【野球】倒立、四股、ブレイクダンス…。「身体の重心位置を感じる能力」を上げるために役立ちそうなこと

   

【野球】倒立、四股、ブレイクダンス…。「身体の重心位置を感じる能力」を上げるために役立ちそうなこと

 重心を操作する能力が高い人が、本当のフィジカルモンスターだ

まずは「身体全体の重心位置を感じ取る訓練」を積もう

最近私は、よくこんな図を引き合いに出します。

これは、

「バッティングのときの身体重心がどのように移動するか?」

「バッティングのときの身体重心と地面反力との関係はどうなっているか?」

「ピッチングのときの身体重心がどのように移動するか」

「ピッチングのときの身体重心と地面反力との関係はどうなっているか?」

について私が予測を立てたものです。

 

(詳しくは、過去にこちらの記事で解説しています。今回の記事では上からの重心移動の軌跡しか描いていませんが、リンク先の記事には横から・後ろからの図もあります)

バッティングにもピッチングにも。「三関節直列」と「トリプルエクステンション」について自分が考えたこと その6

基本的に、どんな名選手であってもこの図の通りに身体重心が移動し、この図の通りに地面反力を受けることになります。

ピッチングもバッティングも両方とも「並進運動→回転運動」ですが、

合理的に「並進運動→回転運動」を行おうとするのであれば、必ずこの図の通りになる…と私は考えています。

 

逆に、この図のような重心移動ができていなかったり、地面反力の向きがおかしかったりすると、うまく打てない、投げられないということになります。

 

…ということは、

そもそも「重心を感知する能力がない人」はバッティングもピッチングもアウト

だと言えないでしょうか?

理屈から言えば明らかにそうです。

身体重心の位置を感じることができないなら、並進運動も回転運動も不満足にしかできません。

たとえば、重心が左右に蛇行したり、重心の加速を妨げるような動作をしてしまったり、地面反力と重心との位置関係がおかしくなったり…と。この地球上でやる運動という運動はすべて物理法則に縛られているのですから、物理法則に逆らってはいけません。

 

今回の記事では、

「重心を感じる能力を高めるためにできそうなこと」

を紹介します。

 

やり方①:「支持基底面」の広さを変えてみる

「支持基底面」という言葉の意味を知っている人はどれくらいいるでしょうか。

体重を支えるために必要な床面積の事を“支持基底面 (しじきていめん)”と呼びます. これは足の裏が床に接してい る面積だけではなく,例えば四つ脚テーブルなどでは,脚に囲 まれた床面積全部をさします. この支持基底面が広いほど,物体は安定します.

(http://www.ronenbyo.or.jp/hospital/tiikiriha/rehacolumn/rehacolumn_13.pdfより)

要するに、支持基底面とは以下の画像のようにあらわされるものです。

(http://kansha.shiga-saku.net/e1322100.htmlより)

 

そして、

A.「身体重心から地面に向かってまっすぐ下ろした線」が、「支持基底面のなか」に入っていると、身体は安定する

B.「身体重心から地面に向かってまっすぐ下した線」が、「支持基底面のそと」に出ていると、身体は筋肉を使って踏ん張ろうとしたり、転んだりする

という性質があります。

(http://mokuyokai.blog18.fc2.com/blog-entry-195.html?spより)

 

…ということは、発想としてこんなものが出てきます。

★身体重心を感知する能力をどう上げる?★

<支持基底面をあえて狭くして、その上空に身体重心を収めるようなトレーニング>をすればいいのではないか?

