読書は、「偉大な巨人の肩に格安で乗せてもらえる」サービスである

   

こんにちは、栗栖鳥太郎です。

今回は、読書論について書きます。

学校の先生や親はよく「読書しなさい」みたいなことを言いますが、そうやって命令形で言われてもまったく説得力がありません。自分は対して読書しないけど、なんとなく読書が良いらしいから子どもにもやらせよう、という程度の認識なのでしょうが、そういう言い方は個人が持つ意思の自由を無視した言い方ですから、どうしても反発したくなります。

でも実際は、読書というのは非常に便利かつ快適かつ楽しいものなんですね。

今回は、読書は「巨人の肩に格安で載せてもらえるサービスである」という観点から考えていきましょう。

「おまえひとりでなにができる?」

知識がないほど、「見えないもの」が増えていく

「知識バカ」という言葉があります。

クイズ番組の問題に出る知識だけに特化したとか、暗記だけで応用が利かない・・・という人を罵る言葉です。

 

「知識というのは固定的で静的なものだから、知識ばかりじゃ応用が利かない、使えない人間になる」

 

現代日本で持てはやされるのは、「頭の回転が速い」とか「機転が利く」「コミュ力が高い」といった、臨機応変に対応する能力である、という事情がそのウラにあります。人々のイメージの中では、「とっさにうまい答えをする」「神対応」こそが理想とされています。要領が良い、呑み込みが早いといった、バイトの現場を上手に切り盛りできるタイプの人が尊敬されます。

 

では、知識というのは「持っているだけ無駄」なのでしょうか?

私は「そんなことないよな」と思います。

そもそも、「知識がない人」の弱点はなにか?

それは、「自分の知識がないために見えなくなってしまうもの」が多いということです。

 

たとえば、コンビニに行ったときを考えてみるとわかりやすい。

経済学や経営学、色彩についての知識がある人の目に映るコンビニの店内と、

そういう方面の知識に疎い人の目に映る「コンビニ」は、かなり違ったものです。

言ってみれば知識の少ない人は「世界の見え方が粗い」のです。解像度が低い、画素数が少ない。精神的な視力が悪いとも言えます。知識は多ければ多いほど、この世界の見え方も鮮明になり、より俯瞰的な見方ができるようになります。

 

そして、その「知識」を与えてくれる最良の方法が「読書」なのです。

 

あと、ぶっちゃけた話、知識バカが知識バカのままでいることはありません。

知識が増えていくうちに、世界の見え方が変わってきて、どんどん機転が利くようになり、頭の回転も速くなって、そのうち「もともと頭が切れるだけの人」を追い抜きます。あとは差が開く一方です。

 

「ひとりシンギュラリティ」を目指せるのは知識のある人間だけ

もう一つ、知識を得ることによるメリットを書いておきましょう。

人間は、知識量や読書量がある一定のラインを超えると、その途端にクリエイティブになるみたいです。

これを私は勝手に「特異点(シンギュラリティ)を通過した」と呼んでいます。

つまり、知識がだんだん増えていって、増えて、増えて・・・ある頃を境にいきなり爆発して「そうか!」という悟りチックな体験をするということです。

 

よく「作家として成功するためには読書○千冊は必要」といいます。

過去にそのテーマで記事を書きました(知っておきたい! デキる人・成功者の『読書量』はどれくらい?)が、まさに「圧倒的な知識量があってこそ、自分が本当に作りたいと思うものを形にすることができる」のです。

 

そして今の社会では、よく言われるように「クリエイティブな人」になることが成功への近道(成功という言葉は好きではないんですが)です。

マニュアル労働を「要領よく」こなせる人材の価値は残念ながら徐々に下がっていくはずです。その代わり、その人にしかできないものをドバーッと作り出せる人こそが重用されていくでしょう。

 

読書とは「巨人の肩に格安で乗せてもらえるサービスである」

過去の人類が考えてきた成果をありがたく頂戴できる

ここまで「知識の効用」について述べてきましたが、そもそも「知識」というものはすべて、過去の人間によって考え出され、発見され、磨き上げられてきたものです。

あなたが使っている漢字一文字をとっても、ある時代に、ある人が「こういう漢字がありゃ便利じゃね?」と思い立って作ったものです。

もっと大きな話でいえば、学問というものもすべて「過去の人々が積み上げてきたもの」です。

自分ひとりで考えだせるものなどたかが知れていますが、過去の人々の英知をガンガン摂取していくことによって、自分ひとりだけが地球にいる場合に比べて、はるかに効率よく知識体系を構築することができます。知識のない状態から自分ひとりだけで考えることって、本当にたかが知れているんです。

 

もっと言えば、過去の人々がすでに思考の限りを尽くしてくれているからこそ、「自分でイチから考える手間」も省けるというものです。過去から現在に至るまで残っている知識というのは、数限りないツッコミと批判と反論に晒されてなお生き残っている「しっかりとした知識」なのですから。それをまるまる自分のものにできるのが「読書」のいいところです。

