「金融搾取される奴隷」を一人でも減らすために。部活動で「自分たちで資金や物資を調達する経験」をすべきだ!

   

こんにちは、栗栖鳥太郎です。

今回は、学校の部活動のあり方について私が考えたことを書きます。

日本の部活動制度というのは、私の感覚からいえば「奴隷育成の総本山」です。

ブラック企業の洗脳手法は体育会系の「しごき」と似ていると思いますし、

逆に、体育会系の風土をそのまま移植したような企業も数多く存在します。

「金融搾取される奴隷」を一人でも減らすために。部活動で「自分たちで資金や物資を調達する経験」をすべきだ!

マネーリテラシーを一切学ばずに卒業させるという愚行

現状の日本の部活動では「金融搾取される奴隷」を育成している(特に体育会系)

私は小学校から大学まで野球部ですが、ずっと「部活動って色々おかしいことがまかり通りすぎだろ」と感じてきました。

現在の日本の標準的な「部活動制度」は、明らかにいろいろ狂っています。

 

具体的な例を挙げましょう。

以下のポイントは、特に体育会系の部活動で顕著です。文化系の部活でもある程度はこのような傾向があります。

 

多くの部活動においては、「人間性を育てる」「協調性を育む」という美名のもとに、

・長時間タダ働きさせる。教師は雀の涙の部活手当て、生徒は完全にタダ働き

・ブラック企業的な奴隷のメンタリティを植え付ける。「みんなで頑張ることに価値がある」「目上の人に礼儀正しいのがすばらしい人間」といった価値観を刷り込む

・「上下関係」「うまい奴が尊敬され、下手な奴はないがしろにされる」というカースト観を刷り込む

・高度な専門知識を持った指導者がほぼ皆無なので、故障やトラブルが続発する&精神論に頼った未熟な指導が平気でまかり通る

・同調圧力を強化・浸透させる洗脳装置として作用している。他人の顔をうかがうクセをつけさせる

・生徒個人個人のやる気を無視して、全体主義的な圧力を用いて個人の行動をコントロールする

・部活動に費やした時間・お金に対するリターンがあまりにも乏しい

・せっかくお金の動きが学べる機会だというのに、マネーリテラシーを欠片も身に着けず卒部させる

といった数々の問題点をまるっきり無視しています。

 

要は、日本の部活動制度というのは、表向きの「人間性を育てる」といった皮を剥いでみれば、

単なる「上司の指令に忠実に従う優秀な奴隷を育てる装置」として機能しているのです。

 

おかしいところがありすぎて、すべてを記事にするとたぶん30記事くらい書いても書き足りません。

ですから今回は、「せっかくお金の動きが学べる機会だというのに、マネーリテラシーを欠片も身に着けず卒部させる」を特集します。

 

今回私が言いたいこと

私が言いたいのは、以下のことです。

高校生以上なら、部活動に必要な資金・物資は極力自分たちの手で獲得したほうが良い。

そうすれば、マネーリテラシー、社会の仕組み、人間関係を良好に保つコツなどを能動的に身につけることができる。

 

『部費は部員から集めるか、学校から支給してもらうもの』という常識はおかしい。

学校を卒業して就職すれば、『自分たちが活動するために必要な資金・物資を自分たちで調達する』のは当たり前。

 

これは拝金主義でも何でもないし、『学生がお金儲けなんてけしからん』という思考停止の批判も筋違いだ。

これを実行すれば、より能動的に部活動に打ち込むことができるようになる(生徒からすれば青春であることには変わりない)し、

生徒たちの頭も柔軟になり、将来に経済的搾取を受ける可能性も減らすことができるだろう。

 

「やるメリット」「やらないデメリット」「やるリスク」「やらないリスク」を総合的に勘案すると、やったほうが良い。

生徒たちが大人の庇護のもとにある学生時代のうちに、「自分たちで稼ぐ・用意する」訓練をしておくべきだ。

ということです。

 

ケーススタディ:高校野球の場合

たとえば、部員数30名の高校野球部があるとします。

地区予選で二回か三回勝てばいい方で、部員の能力は体力・頭脳ともに全国標準レベル。

まあ、ふつう高校野球部です。

 

この野球部が、

学校からもらう部費にプラスして、自分たちのチーム力を上げるためのお金・資金を自分たちで調達する。

それにより強くなって、甲子園に出場する!

