「学問のしくみ事典」を読む

   

こんにちは、栗栖鳥太郎です。

「勉強しなさい」と言われると「やだ」と言いたくなるのが人間ですが、

その一方で、みずから進んで何かを調べたり考えたりするのはとても楽しいものです。

そこで今回は、私が今しがた読み終わった、日本実業出版社の「学問のしくみ事典」について、

①この本の特徴

②おすすめの読み方

をサーッ!と解説します。とてもいい本です。

だいたいすべての学問が時系列+関係性で網羅されている稀有な本

どんな内容なのか、目次を見てみよう

「あらゆる「学」の歴史とつながりがわかる 学問のしくみ事典」という本です。

こんな表紙。

監修は茂木さんとありますが、もちろん茂木さんが全部書いたわけではありません。

帯にも書いてありますが、学問の分野を36に分けて、その歴史と、主要な人物・主な概念・学問の歴史・学派同士の関係などが体系的に網羅されています。

どんな内容なのか簡単に把握するために、目次を抜粋してみます。

第一章 人文科学・・・哲学、歴史学、宗教学、言語学、心理学、精神分析学、文化人類学、神話学、民俗学、考古学

第二章 社会科学・・・政治学、経済学、社会学、法学、教育学、統計学、経営学

第三章 自然科学・・・物理学、生物学、化学、数学、医学、工学、情報工学、航空宇宙工学、地理学

第四章 文化芸術・・・文学、近代日本文学、近代日本建築、音楽、美術、映画、日本映画、写真、日本写真

この世に存在する主な学問がほとんど網羅されていることがわかります。

ちなみにそれぞれの章末には、扱った学問分野について学ぶためのブックガイドまで付いています。これで1600円とは、なかなかお買い得。

 

こういう「世の中にある学問をだいたい網羅する」本って、ありそうでなかったんですよね。

岩波講座の本もありますが、アレは高いし重いし多いしハードルが高い。

それぞれの分野の入門書を読むのも良いとは思いますが、「社会学はこれ買って、医学はこれ買って・・・」とやるとまずお金がかかるし、膨大な冊数を読まねばなりません。

 

ちなみに、世の中にある学問の分野をザーッと見渡したいときには、「日本十進分類法(wikipedia)」を活用するのがおすすめです。学問は書籍との関係が密接ですから、書籍を分類するやり方がそのまま学問の見取り図にもなります。

 

おすすめの使い方

この本は「あらゆる学問に精通するための下準備」になる

これからの時代は、圧倒的な知識量をベースにして新しいものを生み出せる人の価値がどんどん上がっていくはずです。本来学問は純粋に「楽しいからやる」ものですが、副次的効果として「その分野の体系的な知識が得られる」ことも見逃せません。つまり、新しいものを創り出すための下準備として、あらゆる学問の知識を得るという選択肢もあるのです。

今の時代は平均寿命が80歳を超えているので、たとえば40歳くらいまではひたすらいろんな学問をやってやってやりまくるという生き方も十分許容されるはずです。

もちろん、「専門は一つまでだよ」と決まっているわけではありません。

専門分野はいくつあっても良いのですから、できるだけ多くの分野に触れて、それらの学問分野同士の化学反応を引き起こすことも考えていいはずです。

 

この意味で、この「学問のしくみ事典」を読んで、世の中に存在する学問のほとんどに触れておくことによって、将来バンバン新しいことを発明できる人になるための下地ができるということになります。

したがって、この本は「あらゆる学問を学ぶためのとっかかり」という読み方をすることができます。

 

(ちなみに、私のゴールの一つは「すべての学問を極める」ことです。「物理的にムリだ!」と思われる方も多いでしょうが、このくらい高いゴールでやっていれば、どんな学問にも素直に入っていくことができます。また、将来の技術革新で不可能が可能になることもありえますから、決して達成不可能ではないと思うのです)

 

学問を学ぶときに「歴史から入る」のはかなり使える

たとえばあなたが「哲学」を学ぶとしましょう。

 

哲学では、だいたい、最初のころにある思想ほど直感的に理解することができます。

最初のころに生まれた思想は単純明快です。「イデア」とか、「万物の根源とは何か」とか。

 

しかし、それが時代を経るにしたがって、

分派したり、融合したり、統合されたり、分析されたり、回帰したりすることによって、

どんどんどんどん複雑になっていきます。

 

最初のギリシャ哲学あたりは簡単にわかるのに、時が進んで現代哲学になると、表現や概念が複雑になっているので、わかりにくいのです。

つまり、基本的に「昔やっていたことほど簡単で、今やっていることほど難しい」のです。

なぜなら、後に続く思想というのは、それの前までの思想を踏まえたうえで考えだされているから。

 

・・・ということは、学問を学ぼうと思ったら、「最初の方から順に学ぶ」ことが正当なのです。

最初の方から学んでいくことによって、「まずプラトンが○○と言った」「アリストテレスはそれに反対して○○と唱えた」…といったような、「この学問は、論理的に見ればこうやって発展してきたんだなあ」「この人はこう言って、あの人はそれに反対してこう言ったんだなあ」という情報がつかめます。哲学というのはあくまでも人間がやってきたことですから、「どの人間がどう考えたか」を押さえておけばいいわけです。

 

その意味で、この「学問のしくみ事典」はかなり良心的。

↑こんな感じで、この人はこの学派で、中世にはこういう考え方が現れて・・・というフローチャートが示されています。

たとえば、実際に哲学を学ぶときには、この図を念頭に置きながら読む本を選んでいくと良いでしょう。

少なくとも、「哲学の必読書○○選」にしたがってひたすら読んでいくよりは、この図に書かれているような順序で学習していく方がはるかに効率的です。

 

まとめ + もっと頭を良くしたい人のための本の紹介

さて、いかがでしたか。

この「学問のしくみ事典」は、持っておくとかなり便利です。

あらゆる学問の見取り図が書いてあるので、なにか新しい分野の勉強をしようと思ったときに参照できますし、他にも、大学の予習なんかにも使えるでしょう。

 

こういう本があると知っておくだけでも、いざというときに頼る手段がひとつ増えることになりますから、たとえ買わないとしても、頭の片隅には置いておくと良いと思います。

私はまだ学問の世界で言えば生まれたての小鹿みたいなものですが、この本をうまく使って生き残っていこうと思います。みなさんもがんばってください。

では、グッド・ラック!

 

★おまけ 「頭を良くしたい人」のためのおすすめ本★

・・先日も記事で書きましたが、私は苫米地英人氏の本を70冊近く読み切り、「ああ、この人はモノホンだ。うさんくさいのはアレだけど本物だ」と確信しました。この人の本を読むと、どんどん思考の盲点が外れて、今まで見えなかったものが見えてくるようになります。感情や論理についての認識も改まります。論理思考についてもっと学びたい方は「ディベートで超論理思考を手に入れる」が特におすすめです。

以下におすすめの本を挙げておきます。

・「立ち読みしなさい!~美しいほどシンプルな成功術

・「ディベートで超論理思考を手に入れる

・「苫米地英人、宇宙を語る

・「洗脳原論

・「思考停止という病

・「すべてを可能にする数学脳のつくり方

・「「生」と「死」の取り扱い説明書

・「君は1万円札を破れるか?〜お金の洗脳を解くと収入が倍増する

 

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