論理的思考力強化のために:自分だけの「論理の一覧表」を作ろう!

   

【論理的思考力の養成】ロジカルシンキング本を読んだら? → 自分専用の「論理の一覧」を作ろう!

「論理力」は実際に使いまくることで確実に血肉化できる。まずは「論理の一覧表」を作ろう

自分専用の「論理の一覧表」を作ろう

今回は、

「論理的思考力が足りないので、鍛えたい」

「ロジカルシンキング本を何冊も読んではいるけど、とっさの時に論理を使いこなせない」

という人のために、

自分専用の「論理の一覧表」を作ること

をおすすめします。

 

たとえば、僕が持っているipadのロック画面はこんな画像です。

これが現時点の自分にとっての「論理の一覧」です。

 

この画像はウィンドウズにデフォルトで入っているペイントソフトで作ったものですが、

「論理的な主張のために必要な要素・パターン」や「詭弁・レトリックの一覧」や「○○バイアスの一覧」など、

論理的思考のために必要なツールがだいたい揃っていますし、それらを一目で大掴みできるので非常に重宝しています。ロック画面に設定してあるので、ipadを開くたびにこの表を目にすることになります。年間でだいたい3000回くらい目にするでしょうか。

 

議論や執筆の際はこれらを念頭に置きながら自分なりの論理を展開していくことになります。

 

まとめるものは ①論理概念 ②レトリック ③バイアス の3つ。必要に応じて論理記号もまとめる

もう一度、「論理表」を見てみましょう。

この表にまとめられているのは、大別すると次の3種類の事柄です。

①論理概念…論理的な思考のために必要な枠組み。上の表でいうと「データ・クレーム・ワラント・バッキング・クオリフィアー・リザベーション・ケースサイド・プランサイド・ソルベンシー・ハーム・インヘレンシーなど」の辺り。論理を整理するために不可欠

②レトリック…話の説得力を、(論理性以外で)引き立てるための技術。「反語・知性への脅し・笑いものにする・悪者にする」など

③誤謬・バイアス…論理的思考の邪魔をするもの。「あと知恵バイアス・早まった一般化・循環論法」など

自分で作っておいていうのも何ですが、このぐらい押さえておけばかなりのものだと思います。

 

論理を血肉化すれば色々と良いことがある

私は、

論理的思考力なるものはロジカルシンキング本を読むだけで(インプットだけで)身に付くものではなく、

議論や執筆の際に実際に使いまくって(アウトプットして)はじめて実のあるものになる

と思っています。

とにかく、「自分だけの論理の一覧表」を作ったら、あとはひたすら実際にアウトプットする機会を設けること。これによって論理を血肉化することができます。

 

「自分だけの論理の一覧表」を血肉化すれば、様々なメリットがあります。

 

たとえば、議論するときにこんな感じで考えることができます。

「あ、この人はいま○○バイアスに引っかかっていて、しかもそれを自覚していないな」

「あれ? この人、言葉の定義を自分に都合のいいように捻じ曲げているな」

「あ、この人はいまレトリックを使ったな。論理じゃ勝ち目がないと見て印象操作に出たか」

「この人の主張にはデータが伴ってないな。データがないことを徹底的に攻撃しよう」

「相手のクレームはそもそもインヘレンシーに欠けるし、ディスアドバンテージも大きい。そこを指摘しよう」

こんな感じです。当たり前ですがインヘレンシーやレトリックといった横文字は実際に口に出すことはなく、あくまでも自分の頭の中の論理を整理するためだけに用います。自分だけにわかれば良いので、ガンガン横文字や造語をしてしまって構いません。

 

逆に、論理を血肉化できていないと、相手が詭弁やレトリックを使ってくる場合や、自分がバイアスに無自覚なまま引っかかっている場合、あるいは単に相手がきちんと論理を学んできた人の場合、どうしようもないくらい「ボロ負け」してしまうことになります。

 

使えそうな本:『ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳の作り方』『自分では気づかない、ココロの盲点』

ここで、「論理の一覧表」を作るために役立つ書籍やサイトを紹介しておきます。

 

