脳を変えたいなら、「物理的に」かつ「情報的に」はたらきかけるべし その1

   

こんにちは、栗栖鳥太郎です。

今日は、「脳の変え方」について書きます。

「認知症」という病気があることからもわかるように、われわれ人間は自己の内外の情報を「認知」することによって生きています。そして、その認知を担うのが「脳」という器官です。

脳の調子によって認知が左右されるわけですから、認知能力を向上させたいのであれば「脳を変える」ことが必要です。

今回の記事では、「物理的」「情報的」という二つの側面から脳を変える方法について述べます。

「脳を変える」には、物理的かつ情報的に働きかけるべし

「情報的な脳」と「物理的な脳」という二つの側面

脳というものを考えるとき、「機能的」と「物理的」という二つの側面から考えることができます。

 

簡単に言えば、

機能的とは「脳がどのようにして認知・意志決定・思考をしているか」というソフト面のことであり、

物理的とは「脳の物質的状態が、どのように認知・意思決定・思考と関係するか」というハード面のことです。

 

学問・技術で言えば、前者が「心理学」「NLP」「精神分析」「コーチング」「認知科学」などで、後者が「大脳生理学」「脳神経科学」「脳科学」といったものに相当します。

(なおここでは、「機能的」という言葉は直感的に分かりづらいので、私は「情報的」という用語を勝手に使っています。情報的存在としての脳、と読み替えるわけです。機能的→情報的、と置き換えてください)

 

したがって、人間の認知をつかさどる「脳」(=心)に変更を加えたいのであれば、

脳に対して「情報的」にはたらきかけるか、「物理的」にはたらきかける必要があります。

 

物質としての脳

この項ではまず、「物理的な存在としての脳を変える試み」について触れましょう。

 

脳というのはあくまでも物質です。

脳は心臓や胃と同じく体の中のいち器官ですから、脳が物理的に破壊されれば人間は死に至りますし、

実際、脳自体の活動も「電気信号の伝達と化学反応」によって担われています。

したがって、あなたの心のあり方を変えたいのであれば、「物理的に脳に介入する」というアプローチがかなり有効なのです。

 

物理的に脳に介入する……というと、おそらく皆さんの多くは、ロボトミー手術やてんかん手術、うつに対する電気ショック療法などを思い浮かべると思います。

しかし、そこまでショッキングな方法を採らなくても、私たちの身近には「脳に物理的に介入する」例があふれています。

 

 

たとえば、「薬」なんかはまさにそうです。

車の酔い止めは主成分としてメクリジンを含み、このメクリジンがヒスタミンH1受容体のはたらきを阻害します。これによって、酔う→気持ち悪くなって吐く、という流れがストップします。

 

そのほかにも、ADHDやうつ病・統合失調症などに投薬が有効だとされています。

 

ADHDにはコンサータやストラテラという薬を服用することが有効です。

コンサータは神経伝達物質ドーパミンの再取り込み(せっかく出したものが回収されてしまうことを再取り込みと言います)を阻害します。これによってADHDのAD(不注意・注意散漫)が改善することになります。

ストラテラは神経伝達物質ノルアドレナリンの再取り込みを阻害します。これによってADHDのHD(多動性)が改善されます。

以上二つのいずれも「脳内物質」に対して作用を発揮するものです。

 

また、うつ病の人が精神科に行けば、プロザック等のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が処方されます。

SSRIの作用によって、落ち着いた気分にさせる脳内物質「セロトニン」の再取り込みが阻害され、精神的に安定した状態になりやすくなります。

こちらもやはり、「脳内物質」にはたらきかけています。

 

 

これらの薬の例からわかるように、「脳に対して物理的にはたらきかける」というアプローチによって、確実に心の状態も変わります。

 

「物理的」に脳を変える手段:「食事」「運動」「音読」が最優先

では、「物理的に脳にはたらきかけることによって心を変える」手段にはどんなものがあるのでしょうか。

 

私が特におすすめするのは

「食事」「運動」「音読」

です。

この三つを徹底してやれば、確実に、脳の機能が向上します。

 

「食事」によるはたらきかけ:分子整合栄養医学

これまでの精神科医による薬漬け療法、あるいはカウンセラー中心の精神分析的療法に対して

「ちょっと待って、それらって根本的な解決にはならないよね!?」と挑戦状を叩きつけたのが、

ビタミン・ミネラル等の食事バランスを改善することによって精神状態の根本的改善を図ろうとする「分子整合栄養医学」です。

 

分子整合医学は、

「精神だけに働きかけるのは時代遅れ、薬だけに頼るのも根本解決にはならない。」

というスタンスをとります。

「我々の心を動かしているのは脳であり、その脳を動かしている源は、日々われわれが口にしている食料なのだ。だから、心の病を治すなら、食事によるアプローチを最優先すべきだ」ということです。