という方針を採ったとしましょう。

 

発想としては、

「設備を作るお金がないと嘆くくらいなら、自分たちで資金調達すればいいじゃん」

「甲子園に行けるようなメンバーがそろってないなら、メンバーの地力を強化すればいいじゃん」

というものです。

 

私の経験上、野球界で、弱いチームが強くなろうとするときにまず取り組むのは「精神的なところをしっかりすること」です。

靴をしっかり並べたり、かばんを開けっ放しにしない、全力疾走、礼儀・・・といった「規律」を正すことからスタートしようとします。

確かに野球がチームスポーツである以上「集団の規律」を強化するのもひとつのアプローチとしてはアリ(個人的には嫌い)ですが、

「精神面」にばかり目を向けて、設備や選手の能力といったハード面をまるっきり無視するのはいかがなものでしょうか。

メンタリティとしては、「大和民族の精神力があれば欧米との物量差などひっくり返せる」と考えていた戦時下の日本陸軍と大差ありません。

 

個人的には「与えられたもので満足しなさい」というのは奴隷の思考法だと思います。

本当に生徒の自主自立を目標とするのであれば、「与えられたもので不満足なら、自分たちで行動して調達しなさい」と教えた方がよほど良いはずです。

 

部員たちの行動はどう変わるか? どういう行動をとるだろうか?

30人の部員は、ある者は熱心に考え、ある者はあまり深く考えずに活動します。

そして、いざ本気になって考え出してみると、意外と「お金をやりくりする手段」「どんな投資をすればよいか」のアイディアはポンポン出てくるはずです。

 

たとえば、チーム力を上げるための設備投資・資金投資は以下のような対象に行われます。

・強豪私立の投手のボールを完璧に再現できるような高性能のピッチングマシーンを何台か購入する(注:三輪式/エアー式のものなど。速度・ボールの回転数・ボールの回転軸の角度を制御できるので理論的にはどんな投手の球でもそっくり再現できる。150~200万するが、ローンを組んだりリースすることもできる)

・部員の体力・体格を増強するために、部員全員に「ビタミン剤+プロテイン」を提供する、あるいは補食を提供する

・グラウンドで効率よくバッティング練習ができるように、打撃用のネット・グラウンド周りのネットを増強する

・夜でも練習できるようなナイター設備を増強する

・バッティング練習を効率よく行うための「鳥かご」を何個か購入し、グラウンドに並べる

私がいま思いついただけでもこれくらいの選択肢はあります。

 

 

チーム単位でやれば、意外と資金調達は簡単

さて、これらのいずれかをやるためには「数十万~数百万」が必要ですね。

「一人の力だけで数十万~数百万を稼ぐ」のは本当に大変です。

もし一人で数百万を稼ごうとすれば、相当な時間を費やさなくてはなりません。心が折れそうです。

 

しかし、部員は「30人」いるのです。

高校の野球部では、少ないところは10人、そこそこの規模なら50人、多いところでは100人を超えます。30人というのはいたって標準的な人数です。

 

30人が高校生でもできる「単純労働」に従事したと考えた場合、

単純計算で、時給900円×30人=27000円/時です。

グラウンドでの練習が満足にできないオフ期間に全員で週10時間・二か月(一か月=四週間)働いたとすると、

(27000円/時×10時間/週)×(4週間×2)

=27万円/週×8週間

=216万円

になります。

 

