完全に¥0で教養を身に付ける方法:古典と名著を「音読」しなさい!

   

こんにちは、栗栖鳥太郎です。

これは私の個人的な観測なのですが、「現代という時代は、かつてないほどの勉強量が求められる時代である」と思います。

インターネットや電子書籍の登場により誰でも手軽に勉強できるような環境が整い、さらには国際化が進展して人々の視野も広くなっています。変化が速いので、基礎的な知識量がなければおいていかれます。インターネット普及以前の感覚のまま現代を生きようとすると、かなり「ああ、知識不足だ」と感じるのではないでしょうか。

日本人は少なくとも大学四年生くらいまでは一般教養の習得に励むべきだと思いますし、勉強そのものは40~50歳くらいまで必死にやり続ける必要があると考えています。

さて、そんな時代なので、今回は「¥0で教養を身に付ける音読術」をご紹介しましょう。

完全に¥0で一般教養を身に付ける方法:古典と名著をひたすら「音読」しなさい!

すばらしいことに、「一般教養」というのは完全にタダで学べる時代になった!

新しいものを学ぼうとするとお金を搾り取られるが、古いもの・格式あるものを学ぶ分にはタダでできる

基本的に、読書の法則としては

・目新しいもの・比較的軽いものを学ぼうとすると、たくさんお金がかかる

・古いもの・名著・格式あるものを学ぶぶんには、ほとんどお金がかからない

が成り立ちます。

 

前者はたとえば、「新しいもの=新刊・最新技術の解説など」がそうですし、あるいは「比較的軽いもの=現代文芸・新書・わかりやすい入門書など」が当てはまります。最近だと「ビットコインやフィンテック」についての本はお金がけっこうかかりますし、新書や文庫本をたくさん買ってもやはり出費がかさみます。図書館に置いてあることも少ないので、読みたいなら買うしかありません。しかも資本主義全盛の時代に書かれたものは、おしなべて価格が高いのです。

逆に後者はたとえば、「古典・名著」の類。たとえば、「哲学書・歴史書・古典文学・文豪の書いたもの・神話」などです。これらは買えば高いのですが、図書館で借りる分にはタダですし、名著であるということでどの図書館にも置いてあります。また、著作権切れでフリーとなっているものはもちろん無料で読むことができます。Amazonやネット上に展開している「青空文庫」などを使えば、¥0でいくらでも古典が読み放題なのです。

 

「賢い人は古典に通じる」というイメージがありますが、コスパで考えると圧倒的に「古典を読んだ方が賢い」のです。というか、世の中にいる頭のいい人たちが主導して「古典は無料で誰もが読める」という環境を作り上げてきたのかもしれません。

 

 

ついでにいえば、今出ている新刊本の99.9%は百年後には忘れられていることでしょう。

しかし古典であれば、すでに百年、千年という長い長い時の試練を経てもなお風化しなかったものがそろっています。風化しないということは、みんな骨太であるということ。そして、人々の思考の糧になってきたということ。

 

古典を読むということは、人類がこれまで積み上げてきた言語と思想の建築物を味わうということでもあるのです。もちろん、海外に出て世界のエリートたちと渡り合おうという気概のある人にとっては、人類のor自国の主要な作品くらいは読んでいて当然である、とも言えます。

 

音読は「古典・名著」と相性バツグン

「古典・名著を読もう!」と決意しては挫折する人って、けっこう多いみたいです。

 

原因となるのはだいたい以下のようなところ。

・意味がわからなくて挫折する

・読んでいても楽しくない

・あまりにも量が多すぎて読み通せない

 

……しかしこれらは、「音読で古典・名著を読む」ことができればすぐに解決できます。

 

・意味がわからなくて挫折する → 音読なら、意味が分からなくてもとりあえず読み進めていくことができる。そして、音読を何回かしていると、最初はわからなかったことでもだんだん理解できるようになる