・身体重心が支持基底面の外に出てしまうと転んだり踏ん張ったりしてしまう

→逆に言うと、<支持基底面をあえて狭くして、その上空に身体重心を収めるようなトレーニング>を継続すれば、身体重心を感知する能力を上げることができるのではないか? 転んだり踏ん張ったりしたら「ああ、いま身体重心が支持基底面の外に出たのだな」とわかる。

 

具体的には、こんなメニューが考えられます。

・四股

・片足スクワット

・倒立

どれも、<支持基底面をあえて狭くして、その上空に身体重心を収めるようなトレーニング>です。

 

支持基底面でいうと、四股の場合は片足オンリー。

片足スクワットも片足オンリー。

倒立も、支持基底面は両手になります。

 

 

やり方②:手を使って、身体全体をコントロールしてみる

我々人間は、普段は下半身という強靭な装置に頼りっきりです。

下半身はかなり強い力を持っていますが、いかんせん感覚が鈍い。

 

時には

「手を使って身体全体をコントロールしてみれば、身体重心がどこにあるか感じやすいんじゃないか」

という発想ができます。

足は感覚が大雑把ですが、手はかなり繊細です。

「手を使って身体をコントロールする練習を積めば、普段は強靭な下半身に頼りっきりで鈍っていた重心感覚を取り戻すことができる」

と思いませんか?

 

手を使うことによって身体重心を感知する能力を上げるには、以下のメニューがおすすめできます。

・逆上がり

・ヒューマンフラッグ(人間こいのぼり)

・ディップス

・雲梯

・大車輪

・倒立

・マッスルアップ

そういえば、人間は昔、「陸上生活と樹上生活を臨機応変に使い分けていた時期」があったようです。

現生の類人猿も、多くは木からぶらさがったり飛び移ったりします。

感覚を研ぎ澄ませるためにいったん原始時代に戻ってみてはどうかな…という感じでしょうか。

 

 

 

 

やり方③:身体の質量を変えて、動いてみる

「ある程度重いものを動かす」「軽いものを素早く動かす」「身体の質量を変えてみる」

ことによっても、身体重心を感知する能力は挙がりそうです。

普段とは異なった刺激(身体におもりがついている・重いものを動かす・軽いものを素早く動かす必要があるなど)を与えることで、「あれ、自分の本当の重心の位置はどこだったっけ?」を疑問を持つことになりますからね。

 

具体的には、

・メディシン投げ

・体幹ストリーム(水の入った重り)を頭の上に掲げて走る

・アンクルウェイト・リストウェイトをつけてバッティングやピッチングをしてみる

・クイックリフト系のメニュー:クリーン・スナッチ・ジャーク

このあたりでしょう。

 

 

やり方④:「身体を回転させる」系のことをやってみる

身体重心の特徴の一つに、

「身体重心は、運動するときの中心である」

というのがあります。

 

具体例を出すと、自由落下する物体は重心を中心にしてクルクルと回転することしかできません。回転運動をする物体は、ほぼ間違いなく「重心を中心にして」回転運動をします。ラグビーボールがイメージしやすいでしょうか。野球のボールも一応、重心を中心にして回転しています。水泳の飛び込みなんかもそうです。

 

ということは、

「じゃあ逆に、回転運動をたくさんやれば、身体重心がどこにあるかが、いやでもわかるんじゃね?」

という発想ができますね。

 

こんなのはどうでしょうか。

・倒立しながら回転する(動画参照)

・ブレイクダンス

・マット運動:前転・後転・側転・ハンドスプリング など

 

 

せめて倒立だけでも毎日やろう

ざっくりまとめると、通常のBIG3などのウェイトにプラスして、

「重心がどこにあるか感じる能力を高めるメニュー」

「自分の身体を操る系のメニュー」

「ストリートワークアウト的なメニュー」

などをやるといいのかな、と思います。

 

基本的に重心感知系のトレーニングはウェイトほど疲労しませんので、気楽にできます。

しかも、「できたらかっこいい」という種目が多いのです。

やらない手はありません。

 

今回の記事で紹介したようなメニューをどんどん積極的に採用してもらえれば、「身体をどう動かせばいいかわかった」「身体の感覚が鋭くなった」「野球の動きがよくなった」など、必ず何らかの効果は得られるはずです!

せめて倒立くらいは毎日やりましょう。壁があればどこでもできますし、必要な器具は自分の身体だけ。

 

では、また明日。

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