苫米地英人氏の新刊『苫米地博士の「知の教室」』に震撼させられたので、発売当日にブックレビューしてみた

   

こんにちは、栗栖鳥太郎です。

今回は、本日8/11発売の書籍

「苫米地博士の「知の教室」~本当の知性とは難しいことをわかりやすく説明することです! (カーネギーメロン大学院&イエール大学院式)」

をレビューしてみます。きょう東京の丸善に行ったら置いてあったので思わず買ってしまいました。

きょう発売で、きょう買って、きょうブックレビューする・・・・・・というわけで、おそらく最速のレビュー記事になると思います。

買うかどうか迷っている人のために、この本のどこがどう面白いのかをご説明します。

苫米地英人氏の新刊『苫米地博士の「知の教室」』に震撼させられたので、発売当日にブックレビューしてみた

①わかりやすい ②応用が利く ③現時点での哲学・科学の最新の研究結果をもとにしている

目次と本の概要をご紹介

目次

<目次>

0.はじめに

1.四次元

2.時間

3.瞑想

4.洗脳

5.洗脳テクニック

6.怒りのコントロール

7.縁起と因果と自己責任

8.引き寄せの法則

9.こだわりと並列化

10.並列化

11.数学的思考と論理的思考

12.記憶と情報

13.幸せ

14.事なかれ

15.道を極めることとトレランス

16.反論と言い訳の違い

17.正義

なぜかAmazonの商品紹介ページに目次が書いてなかったので・・・・・・

特に面白いと思ったのは「1.四次元」「5.洗脳テクニック」「7.縁起と因果と自己責任」「17.正義」。

 

本の概要(Amazonの内容紹介より)

<内容紹介>
Q.博士、四次元ってなんですか?
A.それは「待ち合わせ」で考えれば簡単にわかるよ。

Q.悟りって答えが見つかるってことじゃないんですか?
A.違うよ。悟りって問題解決の手段じゃないよ。問題を認識しないことだよ。

Q.時間は未来から過去に流れるんですか! ?
A.科学ではすでにそれが常識、相対論では時間はマイナスだからね。

 

四次元、正義、洗脳、瞑想、幸せ、記憶、怒り、時間、悟り……って何だ? ? ?
知っているようで知らない「森羅万象の本質」を問答方式で優しく解説。
巨大な知のつぼに巻き込まれ一瞬溺れそうになるが、最後には快感に浸る一冊!

<出版社からのコメント>
科学から仏教、洗脳のことから心の在り方まで・・・
苫米地英人博士にありとあらゆることを聞きまくった知の究極本!

 

その他基本情報

・サイズ:B5版

・編集兼インタビュワー:中村カタブツ

・本の硬さ:ソフトカバー

・カバー裏:とくになし(注:私はヒラコー氏の漫画や時雨沢恵一氏のシリーズをよく読んでいたため、本を買ったらまずカバーを外してみるクセがついている)

・出版社:サイゾー

・印刷・製本:株式会社シナノパブリッシングプレス

・装丁:坂本龍司(cyzo inc.)

・人前で読める度:★★★★☆

 

特に印象的だった部分の抜粋

①この世界に生きる意味

――自分の子孫を残すためですらなくて、社会に影響を与えるために生きるのが四次元人(栗栖注:縦横高さの三次元にプラスして時間という観点も併せ持つ人のこと)?

苫米地 なぜなら刹那瞬っていうのはそういうことだから。三島由紀夫が書いた本を平成の今でも読めるのと同じ。三島が存在しようがしまいが、三島の縁起は残るわけでしょ。その縁起に意味を持たせることが刹那的生き方。

――それが時間の使い方なんですね。

苫米地 そうだよ、本来はね。だけど、みんな逆のことをしてない? 自分が楽して生きるために時間を使ってない? 自分が金持ちになりたいとか煩悩を満たしたいとか、そういういことが目的で、そのための職業だったりしてない? それはまったく逆だよ。小説家の場合は後世に残る文章のために刹那的に行き、政治家はより良い社会をつくるために刹那的に生きる。学校の先生だったら、よりすばらしい生徒を育てるために刹那的に生きなきゃダメでしょ。それが存在する意味でしょ。自分に役に立つこと、自分がうれしいことばっかり考えて時間を使っちゃダメだよ。ただし、全部が全部利他的に生きろなんていっても人は動かないでしょ(笑)。

――はい、残念ながら(笑)。

苫米地 だから、自分がうれしいこともやっていいわけ。やっていいけど、自分以外の人の役に立とうとすることが大前提。なぜかというと自分が消えてもその縁起は残るから。それが刹那的な生き方だってことね。

――刹那的な生き方って、その場の快楽を求めるとか、宵越しの金は持たない的な生き方だと思っていたら、そうじゃなかったんですね。

 

よく「どうせ一回きりの人生だ、自分の後がどうなろうと知ったこっちゃない」とか「人間はどうせみんな死ぬし、死んだら何もわからなくなる。だから何をしても結局は無駄さ」という「わが亡き後に洪水よ来たれ」式の持論を述べる人がいますが、それはあまりにも近視眼的な見方なんですね。自分のことしか見えていないという意味で、そういう独我論的・虚無主義的な見方はおかしい。

自分が死んでも、自分が社会に与えた影響は残り続ける。それが縁起。

自分が死んでも縁起は残るんだから、生きているうちにでかい仕事をする。

その仕事はずっと後世にまで縁起として残り続ける。個人が死んでも縁起は残る。

 

私が大好きな読書でいえば、先人たちが頭をひねって一生懸命考えてくれたことを学ぶことによって、

偉人たちがかけたよりもはるかに短い時間で知識や思考を習得することができます。

偉人は死ぬが、縁起は残る。

「板垣死すとも自由は死せず」ってやつに近いでしょうか?