・読んでいても楽しくない → 音読の長所は、音読そのものが楽しいということ。脳にとっては格好の「運動」。実際、たとえ意味のわからない分を音読しているときであっても、脳の活性化は顕著。ゲーム感覚・運動感覚でサクサクこなせるから音読は黙読に比べて格段に続けやすい

・あまりにも量が多すぎて読み通せない → 古典・名著は概して「骨太」である。だから、黙読で読み切るのにはハードルが高いことが多い。その点、音読であれば「ひたすら読み上げていく」だけで、とりあえずどんどん進んでいける。新書であれば約3~5時間程度の音読で読了できる(一時間に50ページ程度の速度)ので、岩波の骨太な古典作品でもだいたい15~20時間くらいあれば一冊読み終えることができる。したがって、「毎日この古典を合計二時間=100P/日のペースで音読していけば、600ページあるけど一週間で読み終わる。一か月かけて四回音読で読み通せば、内容をほぼ理解&記憶できる」といった方法がとれる

 

しかも音読は脳トレにもなりますので、一石二鳥どころか、野鳥の会が怒り出すレベルで多様な効果があります。

教養が付き、頭の回転が速くなり、文章力が上がり、言語能力が向上し、コミュ力も上がり、楽しい・・・

 

古来から音読というのは、江戸時代の寺子屋の素読・ユダヤ人のタルムード暗誦・ネイティブアメリカンの口承文芸……という形で人類に親しまれてきたものですが、やはり先人がやっているだけあります。効果絶大です。

「音読はすごい。みんなもっとやろうよ」、これが私の結論です。

 

タダで読むための手段

なお、「完全タダで」古典・名著を読む手段は主に以下の三つ。

1.図書館で借りる → 近くの図書館で借りてくる。名著とか全集・岩波系は揃っている率高し

2.インターネットを利用する → 青空文庫、検索エンジンで引っかかったものを読む

3.Amazonで無料公開されているものを使う → 青空文庫のAmazonKindle版など。Kindleを買えないのであれば、アプリ版Kindle(無料。PC、スマホ用)でもよし

 

実際、現在「教養」とみなされているもののほとんどはインターネットと図書館を使えばほとんどが無料で手に入ります。良い時代になったものです。

 

音読おすすめ本

なお、「一般教養を習得するための音読」をするのであれば、以下のような本がおすすめです。

・国語辞典
・三島由紀夫全集
・聖書(旧約・新約)
・六法全書
・世界の名著シリーズ

いずれの本も黙読で読破するのは相当骨が折れますが、教養人を名乗るのであればある程度は通じていたいもの。

 

・国語辞典…「概念・語彙・知識を増やす」ために読む。この世界は言葉でできています。われわれは人類の作り上げた言語宇宙のなかに生きているのです。だから、概念・語彙・知識は知っていればいるほど世界の解像度が上がる。ちなみに三島由紀夫は「辞書は引くものじゃなくて、読むものなんだ」と言っていたそう。変わったところでは、プロレス実況で豊富な語彙を駆使して選手たちに二つ名をつけまくっていた古舘伊知郎も広辞苑をほとんどマスターしていたとか(盛っている可能性あり)。ボリュームは約2000~3000ページ程度。ちなみに、Kindleにデフォルトで入っている辞書(大辞泉)を音読することもおすすめ。広辞苑を買うと高いですが、Kindle付属の大辞泉ならタダです。

・三島由紀夫全集…なぜ三島なのかといえば、いまだに「日本語の文章の最高到達点」だから。「日本語の文章」ではぶっちぎりのナンバーワンです。語彙・技巧・美しさ・格調高さは比肩するものがありません。「日本語の文章をうまく操れるようになりたい」と思うなら、史上最も素晴らしい文章を書いた三島に学ぶべきだと思います。どうせなら金閣寺くらい暗記してみたいものです。

 

