シンプルに、シンプルに…バッティングはあえて単純に考えるのが吉

   

シンプルに、シンプルに…バッティングはあえて単純に考えるのが吉

超シンプルに考えてみる

まずは「地面からの力」の向きを考えます。竹とんぼを回すにはどうしたらいいでしょうか。

身体という物体には質量があります。

質量のある物体を運動させるには、「力」が必要です。

 

バッティングでは、身体を回転させる必要があります。

「回転運動」のためには、身体に対してこういう風に力をかけてやればいいですね。

(http://metoo.seesaa.net/article/458428423.html より、改編)

つまり、身体に対して「互い違いにすれ違わせるように力をかける」のです。

イメージとしては「竹とんぼ」です。

竹とんぼを手に挟んで、互い違いに両手をすれ違わせると、竹とんぼは回転します。

 

もっと具体的に言うと、横向きを保ったまま並進運動してきた骨盤に対して、

「軸足股関節の内旋」で回転運動を着火してやって、

「前足の膝の伸展(バッティングの場合、足底が固定されているため複関節筋であるハムストリングが膝伸展を担います)」と「軸足股関節の伸展」

で骨盤を中心にした回転運動を完了させます。

 

つまり、並進運動のときは骨盤は横向き(ちょっと捕手側に捻られている)ですが、

インパクト前には骨盤が投手に正対しきっているのが望ましいです。

 

※ちなみに1:「投手側から見た時に骨盤が回転する角度」ですが、外国人選手はかなりホームベース寄りに傾きます。日本人はそこまで傾いていることが少ないですが、多少は傾いています。骨盤の回転角度は後述する肩の回転面の角度を規定しているので、一応頭の片隅に置いておいてください。

※ちなみに2:「上体・骨盤が適度に前傾している状態」「股関節・膝関節・足関節(下肢三関節)が適度に曲がっている状態」「下肢三関節の向きが一致している状態」が作れていると、骨盤の回転はスムーズになります。

 

さて、これで骨盤が回転しました。

骨盤が回転すれば、その上に乗っている上体もほぼ同時に(おそらくバッティングの場合は体幹を固めるようにして回転させるはず)回転せざるを得ません。

 

すると、「骨盤ー上半身」までが回転した、ということになります。

 

これで身体が回転しました。身体が回転すると肩も回転しますね。肩が回転すると、「肩の回転面」を想定できます。

「骨盤ー上半身」までが回転すると、当然ながら肩も回転します。

 

そうすると、「肩の回転する面」が一応想定できるわけです。

両肩を線で結んで回転させると、一つの面(回転面)を描くことができます。

こういう感じです。

 

バットの軌道は「肩の回転面と平行」だと都合が良いです。引き手(ボトムハンド)の肘が伸展する向きを、肩の回転面と合わせます

効率の良いバットスイングのためには、

どこかのタイミングで、「バットの軌道」と「肩の回転面」を一致させる

必要があります。

 

なぜなら、その2つを一致させないと、「バットそれ自体が回転運動する方向」と「バットが進んでいく方向」がズレるからです。

平たく言うと、スイングが「波打つ」のです。これではヘッドスピードは稼げず、当然ながら、強い打球も打てません。

逆に、「バットそれ自体が回転運動する方向」と「バットが進んでいく向き」が一致すれば、バットのヘッドスピードを最大効率で稼いでいくことができます。

 

ゴルフで考えるとわかりやすいです。

下の写真を見てください。

もしもこの振り出しの瞬間にゴルフクラブが黄色い線・水色の線のような位置にあったら、ヘッドをうまく加速させることができるでしょうか。無理ですよね。スイングが波打ちますから。

 

写真では、「ゴルフクラブそれ自体が回転運動する方向」と「ゴルフクラブが進んでいく向き」は一致していますよね?

(ついでいうと、打撃の対象物はその延長線上にありますよね?)

「バットの軌道」と「肩の回転面」を一致させる必要があるのは、これと同じ理由によるものです。

「バットのヘッドをうまく加速させるために必要」なのです。

 

ちなみに、「バットの軌道」と「肩の回転面」を一致させた後は、「ボトムハンドの肘」でバットをリードしていきます。空手チョップを打つ要領で「肘を伸展」させつつ、バットを肩の回転面に沿って引き出していきます。結果的には「肘を頭のほうへと引き寄せるような動き」になります。

右打者の「バット軌道と肩の回転面が一致後」の動きとしては、

「ボトムハンドの左肘でリードしながら、右肘・右半身を投手方向へとグッと入れる」

というあらましになります。この状態が作れると、バットが「一瞬取り残されるようにして遅れたのち、一気に加速」します。そしてインパクト。

 

なお、「バットの軌道」と「肩の回転面」を一致させるタイミングには個人差があります。

 

人によっては「振り出す瞬間」にはもうすでに、バットの軌道と肩の回転面が一致しています。

以下の2人はそのタイプです。ミゲルカブレラ選手やバリーボンズ選手などもこのタイプです。

 

人によっては、「振り出してから少し経った後」でようやく、「肩の回転面」と「バットの軌道」が一致します。

以下の二人はそのタイプです。

 

あとは「肩の回転面の傾き方」で高さを調整し、「肘の抜き方」でコースを調節します

ここまで来たら簡単です。

 

各コース・各高さをどのように打つか。

 

「高さ」については、「肩の回転面の傾き方の調節」で対応します。

 

低めは肩を大きく傾けます。

高めは肩をほとんど傾ける必要がありません。

真ん中は普通に打てます。

 

簡単ですね。

 

「各コース」については、

「ボトムハンドの肘の抜き度合い」と「ポイントの近さ」で調節できます。

 

インコース:ボトムハンドの肘をそのまま抜き去る。ポイントはやや前になる。

アウトコース:ボトムハンドの肘は勝手に伸びる。ポイントはやや近くなる。

真ん中:普通に振れば飛ぶ。というか、「打者が一番飛ばせるポイント」が「ベースの真ん中」にセッティングされているべき

 

 

コツとしては、

「インコースだろうがアウトコースだろうが、高めだろうが低めだろうが、とにかく捕手側の半身を入れ込めば(トップハンド一本でのタイヤ打ちのときのような形)、打球は遠くに飛ぶ」

という点を押さえておくと非常に楽です。150km/hを超えるストレートでも平気で放り込めます。逆に、ここができていないと打球はまあ飛ばないです。

 

 

おわりに

今回紹介したのはあくまでも

「一つの理想的なモデル」

なので、

「迷ったらこれに立ち返るといいんじゃない?」

「どうすればいいかわからなくなったら頼りにする」

という程度のものです(ちなみに、この記事で紹介したモデルに一番近いのはバリー・ボンズ選手です)。

ですから、強制されるべきものでもありません。

 

ただし、より高いレベルでプレーしたいのであれば、こういうことを知っておいても良いのではないかなと思います。

 

では、また明日。

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