まあ、部員をタダ働き(といっても部活動に投資するので結局は部員のためになるのですが)させてはかわいそうなので、

お小遣いとして三割くらいは部員自身に還元していいかもしれません。それでも160万円は残ります。

きわめて現実的な計算をすれば、三十人の部員がオフシーズンにちょっとバイトするだけで高性能ピッチングマシンが一台新規購入できるのです。

高校三年間続ければ、ピッチングマシンが三台買えます。

 

高性能のピッチングマシンが三台なら、甲子園常連校なみの設備となります。

マシンが三台あれば、バッティングに関しては、「対戦する可能性のある投手とまったく同じボール」をひとり一日数百球打つくらいできます。

そして、それは「普通の公立校でもできる」のです。

 

しかも、先ほどの計算に用いた単純労働というのは一番効率の悪い稼ぎ方です。

資金調達にはいくらでもやりようはあります。

・部費を値上げする

・監督やコーチが自腹を切る

・予算を増やしてもらう

・仮想通貨技術を使ったクラウドファンディングで基金を作る(東大野球部などがすでに行っています)

・地域への貢献をしまくって地元の人々に応援&経済的・物資的に支援してもらえるようになる

・OBからの寄付を募る

・自分たちのグラウンドで野球教室を開催する

・(優秀な高校であれば)有望な中学生の家庭教師を買って出る

普通の高校であっても、これだけの資金調達の手段を実行すれば毎年500万くらいは楽に集まるはずです。

 

「設備がない」なら、お金を使って設備を充実させればいい

「お金がない」なら、部員に自給自足してもらえばいい というわけですね。

 

野球界の常識がひっくり返るかもしれない

さらに、もう少し大規模になってくると、数千万円規模の投資で以下のようなこともできます。

・優秀な指導者を雇う

・専用のトレーニングルーム(車庫でも可)をつくる

・寮を建てる

・土地を購入して第二グラウンドを作る

・内野がすっぽりと入る大きさの室内練習場を作る

・初動負荷マシン(注:一台1000万するそうですが…)を導入する

これらはすべて、「お金」がなければできないことですが、逆に言えば、お金さえ調達すればいいのです。

 

そして、「部員たちが自分たちでお金・物資を調達する」というのは、意外と効率がいい。

なんせ、労働力が数十人いるわけですから。

頭を使って資金調達の効率をアップさせることもできます。

 

計算上は、部員が30人なら、あらゆるフェアな手段を使えば、一年間当たり500~1000万円くらいは調達できます。

どれだけ効率の悪い手段を使っても、200万円は用意できるでしょう。

現在のたいていの公立校はなぜか「お金がないから仕方ない」とあきらめてしまっているようですが、

それは単に常識に縛られているだけです。お金がないなら調達する。高校生にもなればできるはずです。

 

「砂の栄冠」という野球漫画は「突然転がり込んできた1000万円を使って甲子園を目指す」という筋書きでしたが、

資本主義社会では「お金がないなら自分たちで調達しろ」が基本なのです。

高校の部活はまず融資の対象になりませんから、資金繰りのためには「自分で稼ぐ」「タダでもらう」「ほかの人から寄付してもらう」「多人数でシェアする」といった手段を組み合わせればいい。

 

「強豪私立はお金があって施設も充実している。だから公立が強くなるには精神面をしっかりするしかない」が今までの常識でしたが、

今回の記事で紹介する方法を使えば、それがひっくり返る可能性があります。

特に、学力が高い子・頭のいい子が多い高校ほど有利になります。

「50人で、頭を使ってお金を調達する」が「150人の部員が単純労働をする」よりもハイペースでお金を調達できる可能性もあります。

「野球以外なにもできない人材」を減らすのにも貢献するでしょう。

 

重要なのは、

「公立が強くなるには、強くなるための投資をすればいい。投資に必要なお金は、自分たちで稼げばいい」

という発想ができるかどうか。

これこそ、21世紀の野球選手に求められる「自律性」だと思います。

 

