音読と「広汎性発達障害・自閉症スペクトラム障害」「ADHD」との深い関係

   

こんにちは、栗栖鳥太郎です。

今回は、日本で特に苦しんでいる人の多い「広汎性発達障害」「ADHD」と音読との関係について考えてみます。

私の結論を先に言えば「広汎性発達障害もADHDも、音読(と食事・運動+瞑想等)によってかなり改善される可能性が高い」というものなのですが、その理由まで含めて詳しく述べていきます。

音読と「広汎性発達障害」「ADHD」との関係は?

広汎性発達障害・ADHDとは(簡単に)

広汎性発達障害というのはアメリカの精神病診断マニュアルであるDSM-Ⅳでの用語ですが、

最近(DSM-Ⅴ)では広汎性発達障害という言葉ではなく「自閉症スペクトラム障害」という括りもなされています。

(従来アスペルガー症候群、高機能自閉症、早期幼児自閉症、小児自閉症、カナー型自閉症など様々な診断カテゴリーで記述されていたものを、『DSM-5』では、「連続体」を意味する「スペクトラム」という言葉を用いて障害と障害の間に明確な境界線を設けない考え方が採用された、ということです。発達障害やADHDの詳しい説明に興味のある方は「LITALICO発達ナビ」などが参考になると思います)

 

人口比で見れば、

・ADHD   約5%
・学習障害 小中学生の約4.5%
・自閉症スペクトラム障害 0.6~2.1%
 (アスペルガー症候群などを含む)

ですから、単純計算すると

広汎性発達障害・自閉症スペクトラム障害は200万人

ADHDは約500万人

となります(重複する人も多いです)。

 

難しい話はさておいて、上の図を見ていただければわかるように、それぞれの特徴は大雑把に言えば、

広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)の特徴

→言葉の発達の遅れ コミュニケーションの障害 対人関係・社会性の障害 パターン化された行動・こだわり

 

ADHDの症状

→不注意 多動・多弁 衝動的な行動

がおもなものとなります。

 

広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)と音読の関係

このブログの音読に関する記事を読んでいる人であれば、「あっ」と思うかもしれません。

広汎性発達障害・自閉症スペクトラム障害の特徴をもう一度見てみましょう。

広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)の特徴

→言葉の発達の遅れ コミュニケーションの障害 対人関係・社会性の障害 パターン化された行動・こだわり

 

四つの特徴が挙げられていますが、

「言語の発達の遅れ」「コミュニケーション障害」「対人関係・社会性の障害」

を改善できるのは、まさに「音読」です。

(参考記事:完全版 音読の効果一覧(直接的・副次的)

 

音読により前頭前野・言語野・聴覚野などへの強力な刺激がなされることによって、未熟だった言語能力・社会性・対人関係能力も発展していくと考えられます。私は精神科医ではありませんが、理屈で考えるとそのようになるのが当然です。

 

なお、「パターン化された行動・こだわり」については、あまり神経質に治そうとする必要はないと考えます。

自然界がエントロピー増大の法則(→あらゆるものはバラバラ・乱雑になっていく)に従って動いている以上、いくら自分なりのパターンに固執しようとしても、そのパターンやこだわり自体もやがては風化していきます。

それに、音読と並行して食事の改善・運動・瞑想などをやっていくことによって精神的にもゆとりが生まれますから、パターンされた行動にこだわる必要性も無くなっていくのです。

 

 

ここで、少し私自身の話をさせてください。参考になるかもしれません。

 

私は小さいころ言語障害があり、近所の「発達の遅れが見られる子ども用の施設」に通っていました。

その後も中学校一年生になるまで「ツ」や「ス」がうまく発音できず(「ク」と「フ」になってしまう)、友達や先生にいろいろ言われた記憶があります。

 

たとえば、

意地の悪めな同級生が「ほら、クツって言ってみろよ!」

→発音できずに「クク」と言う

→「うっわーこいつクツも言えねえのかよだっせえ」と言われる

 

とか、

 

卒業式の「学校への感謝の言葉」みたいなものを全校生徒に述べる

→滑舌が悪すぎて在校生がざわざわする、失笑される

という経験をしました。

ぶっちゃけ小学校時代でいい思い出はほとんど残っていません。記憶自体も霞んでいます。

 

 

今でこそ発音には難はありませんが、こうなるまでにはけっこう苦しい思いもしました。

 

ちなみに、当時から勉強(特に国語)だけはべらぼうにできたのですが、それはもしかすると、

この言語障害をカバーするために、私の無意識が「しゃべるのが苦手なら、黙ってでもできる勉強を得意になればいいじゃない」という代償行動をしたのかもしれません。

 

ADHDと音読の関係

次に、ADHDについて見てみましょう。

ADHDの症状

→不注意 多動・多弁 衝動的な行動

ADHDにもやはり音読が効くように思います。

音読によって前頭前野・ワーキングメモリーの強化がなされることで、不注意や落ち着きのなさ・要領の悪さが確実に改善されるからです。

(このあたりについては、「音読によって、ワーキングメモリが拡張される」を参照してください)

 

ただし、ADHDの場合は、先ほどの発達障害のケースより、やや「音読以外のアプローチ」の比率が高くなります。

 

