他人事じゃないぞ。”ブラック企業”を知るための読書リスト

   

こんにちは!

クリストリタロウです!

今回はちょっと嗜好を変えて、「読んでみてとても面白かった本を紹介する」記事です。

テーマは「ブラック企業」。

他人事だと思っている人ほど引っかかると噂の、あの企業群です。

今回は、もはや現代日本のガンと化しつつあるブラック企業を知るための、必携ブックガイドをお届けします。

 

「ブラック企業」を知るための読書リスト

 

わかりやすい入門書3冊:「ドキュメント ブラック企業」「ブラック企業」「ブラック企業2」

ブラック企業研究の泰斗といえば、若者の労働問題を扱うNPOの”POSSE“代表を務めている、一橋大学の今野晴貴氏(wikipedia)をおいて他にはいません。

 

ブラック企業とは、いったい何なのか?

ブラック企業では、どんな過酷な労働が行われているのか?

ブラック企業が、どのように労働者を「使い捨てる」のか?

なぜ「やめればいい」はずなのに、労働者たちは「やめない」のか?

 

今野氏は、ブラック企業のなかで今まさに起きている、あまりにも”生々しい”現実を、わかりやすく、かつ役立つように私たちに伝えてくれます。

 

今野氏の著作「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」(文春新書)、「ドキュメント ブラック企業」(ちくま文庫)はともに大ヒット。

2013年には「ブラック企業」というワードが流行語大賞トップ10を受賞するなど社会現象にまでなりました。

 

まぎれもなく、その立役者は今野氏です。

2015年には、続編として「ブラック企業2 虐待型管理の真相」も出版されました。

 

入念な下調べと取材をもとに、ブラック企業という”現存する地獄”の全貌を明らかにする筆力は圧巻。

 

今野氏の代表作3つのうち一冊でも読めば、ブラック企業がいかに悪辣な手口を用いて労働者を搾取しているかがよくわかります。まずは一冊読んでみてください。

 

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さらにブラック企業を知る:「ブラックバイト」「ブラック企業ビジネス」「もうブラック企業しか入れない」「マインド・コントロール」

前節では「ブラック企業の基礎知識」を身につけるための本を紹介しました。

この節では、入門編を読み終えて、ブラック企業というものがだいたいわかってきた気がする人のための本を紹介させてください。

 

ブラックバイト 学生が危ない」(今野晴貴、岩波新書)

ブラック企業が、ついにその毒牙を学生へと向ける。

今度は、「お小遣い稼ぎのつもり」「学費を稼ぐために」アルバイトにいそしむ大学生たちをターゲットにした”ブラックバイト”を扱った本です。

 

これも今野氏の著作。相変わらず読みやすくおもしろく、一気に読み終えてしまいました。

学生バイトへの肉体的精神的虐待で話題となった「しゃぶしゃぶ温野菜事件」の裁判は、いまもまだ続いています。

 

ブラック企業ビジネス」(今野晴貴、朝日新書)

今野氏、この記事ではこれでラスト。

ブラック企業に加担する人々の本性を暴いた書。

 

ブラック企業で甘い汁をすすっているのは経営者だけじゃない。

「社労士」「企業弁護士」といった、ブラック企業に味方し、労働者を脅して金をむしりとる輩の物語。

 

もうブラック企業しか入れない 会社に殺されないための発想」(福澤徹三、幻冬舎新書)

筆者自身がけっこうアングラ系の人というか、闇稼業に片足突っ込んでそうな感じの人で、文章にも勢いがあります。

 

一番の見どころは、筆者が経験したとてつもないブラック企業体験談の数々。

圧巻というか、よくもまあこんだけやってまだ生きているなというくらいのエピソードが多数掲載されています。

今野氏ほどの厳密さはないですが、読み物としての面白さは引けをとりません。

 

マインド・コントロール」(岡田尊司、文春新書)

ブラック企業という話題からは多少ズレるかもしれませんが、読んでおいて損はない本です。

「なぜブラック企業をさっさと辞めないのか? 辞めれば楽になるのに」

と思ってしまう人向け。

 

たぶんあなたも、いざブラック企業に入ってしまったら抜け出せなくなります。

 

相当強靭な意志を持っている(つもりの)人であっても、辞められないのはなぜか。

 

そのメカニズムがわかります。

ちなみにこの本、「ブラック企業」のほかにも「カルト宗教団体」「戦争時の思想改造」なども扱っており、そちらはそちらで興味深いです。

 

「ブラック企業に味方する人々」の論理:「ブラック企業経営者の本音」「あらゆる就職情報は操作されている」

これまで紹介してきた本はいずれも「労働者側」の論理です。

ちょっと目先を変えて、「もし自分がブラック企業を経営する側だったらどうするか?」について考えてみましょう。

 

ブラック企業経営者の本音」(秋山兼一郎、SPA!BOOKS新書)

タイトル通りの内容です。

これほど読んでいるうちにムカムカしてくる本はちょっとほかにないかもしれません。

ブラック企業の経営者たちが、いかに自分勝手な論理のもとに従業員を搾取の対象としているかがよーくわかります。

 

社内を支配する雰囲気のつくりかた、生意気な社員の「処刑方法」などが満載。悪用厳禁。

 

 

あらゆる就職情報は操作されている~ブラック企業が仕掛ける就活のワナ~」(恵比寿半蔵、扶桑社新書)

ハローワークや、大学の求人掲示板などに載っているあの「時給〇○円!アットホームな職場です!」という求人広告のカラクリを解き明かした良書。

 

「求人広告ではホワイト企業、入ってみたらとてもブラック」だった人々の嘆きの声がぎっしり詰まっています。あまりにもかわいそうな例が多いです。

 

ほかにも、「就職率のウソ」「就職情報会社の手口」など話題多彩。

求人欄の「裏読み」テクニックも載っているので、参考になるでしょう。

 

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

現代日本で就職しようとするなら、かならず、「ブラック企業に引っかかる可能性」を考えておかなければなりません。

 

もし引っかかったとき、ブラック企業に関する基礎知識が足りないがために泣きを見るのは自分自身です。

「自分の会社はブラック企業じゃないし、いいや」と思っている人も、あなたの会社が経営悪化してブラック化する可能性があることをよく念頭に置いてください。

 

今回紹介した数々の本が、あなたの人生に役立つことを祈ります。

では、グッド・ラック!

 

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