「アイディア」「知識」「お金のセンス」が不可欠! マネーリテラシーが身に付き、頭も良くなる一石二鳥

以上の例は高校野球の話ですが、ほかのスポーツでも一緒ですし、大学でもできます。

野球は特別にお金がかかるのですが、ほかのスポーツであればもっと楽に資金調達が完了すると思います。

 

資金を調達するには、指導者のアイディアや部員のアイディアが必要です。

お金を稼ぐための知識も必要です。今なら仮想通貨技術やインターネットをどう使うかが知識として求められます。

さらに、お金を効率よく使うための運用の知識・お金に対する感覚も磨かれます。

「お金の情報に対するアンテナ」も鋭くなります。

 

「部活動に拝金主義を持ち込むな!」という思考停止の批判が飛んできそうですが、私が意図しているのはむしろ逆です。

マネーリテラシーを学生時代に身に付けておかないから、将来お金に困って拝金主義になるのです。

お金に対する知識・感覚をしっかりと養っておけば、安定した経済生活を営むことができるので拝金主義にはなりにくいでしょう。

「お金はただの手段である」ことを理解できない人こそが、拝金主義になるのです。

その意味で、自分たちでお金や物資を調達することはむしろ積極的な「アンチ拝金主義」といえます。

 

日本人にはなぜか「お金にがめついのは悪いことだ」「稼いだお金は貯金しておくべし。投資は人生を破綻させる」といった価値観(経済洗脳)に染まっています。

学生時代にしっかりとマネーリテラシー・お金に関する感覚を養っておかないことには、

どんどん「経済的に搾取されていることに気づかない人々」が増え続けるだけだと私は考えています。

 

それで得をするのは大企業のお偉いさんであり、官僚であり、政治家だけです。

経済的搾取から抜け出して日本をより良い状態に持っていくためにも、まずは「部活動で自給自足させる」ことをやってみてはどうでしょうか。

 

まとめ:一番やりやすいのは大学の部活動ではないか?

今回触れたのは主に「高校生」の例ですが、

大学のサークルや部活動でも同様……というより、大学生のほうが大々的にお金を調達できるんじゃないかと思います。

・成人すると法律上の制約がかなり外れる

・高校生より時間の自由度が高い

・大学生のうちに起業する学生がいることからもわかるように、大学生にもなればかなりの知識や能力が身についていることが多い

・周囲の目線や教職員による抑圧などが比較的少ない

・高校に比べて「やらされる感」が少ないので、学生が自主的に行動しやすい

といった理由が挙げられます。

 

お金にとらわれた大人にならないためにも「学生のうちから自分たちで資金繰りをする」という経験を積んだほうがいいと思います。

メリット・可能性は今回の記事でお伝えした通りですし、「学生が金稼ぎに走るなんぞけしからん」みたいな物言いはそもそも意味不明です。

学生であることとお金稼ぎをするなということとの間には何の関係もありません(なぜか高校生のバイトを禁止している学校もありますが…)。

 

これからの時代は、ますます「情報強者」と「搾り取られる情報弱者」の格差が増していきます。

がんばって稼いだのにお金を搾り取られるだけ搾り取られる、というのは見ていて悲しくなってきます。

中高生だろうが大人だろうが、お金に関する知識をガッチリ身に付けておくべきです。

ただでさえ日本の教育では(おそらく意図的に操作されて)税金や資産運用の知識が抜け落ちているのだから。

 

子どもたちに「お金」に関する知識を身に付けさせるのは、大人の責務なのではないでしょうか?

あるいは、大人でさえもお金のことをよくわかっていないのでしょうか?

自分の子供たち、自分の次の世代の子供たちが経済的に搾取されるのを黙って見過ごすのはあまりにも無責任でしょう。

 

搾取の連鎖を断ち切るためにも、部活動というせっかくの場を活かしてほしいものです。

以上、栗栖鳥太郎がお送りしました。

 

 - 教育, 脱洗脳, 野球