センス不要・才能不問! 作家・小説家になりたい人が試すべき5つの読書法【完結】

      2016/08/31

読書法じゃない読書法―日常生活をすべて創作のために向ける、というやり方

b4ff1a56e158d1a4002e5f76f4eb7c19小説大賞を狙うということはある意味受験に近いのかもしれない…

 

全4回にわたって連載してきたこの「センスない人のための読書法シリーズ」も、今回で最後となります。

最終回となる今回ですが・・・今回ご紹介するのは、

読書法じゃない読書法」です。

……と書くと何だかなぞかけのように思われるかもしれませんが、

つまりは、「読書法ではないんだけど、読書とあわせてやると効果バツグンなもの」の紹介です。

もっといえば、読書法だけを追求していてはだめだよ、もっと視野を広げて、日常生活すべてを創作のために活かそうよ、というアプローチです。

今まで紹介してきた4つの読書法に勝るとも劣らないやり方です。

これをやれば、「作家になるための勉強といえば読書」としか考えないあまたの作家志望者(つまりはあなたのライバル)たちに、ダブルスコアで差をつけることができます。

 

論理的思考力を鍛えると、小説を書く能力が飛躍的にアップする

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論理的思考力というのはご存知でしょう。

「○○だから××になった。だから、■■をしておけば○○は起こらなかったんだ」といった風に、ものごとの筋を理詰めに追っていく能力のことです。

簡単に言えば、「考える力」です。頭の中で、ある物事を「ああでもないこうでもない」とシミュレートしていく力のことです。

この「論理的思考力」が小説を書く上で非常に役に立つんです。

 

ミステリー系・探偵モノの小説を読んだことがあるのならおわかりいただけると思います。

それ以外のジャンルでも、緻密な構成・どんでん返し・伏線の上手な活用がなされているような小説はみな、作者のとてつもない「論理的思考力」があって初めて成立するものです。

 

論理的思考力には、二つの軸があります。

「深く読んでいく力」と「広く視野を保つ力」です。

この二つの力を鍛えてやれば、小説に必ず活きてきます。これは私の経験上保証できます。

 

では、どう鍛えるか?

簡単です。論理的思考力が必要とされるものをやり込めばいいのです。

「深く読みつつ」「広く視野を保つ」という論理的思考をしなければできないものとは、だいたい以下のような物事になります。

学問系…数学、哲学、記号論理学など

テーブルゲーム…将棋、囲碁、チェス、麻雀など

カードゲーム…トランプなど

その他…日常生活のなかで、気の利いたことをする/日常生活のなかで、常に先読みして行動する

私自身はこのうち「将棋」が得意なので、将棋を意識的に毎日やっています。

将棋は、相手との一対一の頭脳勝負です。考える力の差がモロに出る競技です。

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「相手はたぶんこう来るだろうから、その場合は、こう受けて、そうするとこういう形になるから、こうやって反撃しよう」(深く読む)

「相手はたしか、こういう戦法に対して弱かったな。あ、ちょうど自分の持ち駒がこう揃っているし都合がいい。相手の陣形も、あそことあそこにスキがある。他にいけそうなところは見当たらないし、なら今回はこれでいってみようか」(広い視野を保つ)

 

などと論理的にシミュレーションする能力が存分に鍛えられます。否応なしです。

相手がいないという人は、一人でできる詰め将棋でもいいですし、最近はスマホでCPU相手に将棋が打てます。

自分自身、将棋で頭を意識的に使うようにしてから、小説の全体構成を考えたり、この場面ではどういうことを書くべきか考えたりするという作業が非常に楽にできるようになりました。

将棋おすすめ。

またその他に挙げてあるものも、いずれも頭を使わなければ負け続けたりわからなくなったりするものばかりですから、どうぞ毎日やってみる習慣をつけてみてください。

 

いいものを作りたいなら、たくさん寝る

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いいアイディアを出したいなら、絶対に長く寝るべきです。

人間の睡眠では、「レム→ノンレム睡眠」という1.5時間周期のサイクルのたびに記憶が整理されますが、その時同時にアイディアも頭の中で熟成されていきます。9時間睡眠のひとは、6時間睡眠のひとより「2回」(1.5時間×二回分)も多く、アイディアが熟成されているということです。

 

ですから、絶対に、長く寝た方が、いいアイディアを出しやすい。

 

嘘だと思うなら六時間睡眠と九時間睡眠で比べてみてください。九時間睡眠の日にやる創作の作業はグングンはかどるはずです。

参考までに、「睡眠時間が長い人ほど創造的であるという事実」もご覧ください。

 

 音読のススメ

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「音読は脳を活性化させる」と聞いたことはあると思います。その通りです。

毎日音読しまくっていると、頭のキレが半端じゃなくなります。

文章なんてスラスラ出てくるし、読書のスピードも速くなる。

そもそも小説をつくるという行為は脳を酷使する作業です。ですから当然、脳そのものを鍛えなければいけない。

読書というのが脳の中に入っているソフトを増やす行為であるのに対して、音読は、脳そのもの、つまりハードを鍛えるものです。

 

音読のやり方で特におすすめなのが、

①自分の限界速度を更新するつもりで、超高速音読

②歩きながら音読する

この二つです。実際にやってみるとわかります。半端なく脳みそが鍛えられます。

ちょっとでもいいですから試しにやってみてください。絶対に損はしないやり方です。

 

音読の詳しい効用について知りたければ、Google先生に「音読 効果」などと訊いてみてください。たくさんでてきます。

 

……ちなみに、音読の対象は、正直なんでもいい。

自分の場合、英語と、漢詩と、百人一首と、日本語で書かれたふつうの書籍を、毎朝一時間ほど音読しています。

大学の、いわゆる「できるやつら」に負けたくないというコンプレックスがあるので止められないというのが正直なところです。劣等感は上手に使いましょう。

 

 

おわりに 『センスのない人のための読書法』

 

20130605115039_51aea77fb29e8やろうぜ。

 

全四回の連載、いかがだったでしょうか。

「センスのない人のため」と銘打ち、実際に「現在センスのない人が、センスのある人に肩を並べて抜き去るにはどうしたらよいか」という方法について、簡単にではありますが述べてきました。

センスは、伸ばすもの。才能は、自分の手で育てていくもの。

つくづくそう思います。

今は駄目でも、少しずつ、少しずつでいい。

人間には、自分自身を研ぎ澄ますという、とんでもない能力が隠れています。普段は出てきていないだけです。

いまできることを、ひたすらやっていくだけ。

 

自分の未来を一番左右するのは、自分自分の行動なのですから。

 

 - 創作術, 能力開発 ,