強打者ほどシンプルにスイングをする

   

強打者ほどシンプルにスイングをする

どんどんシンプルにして再現性を上げていく

「ベクトルの向きが揃っている」「ベクトル同士が垂直である」、この2つは特殊な関係

バッティングには、基本文法のようなものが一応あります。

 

たとえば…

「骨盤の回転する面//肩の回転する面⊃バットの軌道」

「骨盤の回転する面//肩の回転する面//目線同士をヨコに結んだライン⊥背骨の回転するライン」

などです。

「//」は「平行である」、「A⊃B」は「AはBを含む」、「⊥」は「垂直である」という意味です。

 

実際、真ん中ー高め・甘めのコースなら、

「骨盤の回転する面//肩の回転する⊃バットの軌道」

「骨盤の回転する面//肩の回転する面//目線同士をヨコに結んだライン⊥背骨の回転するライン」

という関係はほとんど完全な形で成り立ちます。

低めのボールを打つときなんかは骨盤よりも肩のラインのほうがホームベース側に傾くのですが、

基本的に「肩の回転面⊃バットの軌道」といったあたりは高めだろうが低めだろうが同じです。

 

ちなみに、タテの変化球を打つときには「目線を傾けてやると、タテの変化がヨコの変化に変わる」という裏技が使えます。トラウト選手あたりがよくやっていますね。低めを打つとき、トラウト選手は「肩の回転面を傾けて、同時に目線も傾ける」ようにします。

 

ということは、強打者ほどシンプルなバッティングになっていく

日本だと「プロの技はすごい」という畏敬の念が強いと思うのですが、

「すごい」の意味をはき違えてはいけません。

 

「強打者ほど複雑怪奇な打ち方をしている」

わけではないのです。

むしろ逆です。

強打者ほどどんどんシンプルな打ち方になります。

 

シンプルな打ち方をすることによって、

①再現性を上げる

②運動エネルギーの伝達効率を上げる

③身体への負担を減らす

といった恩恵に預かることができるからです。

 

では、具体的にどんな文法に沿ってバッティングを行うのか?

では、強打者たちは具体的にどんな文法に沿ってバッティングを行うのでしょうか。

とりあえず、私なりに思う「バッティングの基本のようなこと」を書き出してみました。

 

「重心移動(並進運動)とは、回転運動のための助走である」

「助走の距離と時間を長くなると打球は飛ぶが、同時に確実性も低くなる」

「助走の距離と時間が短くなると打球の飛距離は落ちるが、確実性は上がる」

「フィジカル=筋力・筋肉量・パワー が大きければ、助走=重心移動の距離と時間を短くしても打球を同じだけ飛ばすことができる」

 

「骨盤を回転させたい方向に向かって、ヨコ向きに助走を付ける」

「骨盤が本格的に回転を始めるタイミングは、前足の踵が付いた後である」

「骨盤を回転させるメインエネルギーは、<重心移動=助走>からの、<軸足股関節の内旋>からの、<前足膝の伸展>である」

「骨盤が回転すると、骨盤の上に付いている背骨が回転する」

「背骨が回転すると、両肩のラインも回転する」

「背骨=上半身の回転軸と肩の回転面が成す角度が約90度になるのが、物理的に自然な形である」

「背骨=上半身の回転軸とバットの軌道をつなぐのは、<前肩甲骨ー前手までの、引き手のリードライン>である」

「振り出す瞬間、背骨=上半身の回転軸の延長線上にバットの重心があるのが、物理的に効率の良い形である。そこからバットは寝て、肩の回転面と一致しながら振り出される」

「スイング時は肩の回転面とバットの軌道が一致するのが、人体の構造的に自然な形である」

「背骨=上半身の回転軸とバットの軌道が成す角度が約90度なのが、物理的に自然な形である」

「骨盤の回転面とバットの軌道が成す角度が約90度なのが、物理的に自然な形である」

「目線のラインは、肩の回転面と平行であるのが確実性向上のために望ましい」

「肩の回転面の延長線上にボールが来るように、肩の回転面を調整する」

「肩の回転面の向きを調整できるのは、<前足を上げて、前足のかかとがつくあたりまで>である」

「ボールが来たところに対して肩の回転面の向きを合わせればよい→高め低めにはこれで対応する」

「肩の回転面をボールの来たところに向けたら、あとは前肘をどの程度伸ばすか抜くかでイン・アウトに対応する」

「<押し手側の半身>の使い方は、右打者の場合<左肘を抜いてできたスペースにねじ込む>である。そのときの形は、押し手一本でバットを持ってタイヤ打ちするときのような形である」

「どのコースでも、どの高さでも、<トップハンド側の半身>をガッチリ入れ込めば打球は飛ぶ」

 

文章にするとまだるっこしいので、本当は絵でパッと伝えたいのですが…イラスト化は今後の課題です。気が向いたらやります。

 

ともあれ、重要になってくるのは「ベクトル」です。

・「平行であること」→ベクトルの向きが一致していること

・「垂直であること」→ベクトルの内積が0になること

この2つです。

 

我々が「三次元=互いに90度を成して交わる3本の軸に対する座標で特定される」空間に棲んでいる以上(本当は11次元らしいのですが…我々の直感からすると三次元です)、「平行・垂直」が大切になってくるのでしょう。バッティングでも、「平行」「垂直」はいたるところで顔を出します。

ボールとバットの中心衝突、軌道の一致、背骨の回転軸と肩の回転面が垂直、肩の回転面と目線が平行、肩の回転面とバットの軌道が一致、肩の回転面と骨盤の回転面が平行、骨盤の回転面と背骨の回転軸が垂直、etc…

 

結局は、「美しく、シンプルな法則」で宇宙は動いているのでしょう。

バッティングも、それに従わざるをえないのだと思います。

 

では、また明日!

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