「上を向いて歩こう」は科学的に正しい! 「辛いときこそ笑え」が効果的なワケ

   

知らなかった・・・「辛いときこそ笑え!」が正しい本当の理由

「上を向いて歩こう」は正しいのか?

こんにちは、栗栖鳥太郎(@Kuritoritarou)です。

今回は、あの有名な「上を向いて歩こう」や、川崎宗則選手の『逆境を笑え』に代表されるような、

「辛いとき・悲しいときには○○しよう」というアプローチについて考えます。

 

 

 

「気分としては沈んでいるのに、顔と身体は喜びを表している」と、人間の脳は「認知的不協和」を起こす

 

まず、人間の脳には「認知的不協和」という現象が起きます。

認知的不協和とは、Google先生によると次のようなものです。

認知的不協和(にんちてきふきょうわ、英: cognitive dissonance)とは、人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語。 アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーによって提唱された。 人はこれを解消するために、自身の態度や行動を変更すると考えられている。

 

つまり、人間は「自分の心に矛盾が生じたら気持ち悪くなって、矛盾を解消しようとする」のですね。難しい言葉を使うと、一種のホメオスタシス効果・恒常性維持機能です。

 

さて、今回紹介した「逆境を笑え」「上を向いて歩こう」というのは、

まさにこの「認知的不協和」に該当すると思いませんか?

 

心としては「つらい」「かなしい」「イライラする」のに、

身体や表情の方では「笑う」「上を向いている」のですから。

これを、単なる精神論で終わらせるのではなく、ちょっと科学的な雑学を加えて説明してみます。

 

脳科学者の池谷裕二氏によると、

 顔の表情は本人の精神や身体の状態にも影響を与える ── 。これを「顔面フィードバック」と呼ぶ。検証するには様々な実験的な困難があるが、顔面フィードバック仮説を支持するデータは、上述のサスキンド博士の研究以外にも多い。

 とりわけ、独マンハイム大学のステッペル博士が行った「笑顔に似た表情を強制的に作ると感情もポジティブになる」という実験は代表例としてよく取り上げられる。

潜在“脳力”:【15】表情を明るくすると心まで明るくなる より引用)

 

「笑顔に似た表情を強制的に作ると感情もポジティブになる」というのは、おそらく認知的不協和によるものでしょう。ちなみに、池谷氏は別の本で、「表情よりも姿勢のほうが大きく感情を作用する」ことも紹介しています。笑顔とガッツポーズを先に作ってしまえば、感情はかなりポジティブ方向に振れるということになりますね。

ついでにいえば、脳にはヘブ則という「同時に発火するニューロン同士のつながりは、より強化されていく」という法則があります。

ヘブ則からすると、「いつも笑っている人は、『笑うこと』に関連する神経回路がどんどん強化されていって、ますますハッピーになる」といえるかもしれません。

 

もし電気刺激によって「強制的に笑顔を作らせる装置」ができたとしたら・・・どうなるんでしょうかね。精神病院あたりに導入されるんでしょうか。倫理的にヤバいと思いますけど。

 

思えば、ボディービルダーだった故・マッスル北村氏などはいつも「笑顔」でした。

私が敬愛する初動負荷トレーニング理論の提唱者である小山裕史氏も、いつも笑顔です。

「笑顔→感情もポジティブに→ストレスホルモンのコルチゾールなどが減る」というつながりがあると考えられます。コルチゾールは筋肉を分解するので、「マッチョな人はうつになりにくいイメージがある」のも当然かもしれません。

 

 

あるいは、ブラック企業が蔓延していると言われる居酒屋業界がこぞって「笑顔」をアピールするのは(某W社とか朝礼コンテストとか)、ひょっとすると、従業員たちの不満やストレスをごまかすためにやっているのかもしれません。私の邪推ですが。

 

従来の「感情が顔に出る」という常識を、一度疑ってみるべきです。

「顔を作れば、感情が変化する」ということを、知識として持っておきましょう。

 

逆に「辛いときに辛い表情をする」ことに意味はあるのか?

もちろん、親戚の葬式とかでニコニコしていれば社会的にアレだと思われるかもしれません。

笑顔でいればすべてが解決! というわけでもありません。

 

しかし、自分の人生に責任を持てるのは自分しかいません。

あなたの人生がいくら惨めな場合でも、楽しい場合でも、どちらも責任はすべて自分だけにあります。

辛いときに辛い表情をするのも、辛いときに笑うのも、どちらも自分の責任の下に行われる行為です。

 

たとえば「父親のせいでこうなった!」といっても、父親はあなたではありませんから、あなたの人生の責任をとることなど無理です。父親を罰することはできるかもしれませんが、それであなたの人生が100%好転するかといえば怪しいでしょう。

 

輪廻転生がおそらくないと思われる現代、人生はたぶん一度しかありません。

その一度きりの人生、自分だけが責任を負える自分の人生を笑って過ごすのも、泣いて過ごすのも、あなたの自由です。

 

まとめ

いくら気力が湧かない人であっても、

「とりあえず沈んだ心はそのままにしておいて」、

「上を向いてフハハハハハ! と笑いながら(もっと弱弱しくても可)」、

「弱弱しくてもいいから表情を作ってガッツポーズをする」

ことはできると思います。それすらできないレベルだとちょっと死期が近いかもしれません。

 

今回紹介した「とりあえず先に笑ってみる」のほかに、「日光を浴びてみる」「散歩してみる」なども精神状態を引き上げるテクニックとしては有効です。散歩すると前頭前野・頭頂連合野も活発になりますから気分が晴れますしアイディアも出やすくなります。スティーブジョブズやアリストテレスやカントの散歩好きは有名ですね。

ただ、いずれも対症療法的で、根本的な解決にはならないことには注意してください。あくまでもテクニックに過ぎません。

 

根本から治したいのであれば、

「ゴールをうまく設定して、それを達成できる自分を確信する」とか、

「自分を絶対的に肯定してくれる存在を見つける」とか、

「食事・運動・瞑想・読書・音読などを上手に取り入れる」といったアプローチも必要です。

(そしてまさに私はいま、その方法を練り上げている最中です)

 

いまメンタルがズタズタな人でも、時間と労力をかければ良くなる公算が高いです。

人間はかなり可塑性のある存在なので、変えようと思えばけっこう変わります。

 

今回紹介した「辛いときに笑ってみる」を上手に活かして、あなたの人生をもっと上向きにするきっかけになれば幸いです。

 

以上、栗栖鳥太郎(@Kuritoritarou)がお送りしました。

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