まだ連ティーで消耗してるの? 連ティーとかいう現代の根性論

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まだ連ティーで消耗してるの? 連ティーとかいう現代の根性論

連ティーは99%の選手にとっては害悪

連ティーとは

連ティーとは:こんな練習です。

日本プロ野球のみならず、アマチュア球界でも広く取り入れられているメニュー。

「連ティーを一日500球打たされた」「連ティーを重いバットで延々と振らされ続けた」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

連ティーは、ひたすらしんどい

一般的に、連ティーはこのくらいのペースで、1セット5-30球程度行います。

連ティーをやったことのある人なら理解できると思いますが、連ティーというのは非常にしんどい練習です。

連ティーのしんどさ

・とにかくきつい。1セット10球でも、繰り返しているうちにどんどんしんどくなってくる。30球連続で打つとなるともはや地獄

・たくさん振るので手の豆がすぐに破ける。たいていはテーピングでごまかしてそのまま連ティー続行

とにかく数をこなすことができるので毎日やらされる。連ティーを10セットやれば100球くらい、100セットやれば1000球くらい打てる。そのため「一日1000スイングがノルマです」と豪語する学校などはほぼ間違いなく連ティーを行っている。「重いバットで連ティー」「○秒に1スイング」「連続素振り」とセットになることもある

 

というわけで、「とにかくしんどい」「数をこなせる」「手軽にできる」 といった理由から、今日も全国津々浦々で連ティーの音が響いています。

 

しかし、私の考えを言わせてもらうと

「99%の連ティーには意味がない」

「意味がないだけならまだしも、連ティーは多くの場合害悪にしかなっていない」

「連ティーの普及は、日本球界にかなりの打撃能力の損失をもたらしている」

と思っています。

 

ここが変だよ連続ティー

  私が連ティーに関して「これはおかしいだろう」と思う代表的な点は以下の通りです。

 

ここがおかしい連ティー(代表的な点のみ)

①↑インパクトの時に下半身が回りきらず中途半端になっている。連ティーでは時間的余裕がないので必ずそうなる。こんな形を身体にしみこませてどうなるのか? しかも連ティーはかなり多く回数をこなすので、余計染みつく。

↑本来は、下半身がこれくらい使い切られた状態=前足がきちんと伸展+軸足が深く内旋・内転した状態でインパクトを迎えるべき

 

②手首を早期にこねる癖が身に付く(050 東京都立雪谷高校 早打ち早素振り練習法)より

 

③ボールの角度も悪い。斜めから投げられたボールを正面のネットに打ち返すのだから、バットの軌道は「ファウルゾーンに引っ張り込む」のと同じになる(この点は落合博満氏も「落合博満バッティングの理屈」で指摘)。

 

④肩の回転面とバットの回転面が不一致しやすい(大根切り的になる)

 

⑤肩のラインが入りすぎやすい

 

⑥フォローも小さい。両手が縮こまるようなフォローしかとれない。フォローの小ささはスイングが弱いことの証左

パッと思いつくだけでも以上の六点が挙げられます。

連ティーをやっている人の変な打ち方を見たらすぐにわかりそうなものですが……

 

連ティーをやっている人や連ティーをやりまくっているチームを見るたび、

「ああ、根性論って昭和で根絶やしになったと思ってたけど、平成の世でも未だ根強いんだなあ……」とつくづく思います。

 

言われそうなことへの反論

とはいえ、「それでも僕は連ティーをやりたい」「それでもワシは連ティーをやらせる」とお思いの方もいらっしゃると思いますので、

念のため「連ティーへの反論への反論への反論」を載せておきます。

どうしても連ティーをやりたいのであれば、これらの論点をクリアしてからにしてほしいものです。

 

「強豪校やプロが連ティーをやっている」

→強豪校・プロが連ティーをやっているからといって自分たちも連ティーをやる理由にはならない。強豪校・プロの選手はもともと動きの筋がいいので、↑のようなデメリットのある連ティーをたくさんやってもなお打撃が崩れないと考えることもできる

・「連ティーでリストの返しを強化しているのだ」

→意味不明。リストとは何なのか説明してください。腕の力は下半身の力の数十分の一でたかが知れてます。「リストを強化する」とは言うものの、単に腕の力に頼って振るクセを付けているだけのことが大半

・「下半身と上半身をツイストさせてバットを加速させる練習だ」

→ツイストはバッティングのなかでもかなり高度な技術(タイミングをずらされたときに骨盤の回転をあえて抑えたままバットを出す)。そもそも「強いスイングができる」という前提条件すらクリアしていないのになぜツイストができるというのか

・「連ティーをやるとバットが軽く感じる」

→連ティー以外の練習をやっても軽く感じる。連ティーである必要性はどこにもない

・「連ティーで数をこなす」

→数をこなすことが目的になっていないか? デメリットだらけのことで数をこなしてどうするのか

・「連ティーは下半身と上半身をうまく連動させて打つ練習になる」

→置きティーで遠くに飛ばすorドリルをこなすほうがよほど運動連鎖を習得できる。連ティーである必要性はどこにもない

・「目と手の連携(ハンドリングやハンドアイコーディネーション)が下手なので、それを克服するための機会を連ティーで確保している」

→これならまだわかる。しかし、「目と手の連携が下手で、訓練の必要がある」という人は全体の何パーセントいるのか

・「スイング力強化のためにやっている」

→下半身もロクに回せないティーなのに? 連ティーのときの打球がどれだけ飛んでいるのか考えてみるといい。内野の頭を超えるか超えないかくらいしか飛んでない。大きな質量と出力を持つ下半身を中途半端にしか回さない連ティーがスイング力強化につながるとは思えない

