野球がもっと上手くなりたい人へ。「①マインド ②肉体 ③動作」を同時に進化させていくことが必要だ

   

野球がもっと上手くなりたい人へ。「①マインド ②肉体 ③動作」を同時に進化させていくことが必要だ!

日本の野球界がもっと進化するには、「精神論・havetoカルチャー」から「超合理的&徹底的・wanttoカルチャー」への脱皮が必要

①マインドを進化させる:「自分はこういう投手になって、周囲にこういう影響・反応を巻き起こしたい」という未来の理想像をまずは設定する。つまり、ゴール地点を定める。

 

 最初は漠然としていてもいいから、とにかく「本当にこうなりたい、と心の底から思える」&「自分がビビるくらい高い」野球のゴールを考えてみる。

 

→「どうやったら達成できるか」とか「自分の現状」とかを、頭からいったん外して、思いっ切り欲望を爆発させて考えてみる。自分は本当はどうなりたいのか? 自分は本当はどうなりたくて、どういう影響を周囲に与えたいのか? 自分の野球生活の中で「これを達成できずに野球人としての人生が終わったらマジで死ぬほど後悔する」というものは何か?

 

ゴールを設定したら、あとは実際の生活をそれに合わせて少しずつ変えていく

 未来のゴールがある程度定まったら、次に

「未来にそのようなゴールを達成しているためには、いま自分はどうなっていなければならないか・どういう生活をしていなければならないか・どういう能力を持っていなければならないか」

 を徹底的に考える。どのくらい走っているのか?どんな食べ物を飲んでどんなトレーニングをしているのか?毎日どんな意識でどんな練習をどのくらいしているのか?普段の生活で心掛けていることは何か?球速は何km/hくらい出てしかるべきなのか?

 

※正しい目標設定の仕方・・・ゴールの高さは、「考えるだけでビビるくらい」でちょうどいい。どうやって目標を達成するかなんて最初はわからなくていい。人間の脳みそは、本気で達成したい目標があれば、その達成の仕方を勝手にひらめくようにできている。

 

※もちろん、上記の方法は野球以外にも応用できる。勉強、経済力、精神的健康、恋愛など。ゴールはいくつ設定しても構わない。また、複数のゴールを設定する場合には、「社会的な意義を持つもの」を2~3個混ぜておくとよい

 

マインドをまずは変える。次に生活・練習を変える。 → では具体的に、日々の生活・練習をどのようにやっていけばいいのか?

→単純に、球速を上げたいなら方法は簡単。以下の2つをやっていけばよい。

1.肉体を進化させ、鍛え続けること

2.「自分の現在の動作」を「自分にとっての理想の動作」にどんどん近づけていくこと、そして常にその理想の動作を更新し続けること

 

→肉体を進化させ、動作を理想に近づける。この2つをセットでやればかならず球速もコントロールもどんどん上がっていく。逆に、この2つをやらない限りはなかなか進歩しない

 

②「肉体を進化させ、鍛え続けること」:人間の肉体は基本的に化学的性質・生物学的性質にしたがう

→肉体は、次の①~⑥を続けていけばまず間違いなく、デカく&柔らかく&素早く&強くなる。身体は正直に反応する。①~⑥がすべて完璧に正しいとは限らないが、少なくとも現時点においては「上手くいく可能性がかなり高い方法」ではあると思う。

 

①初動負荷ストレッチで、「野球の動作のために必要な、股関節ー体幹ー肩甲骨の柔軟性」を獲得する。1セット20分弱

②ウェイトトレーニング(股関節ー体幹ー肩甲骨の柔軟性だけはキープしながら、ガンガン鍛える。投手なら特に下半身重視。冬の間は、下半身が常に筋肉痛くらいでちょうどいい。デッドリフトとフルスクワット・ステップアップ・ランジがおすすめ。オーバーワークにだけ注意しながら鍛えぬく)

③食事:タンパク質→体重×2.2g/日以上。プロテイン1すくいでタンパク質は約20g、卵1個でタンパク質7-8g、鳥胸肉1枚で20-30g。

④食事:サプリメント→「マルチビタミン・ミネラル+ビタミンC+亜鉛&プロテイン」をまずは摂る。これらをきっちりと摂ったうえで、必要に応じて「クレアチン・BCAA・グルタミン・ワークアウトドリンク・HMB」などを追加で摂っていく

⑤食事:毎日4000kcal以上を摂取する。豚みそ焼肉丼換算で6杯/日

⑥ランメニュー:できる限り毎日、「20分ロングラン+30-50mダッシュ×10-20本」以上は走る。投手はもう少し多く走ってもいい。目安としては、20-30分程度のロングランと、筋肉中のクレアチンリン酸が枯渇するくらいの(スピードが上がらなくなるくらい)ショートダッシュ。は。野手投手関係なく、ランニングとダッシュは毎日ある程度の量を継続して走っておくべき(↑の量は約40分程度あれば可能)。

 

→肝心なのは、「自分の野球能力の限界は、最終的には身体が決める」ということ。逆に言うと、身体さえ①~⑥をやって「強く大きく柔らかく素早く」していけば、あとは動作追求と技術練習によってかなりのレベルに到達することができるようになる。自分の体を、「野球のために最適化」する。

①~⑥は、長期間続けるのと続けないのとではとてつもない差が開く。175cmで70kg・除脂肪体重の軽いままの人になるか、175cm80kg・必要な個所に思いっきり十分に筋肉が付いている人になるかの違いは①~⑥をできるかどうかにあると思う。

 

③動作追求:「自分の現在の動作」を「自分にとっての理想の動作」にどんどん近づけていくこと。そして、理想の動作をどんどん更新し続けること

<投手の場合>

①自分の現在の動作をまずは分析する。どういう意識で投げていて、どういう形になっているのか?

