バッティングにもピッチングにも。「三関節直列」と「トリプルエクステンション」について自分が考えたこと その4

   

バッティングにもピッチングにも。「三関節直列」と「トリプルエクステンション」について自分が考えたこと その4

「三関節直列+トリプルエクステンション」とバッティング…の前に、いったん理屈の話を

前回の記事では「三関節直列+トリプルエクステンションの基本的な説明」と、「三関節直列+トリプルエクステンションとピッチングとの関連」について書きました。

 

まずは、ちょっと理屈っぽい話から入りましょう。

ぜんぶ理解できなくても良いので(そもそも私の言っていることが正しいとも限らない…)、

とりあえず文字面だけでも追ってみてください。

 

バッティングもピッチングも、基本は「並進運動→回転運動」です。

 

並進運動においては、身体重心を、打者の真横から見て「下→上→下」へ、かつ、投手側から見て「捕手側から投手側へとなるべく直線的な軌道を描くようにして」移動させていきます。

なぜ「下→上→下」なのかといえば、それは「位置エネルギーを運動エネルギーに変換するため」です。位置エネルギーとは、「高いところにあるものが持っているエネルギー」です。まず、踏み込み足を上げることによって、構えの時点よりも重心の位置が高くなります。踏み込み足を上げることによって重心位置を引き上げ、まずは位置エネルギーを獲得するわけです。

位置エネルギーは、物体の位置を下げていくことによって運動エネルギーに変換することができます。なお、運動エネルギーとは「速さを持った物体が保持しているエネルギー」のことです。ついでにいうと、運動エネルギーの大きさは「その物体が止まるまでになしうる仕事の量」と考えることもできます。くどいようですが、「仕事」とは「ある物体が力の作用を受けながら移動するとき、<移動方向の力の成分と移動距離の掛け算>によって表される量のこと」です。このあたりの理屈は別に細かいところまで抑える必要はありません。

 

そして、なぜ「投手側から見てなるべく直線的な軌道」なのかといえば、それは「重心の軌道が蛇行すればするほど、水平方向へとベクトルの成分がばらけるから」です。

蛇行運転よりも、直線道路をぶっちぎるほうがスピードが出せますよね? それと一緒で、バッティング・ピッチングにおける重心移動も「左右にぶれず、直線に近い軌道を描く」ほうがエネルギーロスが起きないのです。

 

というわけで、先ほども言ったように、

並進運動においては、身体重心を、打者の真横から見て「下→上→下」へ、かつ、投手側から見て「捕手側から投手側へとなるべく直線的な軌道を描くようにして」移動させていきます

…と私は考えています。理屈で考えると、これが効率的な並進運動の方法なんですね。

 

そして、「並進運動してきた身体重心」に、踏み込み足を通して伝わってくる地面反力が思いっきりぶつかることによって、身体重心の運動の仕方は「並進運動から回転運動へと切り替わる」わけです。だいぶ前にこんな図を書いてみたことがありますが、今も基本的にはこんな感じで考えています。

<注>

①並進運動とは「身体が全体として横向きを保ったまま、軸足のほうから踏み込み足のほうへと身体重心を移動させていくこと」と説明できます。

②身体重心という言葉についてですが、人体は一応ひとつの固体とみなすことができる(液体や気体や固体が混ざってはいますが個体として取り扱える)&周囲の環境からは独立して存在する(人体は地面や壁から独立した一つの<系>である)ので、「人体の身体重心がどこかに存在する」と言うことができます。

③そして、身体重心の「重心」とは、「人体の各部分に働く重力の合力はこの一点に代表されますよ…という点のこと」です。地球の重力圏にあるありとあらゆる物体は重力の影響を受けます。ということは、人体をまず「限りなく細分化」してみて、それぞれの部分にはたらく重力をぜんぶ足し合わせると、身体重心が求まることになります。

これらの映像を見てもらうと、理屈が実感としてつかみやすいのかなと思います。

 

 

…中途半端感は否めないのですが、今日は理屈っぽい話ばかりしたので、いったんこの辺で小休止します。

また明日になってから、話の続きを始めましょう。

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