「フィジカル×動作×マインド=結果」という方程式

   

「フィジカル×動作×マインド=結果」という方程式

上達の方程式

上達の方程式:「フィジカル」×「動作」×「マインド」=「結果」

「もっとうまくなりたいけれど、何に力を入れればいいのかわからない…」

そんな悩みを抱えている選手はきっと多いはずです。

 

そこで、「自分には何が足りないのか?」「自分は何を強化すればいいのか?」を明らかにするための、わかりやすい式を考えました。

★上達のための方程式★

「フィジカル」×「動作」×「マインド」=「結果」

 

もちろんこの式は数学的に証明されているわけでもなんでもないのです(私が作っただけ)が、

しばらく自分のなかでこの方程式の使い勝手を試してみた結果、「なかなかええな」という結論になりましたので、今回の記事で詳しくご紹介します。

 

「フィジカル」「動作」「マインド」という言葉の定義

いちおう方程式という体をとっているからには「変数の定義域をはっきりさせておく」ことが必要なので、簡単に説明しておきます。

 

「動作」:実際に物理空間で繰り返し表現される競技動作のこと

…たとえば、バッティングやピッチングの動作、フィールディングやランニングやスローイングの動作など。

少し意味を狭めて「メカニクス」と言ってもいいでしょう。

 

 

 

フィジカル:その選手の身体面に関するすべてのこと。物理空間のこと全般を指す

…筋力・筋量・体格・身体各部のバランス・身体各部の骨長・脳のコンディション・体調・病気・ケガの具合・身体操作能力・運動パターンのバリエーション・目と手の連携能力・目のスペック・走力・SAQ・力の立ち上がりの速さ・パワー・感覚の鋭さなど、とりあえず物理的なものすべて。

一般的な「フィジカル」という言葉よりもかなり広い意味で使っています。ただ一つ共通しているのは「物理空間に関連する」という点。

 

 

 

・マインド:その選手の精神面に関するすべてのこと。物理空間よりも一段上のこと=情報空間のこと全般を指す

「バリー・ボンズ語録」

…ゴールの高さ・ハイレジリエンス(精神的な打撃に対する回復力が高いこと)、エフィカシーの高さ(ゴールを達成する自己能力の自己評価)・コンフォートゾーンの高さ・セルフトークの質・ブリーフシステム(信念体系。「男は○○であるべきだ」「野球部は坊主であるべきだ」など、本人が正しいと思っていることの集合体。価値体系みたいなもの)・学力・野球やトレーニングに関する知識の豊富さ・人生に対する哲学の完成度など、

「物理空間よりも一段上のこと=情報空間のこと全般」のことを指す。

 

一般的な「メンタル」とか「心」とか「精神力」といった言葉よりもかなり広い意味ですね。

ただ一つ共通しているのは、上記のマインドの例のどれも「物理空間よりも抽象度が高い、情報空間のこと」であるという点です。

 

(簡単に言うと、情報空間とは「物理空間よりも一段上にある空間のこと」です。たとえば、走っている車を『いまあの車はあそこを走っている』と指差したところで、実際には人間の認知には0.1-2秒の遅れがあるので、その車の実体はすでに0.1-2秒ほど先の地点に行ってしまっていますね? この「そこにあるように見える車」が人間にとっての物理空間で、「実際には先に行ってしまっている車」こそが情報空間だ、ということです。情報空間で起きたことがまずあって、天下り式に物理空間でもそれが表現されるわけです。要するに、情報空間を先に変えてしまえば物理空間にもそれが反映されます)

 

基本的にはこの3つ、「フィジカル・動作・マインド」を軸にして考えていきます。

この3つがきちんとバランスよく高いレベルで揃えば必然的に結果も出ますよ、

逆にどれか一つが極端に低かったり、3つとも低いレベルだったりすれば結果は出ようがありませんよ、と私は考えています。

 

「フィジカル・動作・マインド」のフローチャート…まず動作を伸ばす、そしてフィジカルで差が付く。マインドは終始重要

では、具体的にどのように

「フィジカル×動作×マインド=結果」

という方程式を使えばいいのでしょうか?

