さようなら「短く持って逆方向」。まずは「ホームランを打つ」ことから始めよう その2

   

さようなら「短く持って逆方向」。まずは「ホームランを打つ」ことから始めよう その2

まずホームランより始めよ。放り込めばだいたい解決する

今回は、

「ホームランを打つ練習をする」ことにはどんなメリットがあるか?

について考えていきます。

 

「ホームランを打つ練習をする」ことにはどんなメリットがあるか?

・メリットその1;ホームランを打つ練習をすると、ヘッドスピード→飛距離→打球速度が上がる

「思いっきり振って飛距離だけを伸ばそうとする練習」をしないと、いつまで経ってもヘッドスピードは上がらないし、強く振れるようにはならない。置きロングティーやロングティーなど、純粋に飛距離だけを追究する練習をすれば、自然とスイングは強く速くなる。

 

→素振りやティー打撃を繰り返せばスイングは速くなる?

遠回りすぎるし、故障のリスクもあるし、何より楽しくない。

置きロングティーでかっ飛ばす爽快感は、ゴルフの打ちっぱなしに近い。楽しい。最初はあまり飛ばないかもしれないが、大根切りをやめて、思い切ってカチ上げたときの飛距離にびっくりするだろう。自分はこんなに飛ばせるのか、と。

置きロングティーを毎日やればあっという間にスイングは速くなるが、素振りやティーで同じだけの効果を得ようとするととてつもない数を長期間こなさねばならない。わざわざバッティングを苦行にする意味はどこにもない。

 

また、「より上のカテゴリー」で通用するには、「ヘッドスピード・打球速度・飛距離」を上げておく必要がある。なぜなら、一つ野球のレベルが上がると「投手の球の速さ・平均的な打球の速さと飛距離」などがグンと上がるから。

NPBとMLBとでは平均球速に10km/h近い差があるし、高校野球と大学野球でもやはり5-10km/hくらいの差があるし、中学と高校などでも一緒。

このレベルの差に対応するには、根本的に「ヘッドスピード・打球飛距離・打球速度」といった基礎スペックを上げるしかない。逆に言うと、より上のレベルに行きたいなら、自分が属するカテゴリーのなかで「すげー」と言われるだけのスイングをしなければならない。

 

短く持って逆方向?

そのレベルだけで選手生命を終えることに満足できるなら、やってもいいかもしれない。

 

・メリットその2;メカニクスへの淘汰圧がかかる

打撃のメカニクス(スイングの良し悪しのこと)がおかしいと、まず飛ばない。

逆に言うと、「飛ばせる打ち方」を探すうちにメカニクスがどんどん改善されていく。

なぜなら、飛ばせる打ち方はロスのない打ち方だから。

 

ボールを飛ばすためには「運動エネルギー」が絶対に必要であり、逆に運動エネルギーが少ないとボールは飛ばない。

悪いスイングとは「運動エネルギーをどこかでロスしているスイング」だ。だから、ボールの飛ぶスイングこそが運動エネルギーをうまく伝えられるスイングである。

迷ったら「打球が飛ぶほう」を選べばいい。

 

・メリットその3;フィジカルのレベルが高くなる。ある程度スイングが合理化されてきたら、あとはフィジカル勝負になる

メカニクスの改善…という話をしたが、メカニクスを改善したり飛ばす練習をするというのは「自分の潜在能力が100だとすると、きちんと100まで出せるようにする」という意味がある。

だから、まずは飛ばす練習を通じて「100」のスイングができるようにする。

 

じゃあ、「100」のスイングができるようになったら、次は何をやるか?

100を出せるようになったら、あとは「フィジカル勝負」で飛距離が伸びていく。

フィジカルとは「自分の潜在能力を110、120へと上げていく」ものである。

 

「175cm70kg、スクワット1RM120kg、ベンチプレス70kg、デッドリフト130kg、クリーン50kg」の人と、

「175cm90kg、スクワット1RM200kg、ベンチプレス130kg、デッドリフト230kg、クリーン130kg」の人と。

まったく同じような打ち方をして飛ぶのはどっちだろうか?

 

おそらく、前者が硬式球を置きロングティーで打ったときの「100の飛距離」は、せいぜい90m前後だろう。

後者なら、きちんと打てば120mくらいは飛ばせる。

この30mの差は、とてつもなくデカい。

 

前者はきっと試合では、「とても良い当たりをして、ようやく柵を越えるかどうか」だろう。

後者はきっと試合では、「多少詰まってもホームラン、捉えればバックスクリーン直撃、バットを折っても入る」だろう。

 

メカニクスがある程度洗練されてきたら、もうそれ以上メカニクスを追究しても伸びしろは小さい。

100パーセントのスイングができるようになったら、100を110に、120にしていく。それがフィジカルを強化する意味の一つだ。

 

われわれが物理世界で野球をやる以上、

「その人のプレーの限界を最終的に決めるのは、その人の肉体である」

「どんなにセンスのある人でも、その人が現在持っている肉体以上のプレーは絶対にできない」

のである。

 

 

 

今回の記事ではここまで。

次回は、「メリット集」の続きからスタートします。

では、また明日!

 - ここがおかしい日本球界, バッティング, 野球