まず、「ディベートで超論理思考を手に入れる」

著者の苫米地英人氏はイェール大学大学院経由後、カーネギーメロン大学大学院で計算機科学でPh.Dを取得。アメリカの大学ではディベーターとしても有名で、アメリカのNDT方式のディベートを日本に持ち込んだ第一人者(マサチューセッツ大学でディベートクラブに所属したのち帰国、当時日本最強だった上智のディベート部に入る)でもあります。専門は計算機科学・認知科学・離散数理・脳機能科学・人工知能などで、まさに「論理的思考の権化」のような人です。

使えそうなサイト:①wikipediaの「数学記号の表」 ②wikipediaの「論理記号の一覧」 ③「論理的思考と議論」

最近はインターネット上にもいいものが転がっています。

論理的思考のために役立つのが「数学の記号や論理記号をまとめたもの」「バイアスや心理効果、脳のいいかげんさをまとめたもの」です。以下のサイトなどが役に立つでしょう。

 

「数学記号の表」(wikipedia)…数学で使われる記号を紹介している

「論理記号の一覧」(wikipedia)…論理学で使われる記号を紹介している

「論理的思考と議論」…認知バイアスや心理効果・脳のクセなどをまとめている

 

これ以外にも役に立つサイトはたくさんありますが、まずはこの3つから。

 

おわりに・「すべての学問と知識を極める」ために

私の個人的なライフワークというか、「これができずに死ぬのは嫌だな」というものの一つは

「すべての学問と知識を極める」

というものです。物理的に不可能か可能かとかそういう話ではなく、単に「これが達成できなかったら死ぬ間際に死ぬほど後悔するだろうな」と思います。

 

そもそも、論理やバイアスなどについて調べはじめた動機も、

「学問って基本的に論理論理の積み重ねじゃん。ってことは、論理についてきちんと学んでおけばどの学問もだいたい同じになるんじゃね?」
という気がしたからです。
どの学問にしても「難解な単語と、抽象度が高すぎてよくわからない概念」は付き物です。学問が難しいと言われるのは、ひとえに「概念が難しい」という一点に集約されます。岩波文庫の白版でも読んでみればわかりますが、文章ひとつとっても抽象度が高すぎてよくわからないのです。
しかし、単語が難解なのも概念がよくわからないのも、結局は「意味を実感しにくいから」でしょう。それなら逆に、意味を体感できるようになりさえすればどんな学問でもどんな知識でもイケるはず。
よく、数学のできる人が「答えが見えるか見えないか」と言いますが、これは数学のイメージを脳内で視覚化して捉えることができるからです。複素数平面を肌触りで感じることができる人もいるようです。これらはいわゆる共感覚に近いものです。抽象的な概念を臨場感豊かに体感することができれば、普通の人なら「???」となるような文章であっても、障害物競争をこなすような要領でサクサク先に進んでいけます。
では、意味を体感するにはどうすればいいか? と考えると、「意味を体感できる既存の知識と、抽象的な学問的知識との間を埋めてやる」ことが必要です。
要するに、難解な概念を頑張って難解なまま処理するのではなく、まずは噛み砕いて理解しやすい形にすればいい。なぜか日本の高等教育だと「ひたすら難解な単語を並べ立てて学生を圧倒する」「抽象的な概念をバンバン用いて自らの知性を強調する」ような技法がとられることが多いように感じますが、それよりも噛み砕いたものから「本質はこんな感じかな」と推測するほうがいいはずです。
その間を埋めてやるためのツールとして、「論理=ほとんどの人に通じるという性質を持つもの」があります。
つまり、論理をうまく使うことによって、難解で抽象的な知識や概念を、日常的な砕けた俗語にまで噛み砕いてやる(自然言語処理の応用のような感じ)ことができれば、難解で抽象的な知識や概念を理解することはかなり簡単になりますから、学問の第一関門である「難しい概念を理解する」はクリアできることになります。
ということは、論理をきちんと勉強することによって「全ての学問を極める」というゴールにまた一歩近付くことができるはずです。もちろん、言語学や計算機科学や分析哲学・数学・論理学などの圧倒的な知識量は必須です。
…ただ残念ながらまだまだ現時点では絶対的な知識量が足りません。せめてアメリカのトップスクールの大学教授くらいの知識量は欲しいところです。今後の課題というか、うまいことやり続けるしかないでしょう。結局は日々きっちり勉強する、これに尽きます。これからも楽しんで学習していきます。
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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