②プロ野球投手の動画や連続写真などをできるだけたくさん観て、「自分にとっての理想の動作」を頭の中に組み立てていく。また、現在ではプロ選手によるバッティング・ピッチング語りがYoutubeにたくさん上がっているし、世の中にはいろいろな動作理論を提唱している人がいるので、いろいろ調べてみる(初動負荷理論・クオメソッド・宮川理論・BPL理論・4スタンス・前田健さんの本など…)。

③あとは、日々の練習のなかで「どうやれば、自分の理想の動作に近づけるか」を考えながら、動作をどんどん理想に近づけていく。自分が参考にできそうなピッチャーたちの動作と自分の動作を徹底的に比べてみたり、プロ投手に共通する形を習得するための動作トレーニングを行ったりする。

 

→プロ野球選手の動きには、ある程度の共通点がある。プロ投手の映像をたくさん観ればわかる。確かに上半身の動きなどは千差万別だが、「下半身の動き」「ステップ足が着地した瞬間の形↓」などはかなり共通している。

 これらの「本当に基本的な形」さえ押さえておけば、ピッチングの動作はそれでほとんど完成するはず。もちろん、invertedWとかinvertedLとか(肘の内側側副靭帯を損傷しやすいとされる投球動作の形)について知っておいても損はない。ピッチングや投球動作について書かれた本・サイトを読むのもいい。

 

 その本当に基本的なところさえ押さえておいて、グラブの使い方や右手の使い方などは自分流でいい。アーム式だろうが昭和式だろうが大丈夫。

 

つまり、「基本的な動作はかならず習得する→あとは自分のオリジナリティを出していく」だけ。

 

まとめ

総括すると、

①まずは未来のゴールを設定する。達成の仕方がわからないくらい高く、達成できたときの自分を考えるだけでワクワクするものを。

②ゴールを設定したら、あとは実際の生活や練習を「ゴールを達成するためにふさわしいもの」に変えていく。

→球速やコントロールに関して言えば、

1:肉体を徹底的に鍛えて進化させる。野球のための動作をしやすい身体を作っていく

2:まずは自分の理想の動作を頭の中に思い描き、その動きに近付けるように日々動作を追求していく。そしてその「理想の動作」自体をどんどん更新していく

 

もちろん、今回挙げた要素以外にも、チーム内外の人々とのかかわり方とか、細かい戦術面の話とか、野球というスポーツはいろいろな要素が絡み合って成り立っています。

しかし、単に「根本的に野球のパフォーマンスを向上させたい!」というのが望みなら、今回紹介したような方法はけっこう参考になるのではないか、と思っています。

 

肉体を進化させつつ、理想の動作を徹底的に追及していく。

シンプルではありますが、だからこそ王道でもあります。

決して楽な道ではありませんが、だからこそ歩みがいのある道でもあります。

 

個人的には、もはや「個人を規律でガチガチに縛り付けて絶対服従させ、死ぬほど練習させて強くする」というのは通用しない時代になってくるんじゃないか? と思っています。

なぜなら、「他人にやらされてやる=haveto」よりも、「自分がやりたいと思うからやる=wantto」のほうがはるかに進化が速いし、生産性も高いし、なによりやっていて楽しいからです。わざわざ進化が遅くなり、生産性が低く、やっていて苦しいhavetoのほうをとる理由が思いつきません。

 

社会に出て通用する人間を育てる、という美名のもとにhavetoが正当化される風潮もありますが、私はwanttoのなかで育った人のほうがよほど社会のために貢献することができると思います。礼儀正しさや言葉遣いなんてわざわざhavetoで押し付けられなくても、wanttoのことをやるために必要だから勝手に身に付く、というくらいでしょう。

 

これらはあくまでも私の個人的な意見ですが、将来的にはおそらく野球界はhavetoからwanttoのほうへシフトしていくのだろうな、と推測しています。最後に、世界最高の野球選手の言葉を引いて記事の終わりとします。

「僕のゴールは数字とは関係のないことです。自身がプレーできる最も高いレベルに挑戦したい。ゆえに、これは自分自身との戦いなのです」

「やらなければいけない、から続けているのではなく、自分がやりたいと思うからやっているのです」

「なんで休みたがるかわかりませんね」

「自分にとっては楽しいですし、ここに来たいと思うから続けています」。

練習は日課。同紙も「彼は歩みを止めない」と表現している。“努力の天才”は、休む気などさらさらないようだ。(イチローがオフでも練習をやめない理由 より)

今回の記事が、haveto状態にある人を、自分の頭で考えるwantto状態へと変貌させるための手助けになれば幸いです。

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