・「身体を強くするためにやっている。たくさん振ることで強くなる」

→昭和の走り込みする人も同じこと言ってた。たくさん振って強くなる?? 振るだけで打撃力が向上するなら、小さいころからひたすら振り込んできた日本人野手がMLBの本塁打ランキングを独占してなきゃおかしい。トレーニングで身体を強く大きく素早くしてからバットを振るほうがよほど良い

・「自分は連ティーをやることで打撃力を伸ばした」

→否定はしないけど、連ティー以外のことをやればもっと良くなってた可能性がある

・「連ティーはきついし、やってる感がある」

→単にキツいだけで何もいいことがない。自己満足でやるならいいけど他人まで巻き込むのはやめてほしい

 

この反論表(?)は、連ティーをメニューから外すときの議論用にお使いください。

たぶん強烈な抵抗があると思います。

 

連ティーを否定するだけしておいて代替案を紹介しないのも薄情かなと感じたので、

「連ティーやめて、浮いた時間でこれをやろう」という代わりのメニューを置いておきます。

 

①置きロングティー:自分の「飛ばす実力」がモロに出る

置きロングティーの良いところ

・ごまかしが一切効かない…静止状態にあるボールを自分のスイングの力だけで遠くに飛ばすのだから、ごまかしは一切効かない。初めて置きロングティーをやると「ボールの飛ばなさ」に愕然とするはず。飛ばす難易度は「置きロングティー>ロングティー>フリーバッティング」という感じ。なお、置きロングティーの合格点は「柵越え」。止まっているボールをスタンドまで運べるのだから、実戦でも力まずに余裕を持って振ることができる。大学野球選手くらいになると柵越えする人が多くなってくる。中には左中間・右中間の最深部に放り込む猛者も…

・打球の飛ばし方を体得できる…一番打球が飛ぶ角度や、ボールの飛距離を稼ぎやすいスイングが直感的に把握できる。また、「力みすぎるとかえって飛ばないこと」もわかる。自分にとってのスイングの最適解が見つかる

 

置きロングティーのイマイチなところ

・広い場所が必要

・置きロングティーそのものによるスイング改善効果は低い。実際にスイングを改善するには、置きロングティーにプラスしてドリル系のメニュー(後日紹介予定)をもこなす必要がある

・人によっては、「飛ばなさすぎること」による精神的ダメージがでかい

 

②正面ティー

アメリカではメジャーな練習法ですが、日本ではなぜかそれほど目にしません。

投手方向から軽くスナップスローorアンダーハンドトスしてもらって、それを打ち返します。

正面ティーのいいところ

・ボールのいいところを打たないと飛ばないので、ボールの中心よりもやや下を叩くクセが身に付く

・ティー打撃よりも実戦に近い。ボールが来る角度もそうだし、ボールの軌道も上から下に来る

・コース別に練習できる

・それほどスペースを必要としない

・「ストライクの入るバッピ」が不要。ストライクが来なくてイライラすることがない。ボール球ほぼナシで打ち込めるので非常に効率が良い

・打撃機会が確保できる。実戦に近い形でたくさん打てる

……この2つ=置きロングティーと正面ティーを、連ティーをやらなくなった時間の埋め合わせに使ってみてはいかがでしょうか。連ティーを長時間やるよりもこちらのほうがよほど効率的に上達できるはずです。

まとめ:連ティーは現代の根性論

というわけで、結論は以下の通りです。

<結論>

数ある練習方法の中からわざわざ連ティーをチョイスしてたくさん行う意味がよくわからない。

単に「今までやってきたから」「いつもやっているから」というだけの理由でやっているならすぐにやめたほうがいいし、「やってる感があるから」「きついから」というだけで採用するのもおかしい。手段と目的が逆転してないか。あくまでも「打撃能力の向上」「チームが勝つこと」が目的で、連ティーはそのための単なる手段のはず。何にせよ連ティーはデメリットがあまりにも多すぎるし、連ティーで目的とされていることを身に着けるにしても、それは連ティー以外でじゅうぶん事足りる。

 

→連ティーに時間を割くくらいなら、①正面ティーや置きティーで強く打つクセを付ける ②スイング軌道を修正するためのドリル(後日紹介予定)を目的に合わせて徹底して行う ほうがよほどいい。

少なくとも、↑で書いたことに反論できないなら連ティーは即刻やめたほうがいい

というのが私なりの意見です。

 

どう考えても筋が通っていないのになぜか球界全体で当然のように行われているという点で、

「連ティーは現代の根性論である」と言い切ってしまってよいと思います。

正直、発想のレベルが走り込みや千本ノックやうさぎ跳びと大差ないです。

 

また、実に性質の悪いことに、連ティーというのは

「一冬中」あるいは「シーズン中ずっと」、

「中学あたりからずっと」あるいは「プロ入りしてからもずっと」やらされるものです。

こう考えてみると、日本球界全体に相当な損失をもたらしている業の深いメニューだとも言えます。

 

 

(イチロー選手や松井選手を例外にして)MLBで日本人打者がいまいち振るわないのは、日本の打撃理論と打撃指導が明らかにおかしいからでしょう。

本当は日本人はもっともっと高いポテンシャルを持っているはずなのになあ、ともったいなく思います。

 

 

今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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