 

②自己責任は、「自業自得」とも「因果応報」とも異なる。本来の意味での自己責任はけっこう温かいもの

――自己責任って言葉はいますごく冷たい、突き放した感じであったり、自己責任って言葉で自分の責任逃れをしているような感じで使われてるんじゃないかと思うんです。

苫米地 相手に対して自己責任っていうのは違うよ。自分に対していうのが自己責任。人に言っちゃいけないんだって。

(中略)

――(もし)相手に言う場合は、自己責任と全力で助けるはセットだと。

苫米地 セットだよ。責任の所在が本人にあることは当たり前なんだから。だけど、それに対してなんらかの手助けをするのも当たり前でしょ。

――なんだ、意外に暖かい言葉だったんですね。自己責任。因果応報じゃないんですね。

苫米地 そうだよ。因果応報だったら、本人がやったことは本人に返ってくるだけだから手伝ってやる必要ないわけだ。それが冷たい自己責任。そうでしょ。物凄い西洋的な発想なの。だから、日本人がそういうことを言い出したってことは西洋人になっちゃったってことね。縁起的な自己責任って言うのは自我がもともとない。自我がないときに自己責任ってどうやって言うの? (注:本来の仏教においては「それ単体で実在する自我」を認めない)

――自我がないんだから言いようがないですね。

苫米地 ということはそういったありとあらゆる縁起の中心のあなたが責任を取るけど、その縁起には私も入っているから私にも責任の一端がありますねっていうのが縁起の自己責任。だから、手伝ってやるんだよ。だって、自分の子供がDJになりたいって言ったとき、親は子供がそういいたくなる、なんらかの原因を絶対に作っているぜ。

(中略)

苫米地 だから、本人が自己責任だと言ってや行動さえもかならず周囲の関係者はなんらかの責任がある。影響を与えている。それが縁起だから。だから、自己責任って言うとき、おれも手伝うよっていうのは責任のいったんは自分にもあるという自覚があるからなんだよ。自己責任だから俺も手伝うよってことになるわけ。

 

いまの日本で「自己責任」という言葉が使われるとき、「突き放す」「見放す」ようなニュアンスがあります。

イラク邦人人質事件のときもそうでしたし、ISの後藤さん・湯川さんのときもそうでした。

自分でやったことなんだから、自分で始末をつけろ。俺たちはなにもかかわりがない。人に迷惑をかけるな。

・・・・・・こういう考え方は間違いで、周囲の人々だって多少なりとも本人に影響を与えている。それが縁起というやつだから。

自我というものが単一で定義できるものではない=周囲のもの・人とのかかわりのなかで自我がはじめて定義される、という事実を考えてみると、

日本式の「自己責任」というのは論理的な過ちを犯していることがハッキリします。

 

ちなみに:「CLUB TOMABECHI」というものがある

「まえがき」に書いてあることですが、苫米地氏が主催しているオンラインサロン?もあります。

その名も、「CLUB TOMABECHI(公式サイト)」。

『CLUB TOMABECHI』は「次代のリーダーを育てる」というコンセプトのもとにお送りしている苫米地博士直属の会員制ウェブサイトです。(まえがきより)

月額16,200円なので「高い!」と思われるかもしれませんが、内容の充実度と情報の希少さを考えると私はむしろ「安い」と思います。

なぜわざわざ会員制のサイトにしているかというと、おそらく「電通とか政治の裏話を公開する際について回る訴訟のリスクを軽減するため」でしょう。会費をとっている人々の集まりで言ったことはあくまでも「私的な話」扱いをされるそうなので。これを公共の電波に乗せて発言してしまうと、いろいろと不都合があるみたいです。

苫米地氏が前に言っていたところでは、「いま権力を握っているおじいちゃん方の考えを変えることは難しいから、これから権力を握る若い世代の教育をしっかりとやっていきたい」という教育目的でこういったサロン・クラブなどを主催しているとのこと。

 

なお、月額16,200円も払えないよという方は、ニコニコ動画の「苫米地英人チャンネル」がおすすめ。

月額890円で、かなりの本数の動画を見ることができます。

あるいは、月額980円で登録できるAmazonの「KindleUnlimited」で苫米地氏の本を読んでみるのもいいかも。

月額すらも払いたくないという方は、Youtubeで「苫米地英人」などと打ってもらえれば、関連動画が山ほど出てきます。

 

「うさんくさい」とか「トンデモだ」と言う人も一部にいるのですが、そういう人は「具体的にどこがどのように疑わしいのか」をきちんとした論拠をもって示してほしいですね。

私個人の考えとしては、「苫米地氏はホンモノだ」と思っています。

経歴を見ても、実際におっしゃっていることを考えても、著書を読んでいても整合性が取れていますので。

 

まとめ:苫米地氏の最新刊はいずれも面白いので読んでみてほしい

今回出版された「知の教室」をはじめとして、苫米地氏の本はどれも面白いです。

特に最近出版された以下の3冊あたりはかなり評価が高い。

長年にわたって相当な数の本を読んできた私がおすすめするのですから、ぜひ一度読んでみてください。
読んで損をすることはないと思います。
以上、栗栖鳥太郎がお送りしました。
では。

 - 人生・生き方・心の迷い・邪念への対処・哲学, 勝手にブックガイド, 有益な情報