音読以外のアプローチとは、

脳は、「物理的に」アプローチしながら、「情報的に」はたらきかけると確実に変わる その1

脳は、「物理的に」アプローチしながら、「情報的に」はたらきかけると確実に変わる その2

でも触れましたが、「食事・運動・瞑想・優れた本を読む」といった行動のことです。

 

ADHDは脳内のドーパミンやノルアドレナリンといった物質の出方に狂いが生じているため、それを対症療法的に改善するストラテラやコンサータを服用しつつ、「音読・食事・運動・瞑想・読書」による根本的改善を図っていくことが最も有効なアプローチだと考えられます。

 

 

ここで、もう一度私自身の話をさせてください。

先ほど「言語障害があった」という話をしましたが、実は「ADHD」の傾向もありました。

 

まず、当時は人の話が全く聞けなかったんです。

耳から入ってくる情報に鈍感というか、人の発話というものにまるで無関心で、自分の好きなことばかりに熱中していました。ずっと座りっぱなしでいる授業も苦痛でした。

 

野球部のミーティングで顧問の先生が前に出て「今後の日程は、こうこうこうなっているからな。わかったか」と説明しているときも上の空で、一応みんなに合わせて「ハイ!!!!」という元気のある返事だけはするのですが、話の中身はまるで頭に入っておらず、チームメイトに「今何の話をしてたの?」と聞き直してあきれられる始末でした。逆に「えっ、なんでみんな、そんなに人の話を難なく聞けるの?」という感じでしたね。

そんな調子でしたからチーム内でも「アイツをどうするか」みたいな話になって、「アイツは態度が悪いから、反省するまで毎日冬道を16キロくらい走らせたら根性が治るんじゃないか」というペナルティを喰らってしまいました。体育会系では「とりあえず走らせときゃいいだろ」という民間療法が盛んなのです。それで鼻毛も凍るような寒さのなか、全体練習に入れてもらえない私は一人で雪道を走っていました。

 

今となっては「根性とか性格とかそういう問題じゃないんだよなあ……」と冷静に振り返ることができますが、当時はまだADHDや発達障害のせいにするのは「甘え」であるというくらいの理解しかされていませんでしたから大変でした。健常に過ごすための前提条件が欠けているのにそれをまるで無視して「なんでこんなことができないんだ!お前は○○だ!」「あいつは使えない」みたいな日々だったので、よく発狂しなかったなと思います。まあ、そういった悪口すらも当時は聞こえていなかった、というオチが付くのですが。

 

また、小学校の時に参加した泊まり込みの行事では、主催の高校生団体から出される指示をまるで理解できないまま放置して行動した結果、ボランティアの高校生からもらった寄せ書きに「もう少しまわりを見て行動しよう。そしたらもっといいことあるよ」と書かれる始末でした。

 

最後にもう一つ。

当時、小中学生を対象にした「ちびっこ与論島」みたいな鹿児島県への集団旅行ツアーに一人で参加したのですが、そこで「旅行参加者みんなが見ている目の前で、男子トイレと女子トイレを間違えて気付かないまま用を済ます」という偉業を成し遂げました。

当然のことながらその夜に泊まった宿泊施設ではそれをネタにいじめられたのですが、当時の私はなぜみんながそんなに自分をからかうのか理解できませんでした。どうやら男子トイレと女子トイレを間違えたらしい、とわかったのは後年のことです。どんだけ当時の自分は周りが見えていなかったのか、と暗澹たる気持ちになったものです。

 

しかし、他の人から見ればクソみたいな青春時代を送った私であっても、「このままじゃマズい!」と心底震え上がって一念発起した結果、今ではこうやって「自分の好きな事・興味のあることを通じて社会に貢献する」という活動をやれているのですから、人間けっこう変わるもんだなと思います。

 

もちろん、このブログで述べていること・この「頭が良くなる音読法シリーズ」で述べていることの源は、そもそもは私自身が「自分の頭を良くして現代社会で生き残っていくためにはいったいどうすればいいのか」という目的のもとに積み重ねてきた思考と試行です。音読法もそうですし、運動法もそうですし、食事法や、「瞑想・読書のすすめ」なんかもその過程で生み出されてきたものです。自分で実践してみて、「おお、こんなに変わるのか!」という実感のあるものだけを載せています。

 

やるかやられるか、という危機感のもとに練り上げてきた方法ですから絶対の自信があります。ほかのどのサイトよりも包括的で根本的な解決法を提供できる確信がありますし、バンバン自分の持てる知識をフル活用して情報発信を続けていきます。今後もどうぞお楽しみに。

 

まとめ + もっと頭を良くしたい人向けの本

まとめましょう。

広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)の特徴

→言葉の発達の遅れ コミュニケーションの障害 対人関係・社会性の障害 パターン化された行動・こだわり

→音読が特に効果的!

そして、

ADHDの症状

→不注意 多動・多弁 衝動的な行動

→音読も効果的だが、「食事・運動・瞑想・読書」も並行してやるとよい

というわけです。

参考になるかなと思って自分語りも挟んでみました。

 

少なくとも、「音読」が「広汎性発達障害・自閉症スペクトラム」や「ADHD」に対して効果的である、というのを原理的に示すことはできたと思います。

日本にADHDや広汎性発達障害で苦しんでいる人は数百万人いますから、このブログで発信した情報がそういった人々の希望の星になればいいな、と思います。

 

今後も音読に関するさまざまな情報をガンガン出していきます。

では、グッド・ラック!

 

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