ぜひ音読をしてください。やって損はしませんよ。

 

では、グッド・ラック!

 

【「頭が良くなる音読法のすべて」に戻る】

 

 

★おまけ 「勉強法」「読書法」「頭を良くする方法」関連のおすすめ書籍★

告知です。

「頭が良くなる書籍や食品をまとめてほしい」という要望にお応えするために、

「BRAIN SHOP」というのを開設しました。「読書奴」の公式ストアです。

頭が良くなりたい人のための書籍、食料品、サプリメントを取り揃えています。

ぜひお越しください。

 

また、以下に頭が良くなる方法・勉強法・読書法関連のおすすめの本を挙げておきます。

こちらもぜひどうぞ。

<苫米地英人関連>

・「立ち読みしなさい!~美しいほどシンプルな成功術

・「現代洗脳のカラクリ ~洗脳社会からの覚醒と新洗脳技術の応用

・「ディベートで超論理思考を手に入れる

・「「言葉」があなたの人生を決める

・「苫米地英人、宇宙を語る

・「洗脳原論

・「思考停止という病

・「すべてを可能にする数学脳のつくり方

・「「生」と「死」の取り扱い説明書

・「君は1万円札を破れるか?〜お金の洗脳を解くと収入が倍増する

 

<勉強法・読書法関連>

・佐藤優「読書の技法

・藤井孝一「読書は「アウトプット」が99%

・吉永賢一「東大家庭教師が教える 頭が良くなる読書法

・吉永賢一「東大家庭教師が教える 頭が良くなる勉強法

・吉永賢一「東大家庭教師が教える 頭が良くなる記憶法

・DaiGo「自分を操る超集中力

・築山節「脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める

 

――この記事をちょっとでも面白い・役に立ったとお思いになりましたら、ぜひFacebook・はてブ・ツイッター等で共有していただければとてもうれしいです――

 

 - 未分類