・聖書…学校の前とかで配ってますね。教会に行けばタダでもらえるかもしれません。世界三大宗教の教典くらいは押さえておきましょう。つまり「聖書・コーラン・仏典」です。ちなみに、おすすめは文語訳聖書。Amazonで「¥99」という驚きの安さで売っています。文語訳は口語訳と比べて比喩・語彙を豊富に用いています。新約聖書・旧約聖書というのは西洋人の発想の源みたいなところがありますので、読んでいると「あっ、あの映画に出てきた○○って名前、聖書からとってたのか」みたいな発見多し。

 

・六法全書…法学部の意識の高い人・法科大学院に行っている人であればみんなかなり理解しています。田中角栄なんかは六法全書をほとんど丸暗記していたよう。ちなみに日本国憲法もセット。本来は「日本国の法律」というものは日本国民であればみんながある程度知っておくべき。Amazonで「基本六法」が¥0で売られています。

 

・世界の名著シリーズ…名前の通り、人類史上の名著がかたっぱしから入っています。チョイスが非常によく巻数も多いので、このシリーズさえ読破すれば「一般教養」はかなりコンプリート可能。岩波文庫をたくさん読むのもいいとは思いますが、どうせならこっちを読んでみてほしい。解説も秀逸です。当時の日本のトップ知識人たちが総力を挙げて編集したものなので、相当な知識量が手に入ります。だいたいの図書館には置いてあります。

 

 

…とまあ、「音読向きの古典・名著」「一般教養として押さえておいたほうがいいもの」は以上の通り。ご覧いただければわかりますように、古典・名著・教養というものは基本的に「タダ」か「格安」です。新刊本ばかり追っかけていると月に3~5万円くらいは軽く飛んでいきますが、古典・名著というのはほとんどお金がかかりません。

 

まとめ:変化の激しい時代だからこそ、不動の名著をかたっぱしから読んで知識を身に付けるべきだ

新刊本というのは次から次へと出るので、読んでも読んでも追いつきません。一日に約200冊も出ていますから、速読の達人であっても無理でしょう。

それに比べると古典というのは、ひととおり読んでしまえば「だいたいコンプリートしたぜ」と言えてしまうので、達成感もあります。あと安い。

 

私個人の予定でいえば、おそらく40~50歳くらいまではインプット中心にお勉強を続けていくつもりです。その過程で、先にあげた「全集・全書・辞書系」の知識はあらかた身に着けてしまいたいと思います。一年で六法と聖書と世界の名著を読め――というのはきっついですが、いま21歳なのであと20~30年くらいはじっくりお勉強ができるわけです。今はまだ↑のシリーズの一部しか読んでいませんが、これからじっくりと読み進めていきます。

 

普通であれば「変化の激しい時代では、古臭いものをやっている暇はない」となるのでしょうが、私は真逆の考えです。むしろ、「時代の変化の速度もどんどん速くなっているので、圧倒的な知識量と確固たる知的基盤を持っている人でないと柔軟に対応・適応していくことは難しいだろう」と考えています。もちろん、「古いものをやりながら、同時に新しいものも勉強する」という意味です。だからこそ二倍の勉強量が必要なのです。だからこそ40~50歳くらいまではお勉強を続ける必要があるのです。

40~50歳くらいまでひたすら勉強しまくって、それからの50~80年くらい(平均寿命も延びますから)で「大仕事」をする……という目算を立てています。

 

古いものだけ・新しいものだけというのではバランスが悪く、対応力も低くなるでしょう。

結局のところ、先人の言葉通り「古きを温めて新しきを知る」になるのかもしれません。

 

以上、栗栖鳥太郎がお送りしました。

では。

 - 「音読」をすれば、頭のスペックが上がる!, 創作術, 教育, 有益な情報, 栗栖鳥太郎が学んだ・考えたこと, 能力開発, 音読, 頭が良くなる方法, 頭が良くなる読書法, 頭の良い人だけが知っていること