「常に笑顔でいたらどうなるか」という思考実験 その1

   

こんにちは、栗栖鳥太郎(@Kuritoritarou)です。

「笑う門には福来る」って言いますが、本当に笑ってるだけで福は来るんでしょうか

考えてみましょう。

「常に笑顔でいたらどうなるか」という思考実験 その1

「自らに”常に笑顔でいること”を課している人」はどうなるか?

「ずっとニコニコしてるK君」

いま、「ずっとニコニコし続けているK君」を想定します。

非実在青少年です。

 

ある日を境に、K君は、こんな信条を持ち始めました。

自分の感情がどうであれ、「一日中ニコニコしていること」が自分にとっての義務である。

ただし、他人が不幸に見舞われているときは除く。

K君(イメージ)

 

さて、見ようによってはどこか精神に異常がある気がしないでもないK君ですが、

「つねにニコニコしている」という彼の信条は、彼の人生にどういう影響を与えるでしょうか。

 

「まずは表情を作る。感情は後から付いてくる」

K君は、自分がどんな状況であっても、ずっとニコニコ(あるいはニヤニヤ)しています。

 

朝起きたら、まずニッコリ笑う。

うれしいかどうかに関係なく、まずはニコッと笑う。

 

顔を洗っているときも、トイレでも、洗顔の時も、朝ごはんを食べるときもニコニコしている。

誰かが見ているときでなくても、逆に誰かが見ているときでも、ずっと笑っている。

 

べつに嬉しいこと・楽しいことが起きないときであっても、とりあえずニコニコしている。

K君は、いつでもニコニコしている。

小説の主人公にこういうの居そうですね。

 

……さて、ずっとニコニコしているK君の

「本当の感情」

は、どのように変化するでしょうか?

 

先ほども述べた通り、

少なくとも、彼は「楽しいから笑う」のではありません。

 

もちろん、本当に楽しい・面白い・うれしいときは素直に感情にまかせて笑いますが、

「義務として、自らに”ずっとニコニコしていること”を課している」のです。

「疲れそう」と思われるかもしれませんが、口角を上げてやるだけですし、声を上げて笑うわけではないので、疲労もしません。いくらつまらない授業を聞いているときでも、やりたくないことをやっているときでも、とりあえず表情だけ作っておくのです。

 

K君の内なる感情は、どうなるでしょうか?

 

……実は、脳の研究からすると、

K君は、実際に楽しく・うれしく・面白くなってくる

可能性が極めて高いのです。

 

なぜか?

 

 

脳科学者の池谷裕二氏によると、

 顔の表情は本人の精神や身体の状態にも影響を与える ── 。

これを「顔面フィードバック」と呼ぶ。検証するには様々な実験的な困難があるが、顔面フィードバック仮説を支持するデータは、上述のサスキンド博士の研究以外にも多い。

 

 とりわけ、独マンハイム大学のステッペル博士が行った

「笑顔に似た表情を強制的に作ると感情もポジティブになる」

という実験は代表例としてよく取り上げられる。

潜在“脳力”:【15】表情を明るくすると心まで明るくなる より引用)

「笑顔に似た表情を強制的に作ると感情もポジティブになる」ことが論文として発表されているわけです。

 

なぜこんなことが起きるのか?

 

おそらく、

「顔の筋肉は笑っていて」「心が笑っていない」という矛盾した状況を解決するために、脳が「認知的不協和」を起こすのでしょう。

認知的不協和とは、ざっくり言えば「自分のやっていることが矛盾しているときにつじつまを合わせようとする作用」のことです。

 

顔が笑っている。でも心は笑っていない。

なら、心のほうを調整して「顔が笑い、心も笑う」状態にしよう。

こういう作用が生じるのです。

 

ちなみに、池谷氏は別の本で、「表情よりも姿勢のほうが大きく感情を作用する」ことも紹介しています。笑顔とガッツポーズを先に作ってしまえば、感情は勝手にポジティブ方向に振れていくということになりますね。

一般的な「悲しいから泣く、楽しいから笑う」とは真逆の発想です。

 

しかも、当人は楽しい感情を作ろうとしているわけではありません。

あくまでも、「義務的に」とりあえず笑顔を先に作っておくだけです。

 

口角を上げる筋肉は随意筋ですから、自在に動かせます。

しかも持久力が高い筋肉なので、一日中だって笑っていられます。

 

「感情がどうあれ、とりあえず先に笑ってみる」という信条からK君が、

なにか途方もなくデカいものを得ているような気がしませんか?

 

今回のまとめ

つまり、

「最初は義務的に笑っていたK君は、そのうち、本当に楽しくて笑顔になる」

ということです。

 

根性論ではなく、科学で証明されていることの応用です。

ブラック企業で有名な居酒屋の店員がやけにニコニコしているイメージがあるのも、もしかするとこの効果を狙っているのかもしれません。

 

K君を見習って、ちょっとだけでもやってみてはどうでしょうか?

もしかすると、めちゃくちゃ楽しい毎日が始まるかもしれませんよ。

 

 

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