たとえば、数学の証明をイチから考えるのではなく、すでに証明した人による説明を教科書で読めば、かなりの省エネです。

 

ちなみに、これまでに地球上に生まれた人間の数は約1076億人だそうです。

自分ひとりだけで考えようとする「1」の力と、「107,602,707,791」の力を比べてみましょう。

 

やっぱり読書は安上がり

もっと言えば、「人類史上に残る天才たち」の思考に触れることができるというのも、読書の大きなメリットです。

 

読書とは、「人類史上最も頭が良かった人々」「自分と同時代に生きる天才たち」、つまり「知の巨人たち」の考え方を無償あるいは極めて低価格で学ぶことができるものである。

言い換えれば、「巨人の肩に格安で乗せてもらえるサービス」であるといえます。

読書をしている最中は、その著者が見ている世界を追体験させてもらえるのです。

たとえば、文豪による風景描写を何度も追体験していくうちに、自分もそういう見方ができるようになっていきます。

 

自分がいくら背伸びしたところで限界があります。

その代わり、巨人の肩に乗せてもらって、その巨人と同じ視線の高さから世界を見ることができる。これも読書ならではの利点です。

 

上達するための鉄則は「まずうまい人のマネをする」

人間にはミラーニューロンという、他人をマネするための生得的神経回路がある

どうも人間には「物真似専用回路」が備わっているようです。

普通の作業をしているときにはあまり働かないのに、「他の人のマネをする」ときだけに活発に働く回路があるのです。これを「ミラーニューロン」といいます。

 

たとえばスポーツで上達するための近道は、「うまい人のマネをする」ことです。

自分と似たタイプの選手を見つけて、体の動かし方、リズム感、力強さなどを「こんな感じだろうか」と模倣すると上達が早いのです。

自分ひとりだけでイチから動きを習得するのもアリですが、そうするとしばしば「自分の殻から抜け出せなく」なります。行き詰ったら、うまいひとの動きを良く見て、それとまったく同じように動いてみる。

他人の物真似をしてやると、やけに上手くなるのが早いのです。

 

これは知識習得でも同じで、まずは読書によって「著者と同じ目線で世界を見渡してみる」経験を積むことが必要だと思います。

自分ひとりでイチから考えだそうとするのではなく、偉大な巨人たちの力を借りて効率よくステップアップしていきましょう。

 

大まかにマネしておけば細かい技術は後からついてくる

とにかく、まずはマネすることです。

「マネをするのはいいけど、自分ひとりでイチから考えるほうが思考力が付くんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、私は「まずはマネしてから」で良いと思います。

 

というのも、

①自分ひとりで考えるのは時間がかかるし、変な方向へ行く可能性が高い

②思考力は、「なんでこの著者はこの結論に至ったんだろう」という点をきっちり考えていく過程で自然に身に付いていく

からです。

せっかく人間に特有の「物真似専用回路」があるのですから、それをフルに生かしましょう。

知識というものは、読書によって「スゴイ人のマネ」をしながら身に付いていくものなのですから。

 

おわりに + 「巨人たち」の本を紹介

さて、いかがでしたか。

今回言いたかったのは、

「知識がなければ世界の見え方がクソになるから、読書で知識を身に付けましょうね」

「読書は、凄い人と同じ視線に立つことにより物真似専用回路を活性化する。しかも知識も身に付くから一石二鳥だね」

ということです。

 

読書というのは「別の可能世界へと旅行すること」(近日中にこのテーマで書きます)なので、ほんらい非常に楽しいものなのです。先生や親に強制されるまでもなく「あんたらが言う前から読んでるよ」って感じの人になってください。知識があれば、良い人生が送れます。

では、グッド・ラック!

 

 

★おまけ 私が乗せてもらっている巨人★

・・先日も記事で書きましたが、私は苫米地英人氏の本を70冊近く読み切り、「ああ、この人はモノホンだ。うさんくさいって言う人もいるけど本物だ」と確信しました。うさんくさいのは、読みもしないひとが勝手に言っているだけです。この人のニコ生とか見たらわかりますよ。この人の本を読んでいると、どんどん今までの思い込みが外れていきますし、世界の見え方がまったく変わります。

 

以下におすすめの本を挙げておきます。

・「立ち読みしなさい!~美しいほどシンプルな成功術

・「ディベートで超論理思考を手に入れる

・「苫米地英人、宇宙を語る

・「洗脳原論

・「思考停止という病

・「「生」と「死」の取り扱い説明書

・「君は1万円札を破れるか?〜お金の洗脳を解くと収入が倍増する

 

大学教科書・専門書・医学書の買取サイト「専門書アカデミー」

 

――この記事をちょっとでも面白い・役に立ったとお思いになりましたら、ぜひFacebook・はてブ・ツイッター等で共有していただければとてもうれしいです――

 

 

 

 - 有益な情報, 栗栖鳥太郎が学んだ・考えたこと, 頭が良くなる読書法 , ,