 

これは実に理にかなったアプローチで、むしろなんで今まで「栄養と心の病の関係」が考えられてこなかったのかと思わせられますが、製薬会社の都合なんかもあったのでしょう。

 

第一、我々人間はみな最初は受精卵の大きさ(1ミリ程度)からスタートして、そこから二十年かそこらで1メートル後半まで大きくなるわけです。その成長のエネルギー・材料になっているのは「食事」以外にありえないのです。自分が口にしたものが、自分の体を形成し、自分が思考したり運動したりするときの唯一のエネルギーになるわけです。

 

さらにいえば、現代というのは「コンビニ弁当・インスタント食品・食品添加物・甘いもの・ハイカロリーなもの・ジャンクフード」の氾濫する時代です。どう考えても体にあまり良くない食べ物を小さいころから大量に食べ続けてきた現代人の心身が「大丈夫」なわけがありません。

 

この項では「食事がいかに重要か」を述べましたが、「実際にどういう食事をとればどうなれるのか」について述べた本としては以下の二冊をおすすめします。どちらも分子整合栄養医学を支持するお医者さんが書いた本です。

・「心の病は食事で治る

・「食事で治す心の病

食事法についてはこのブログのなかでいずれ触れる予定ですが、今は深入りしないことにします。

(とりあえずの手段としては、「マルチビタミン・ミネラル」「ビタミンB群」「ビタミンC」を摂取する + 低GI食品を摂取する、あたりから始めるといいでしょう)

 

「運動」によるはたらきかけ

よく言われることですが、

「ランニングをするとワーキングメモリーが拡張されて要領が良くなる」

「一日○○分の有酸素運動をすればセロトニンが出やすくなって落ち着きが出る」

「筋トレをするとテストステロンが出たり、ドーパミンやセロトニンが出たりして、精神に良い影響を与える」

いずれも科学的な裏付け・エビデンスのあることです。

 

欧米のエリートたちの中には「早起きして運動する」を習慣にしている人が多いのですが、それは彼らが、「運動が脳に対して物理的な貢献をする」ということをよくわかっているからです。

実際にどのような運動が効果的かについては、過去記事

他人事じゃないぞ。「注意欠陥多動性障害=ADHD」は、「運動」で良くなる!

をご覧になるか、

または、外部記事では

「脳を鍛えるには運動しかない!」理由読んでうつ対策に適した運動やってみる」(この夜が明けるまであと百万の祈り)あたりが参考になります。

 

また、書籍「脳を鍛えるには運動しかない!」もおすすめします。

 

……あるいは、2ちゃんの情報では

ADHDとコミュ症を自力で克服しつつあるから方法語ってく」(2chコピペ情報局)

ADHDの奴は高負荷の有酸素運動やれよ。音読も効果的だぞ」(凸凹ちゃんねる)

あたりが面白いでしょう。

 

「音読」によるはたらきかけ

このブログでさんざん扱っているテーマです。

 

比較的新しい記事でいえば、

数ある勉強法のなかで唯一「脳の機能がダイレクトに向上する」のが音読!

音読によって、ワーキングメモリが拡張される

この二つを読んでいただければ、「なぜ音読は、物理的に脳に介入するための優れた手段なのか」がわかると思います。

 

 

以上、「脳に物理的に介入する方法」として食事・運動・音読を紹介してきました。

少なくとも、私が考えるところでは、うつやADHDといった疾患を対症療法的にではなく根本的に治癒させるには、「食事、運動、音読と、最小限の投薬」が必要です。

 

少なくとも、現行の精神科でよく行われている「薬漬け療法」は絶対おかしい。

患者のなかには、「馬に飲ませるためのものなんじゃないか」と疑いたくなるような量の薬を処方されている人も多いのです。十数種類の錠剤を一気飲みしたり、重大な副作用を招く可能性のある薬を何種類も併用していたり。

 

薬はあくまでも「対症療法」であり、本人が復帰するための踏み切り台にしかならないはずです。

いくら薬を飲んでいても、運動も音読もしない、食事も杜撰……というのでは、薬効により一時的に症状がおさまったとしても、かならず再発します。

 

まとめ + もっと頭を良くしたい人のための本

精神病やADHDといった「心の病」「脳の病」を根本的に治すためには、「元」を断たねばならないのです。

 

今回は、まず「脳を物理的に変える方法」を述べてきました。

この記事で述べたことを実行すれば、間違いなくあらゆる症状が改善されていきます。

 

次回の「情報的に脳を変える方法」とともに、この記事が、あなたの心・脳を変えるための一助になれば幸いです。

 

では、グッド・ラック!

 

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