 

まず、たいていの選手は「動作」を改善することによる伸びしろがデカいですよね。

つまり、「今ある自分の身体を100パーセント使い切る」ということです。

身体は小さいけど飛ばせる選手・身体が大きいのに飛ばせない選手などがいる…ということを考えると、まずは動作から手を付けるのが得策です。

特に、日本人打者の場合は「軸足に残して振れ」「開かずに振れ」「インパクトの時に手首を返せ」といった明らかにおかしい指導を受けてきていることが多いので、そこの動作を改善してやるだけで相当即効的な効果が出ます。一日で飛距離が数十メートル伸びることもあります。

投手の場合はもう少し地道にやる必要がありますが、「つかんだら、早い」というのは共通です。

 

 

そうやって動作を改善して、「100パーセントを出し切ってもなお敵わない」なら、今度は「100パーセントそのものを引き上げる」しかない。

そこでフィジカルの強さが物を言います。

フィジカルを強化することによって、「100パーセントそのもの」を引き上げるのです。

 

よく出す例ですが、「175cm70kg、BIG3の合計が300kgの打者」と「三年かけて肉体改造して、175cm85kg、BIG3の合計が500kgになった打者」なら、動作やハンドアイ能力等さえ一緒であれば、まず間違いなく後者のほうが優れた打撃成績を残します。100%の水準がより高いレベルにあるからです。後者の7-80%が、前者にとっての100%となります。

 

つまり、「まずは動作で100%を目指し、それと並行しつつ、フィジカルで100%そのものを引き上げる」です。

ただし、フィジカルを鍛えるにはある程度の時間がかかるので、これは早めに手を付けたほうが良いでしょう。

数か月単位・一年単位・数年単位での計画が必要になってくるのですが、ものすごく身も蓋もない話をすると、「幼少期からの長期的な育成計画」すら必要になってくるかもしれません。一例を出すと、成長期の適切な栄養補給とトレーニングによって基本的な体格面(身長・体重)の向上が期待できます。

 

そしてマインドですが、これは「終始重要で、かつ最も時間がかかる」ものです。先ほど「マインドの例」で挙げたものを再び書いてみると、

ゴールの高さ・ハイレジリエンス(精神的な打撃に対する回復力が高いこと)、エフィカシーの高さ(ゴールを達成する自己能力の自己評価)・コンフォートゾーンの高さ・セルフトークの質・適切なアファメーション(夜と朝に唱える言葉)・ブリーフシステム(信念体系。「男は○○であるべきだ」「野球部は坊主であるべきだ」など、本人が正しいと思っていることの集合体。価値体系みたいなもの)・学力・野球やトレーニングに関する知識の豊富さ・人生に対する哲学の完成度など

となります。

 

たとえば、ゴール(目標の高さ)を限界まで引き上げるのにも時間がかかり、エフィカシーの高さを上げるにも時間がかかります。セルフトークの質を上げるには長期間のアファメーションが必要です。ブリーフシステムを変えるのにもやはり時間がかかります。知識量が増えるのにもある程度の期間が必要です。

用語ばかり出して申し訳ないのですが、要するにマインドというのは「じわじわと向上していく」「最初から最後までくまなく重要」なものです。

きょうトレーニングに行くか行かないかを決定するのもマインドで、動作を改善するための情報を集めてくるのもマインドの役目ですから。日々の練習の質を決定するのも、フィジカル強化のスピードを左右するのもマインドです。「自分がどこのレベルまで到達したいか」もマインドによって決定されます。

 

おわりに:「フィジカル・動作・マインド」各要素同士のつながり

参考までに、「フィジカル・動作・マインド」各要素同士のつながりを書いておきます。フィジカル・動作・マインドというのが三位一体であることがよくわかると思います。

動作→フィジカル…動作がおかしいと、ケガをする。ケガをしてしまえば、せっかくのフィジカルも力を発揮する場を失う。

フィジカル→動作…動作が同じなら、フィジカルの強いほうが勝つ。また、動作改善は「100パーセントを出す」ためにやるもので、フィジカル強化は「100パーセントそのものを引き上げる」ためにやる。また、フィジカルがあってこそできる動作もある。バランスが悪かったり硬かったり弱かったりするせいでできない動作もある。

マインド→フィジカル…フィジカルを進化させる原動力はマインド。何を食べようとか、どんなサプリメントを摂ろうとか、どんなトレーニングをしていこうとか。

フィジカル→マインド…身体が充実すれば、精神面も充実しやすくなる。よく「筋トレはいいぞ」「サプリメントでしっかり必要な栄養を摂っておくと精神も安定する」と言われるが、まさにその通りだ。

マインド→動作…動作を改善するのはマインドによる。「ああやって動きたいな」とか「あの動きを身に着けるためにこのドリルをやろう」とか。

動作→マインド…「自分の身体を100パーセント使いこなせる」というのは、気持ちいいことだ。100パーセント使い切っていればケガもしにくいしパフォーマンスも高い。野球が上手ければ野球をプレーすることを楽しく感じる度合いが強くなり、逆に野球がヘタなら野球をプレーすることを楽しく感じる可能性は下がるだろう。

 

今回ご紹介した上達のための方程式「フィジカル×動作×マインド=結果」、試しに使ってみてください。

では、また明日。

「ホームラン量産マニュアル」、Amazonにて販売中です!

ホームラン量産マニュアル

 - バッティング, ピッチング, フィジカル, マインド, 動作, 野球, 野球アイディア